トップ > しごと・産業 > 林業 > 林業振興・木材利活用 > 林業普及 > 平成20年度の情報 > 平成20年6月27日中北特用林産協会の総会で、カシノナガキクイムシによるナラ枯れ被害の侵入防止について説明しました
ページID:7372更新日:2015年2月6日
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中北特用林産協会は、山梨県の北部と中央部でシイタケなど特用林産物を生産している方々の団体です。
その総会において、カシノナガキクイムシという甲虫とそれに保有されているナラ菌が、ナラ・カシ類に集団枯損を引き起こす現象が、新潟県や長野県など、近県へ被害を拡大している事例を紹介しました。
現在、県内では発生例がないものの、他県から調達されたシイタケ原木や薪を通じて県内へ侵入することが懸念されることや、県内で被害が発生した場合、マツクイムシ被害と同様にその拡大防止は困難を極めること、被害のない現時点で対策を行うことは、被害後の対症療法的な費用に比べて格段に安価であることを説明しました。
被害のない現在だからこそ行うことができることとして、高齢級のナラ・カシ類が樹勢の弱さから被害に遭っているため、それらを伐採し萌芽更新を促し若い樹木にすると共に、伐倒木をカシノナガキクイムシが利用しないよう搬出して利用する、ということが有効な対策となることを会員の方々に呼びかけました。
第二のマツクイムシとも呼ばれる、カシノナガキクイムシの県内侵入を防ぐには、地域全体で取り組むことが重要です。