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ページID:93934更新日:2020年4月1日

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遺跡トピックスNo.0509下河原遺跡(山梨市)~堤防痕~

山梨市の遺跡

  • 0037足原田遺跡-鞴の羽口-
  • 0046足原田遺跡-凸帯付三耳壷-
  • 0054延命寺遺跡-台付甕-
  • 0221足原田遺跡-食べ物-
  • 0296上コブケ遺跡B区-人面装飾付土器-
  • 0302上コブケ遺跡C区-発掘調査速報-
  • 0313上コブケ遺跡A・B・C区-発掘調査速報-
  • 0365上コブケ遺跡B区-県内の人面装飾付土器特集-
  • 0346上コブケ遺跡D区-発掘調査速報-
  • 0348上コブケ遺跡D区-発掘体験セミナー-
  • 0442上コブケ遺跡-さまざまな石鏃-
  • 0324廻り田遺跡B区-発掘調査速報-
  • 0325膳棚遺跡B区-打製石斧-
  • 0330膳棚遺跡A区-調査概要-
  • 0358膳棚遺跡D区-発掘調査速報-
  • 0368膳棚遺跡D区-発掘調査速報2-
  • 0373膳棚遺跡D区-遺跡紹介-
  • 0384上コブケ遺跡B区-人面装飾付土器の復原修復-
  • 0394上コブケ遺跡C区-ナイフ形石器-
  • 0440上野家住宅-虎口-
  • 0448隼遺跡-大黒窟と大士窟-
  • 0457隼遺跡の立地を地層からとらえる-
  • 0484上コブケ遺跡ー入れ子状の埋甕ー
  • 0503中島遺跡-土器に刻まれた「馬」-

遺跡の概要

 下河原遺跡は、2017年(平成29年)に国道140号(西関東連絡道路)第2.期建設事業に伴って発掘調査が行われました。

 今回の調査で確認されたのは、堤防の一番下の基礎となる石列です。これまで山梨市域の堤防は、平成7~9年にかけて分布調査が行われた『山梨県堤防・河岸遺跡分布調査報告書』で八幡橋までしか確認されていませんでしたが、今回の調査で八幡橋より上流で堤防の基礎が確認されたことは、この地域の人々が水害から生活を守るために苦労してきた歴史を知る上で貴重な発見となりました。

0510_遺跡全景 0510_調査風景

 遺跡全景 調査風景
 
所 在 地 :山梨県山梨市東地内
時 代:中世、近世
報 告 書 :山梨県埋蔵文化財センター調査報告書 第152集 1998(H10).3刊行

      山梨県埋蔵文化財センター調査報告書 第323集 2019(H31).3刊行
調査機関:山梨県埋蔵文化財センター

出土した遺構

 今回発見された石列は、堤防の一番下の基礎となる石列です。石列は、水に直接当たる川表と裏側の川裏があり、今回の調査で確認されたのは、川裏部分です。川表部分に積み上げられていたと考えられる石積みはほとんどが壊されており、正確な堤防の規模はわかりませんが、現状で約7m幅の石列が確認できました。

 今回発見された堤防は、「出し」または、「積石出し」と呼ばれる堤防で、川の氾濫による水の流れを弱め、田畑を守る役割を持っていました。これと同様の堤防が万力公園内に保存されており、「雁行堤(がんこうてい)」として知られています。

0510_出土した石列 0510_万力公園内の雁行堤

出土した石列 万力公園内の雁行堤

遺跡周辺の堤防痕を探そう!

 笛吹川沿いには水害から人々の生活を守る堤防痕が数多く残されています。

 今回調査が行われた岩出橋から万力公園周辺にかけての堤防の痕跡を巡ってみよう!

0510_周辺図

周辺図

0510_下河原遺跡 0510_小原堰 0510_堤防遺跡70

   下河原遺跡 小原堰 堤防遺跡No.70

0510_差出堰 0510_堤防痕

差出堰   堤防痕 

0510_堤防遺跡71

堤防遺跡No.71

 

 

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