トップ > しごと・産業 > 林業 > 林業振興・木材利活用 > 林業普及 > 平成20年度の情報 > 平成20年11月18日『欧州の森林・林業政策と日本林業のこれから』と題された研修が開催されました。
ページID:7432更新日:2015年2月6日
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11月18日、県森林総合研究所主催によるヨーロッパ林業に関する講義とパネルディスカッションにより「山梨の林業に関する現状分析」や「林業政策の方向性」について考えることを目的とした研修が開催されました。
最初に、普及指導部職員による、『山梨の森林・林業の現状』が紹介され、本県のおかれている林業の現状について再確認が行われました。
次に、(株)富士通総研の梶山恵司主任研究員から『欧州の森林・林業政策と日本林業のこれから』の講演が行われ、「戦後の日本林業の総括とこれから」「先進林業国の実際」「林業の現場で何が起こっているか」など、現在変わりつつある、変わらなければならない日本林業の経営について、先進するヨーロッパ林業の実例を交えながら、講演をいただきました。氏によると、ヨーロッパでもスイスやドイツの一部のように、急峻な地形で林業が成り立っている地もあるので、日本でできないわけはなく、「~だからできない」ではなく、「どうすればできるのか」を考えることが、造林から林産へ転換期をむかえている日本の林業に必要とのことでした。
その後、梶山研究員のほか、県森林環境部技監と、国民森林会議常任理事の手塚伸氏(県商工労働部)をパネリストとした、「これからの山梨の林業」に関するパネルディスカッションが普及指導員の進行のもとに行われました。ディスカッションの中で、手塚氏から「農商工連携促進事業」等について説明があり、商工労働部では、中小企業の地域資源を活用した事業活動の促進が行われていて、林業分野への参入の可能性が期待されているとのことでした。パネルディスカッションでは、会場からも熱心な意見が多数出るなど、これからの山梨の林業の在り方を考える良い機会になりました。