ページID:7423更新日:2015年2月6日
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11月13日、知事と県民が対話する『県政ひざづめ談議』が南アルプス市の「木の国サイト情報館」で開催されました。今回は「自然環境の保全と森林資源の活用」をテーマに伝統構法による木造の家造りや木材の利用と普及に携わる関係者が参加し、知事と意見を交わしました。最初に、大工道具や木造住宅の在来構法と伝統構法との違いなど和やかな雰囲気で始まりました。参加者からは、森林を伐採した後に植林をしない造林未栽地が全国各地で増加しているが、山梨県でもそれを防ぐため森林の伐採について適正なルールが必要ではないか。家造りの後継者育成を含めて後世に伝統を伝えていくために、八ヶ岳地域周辺を家造りのため特区地域に出来ないか。地域の森林資源を利用するため長期伐採計画による森林整備を進め、適正に地域材を活用する山梨独自の木造建築のルールづくりが必要ではないかなどの意見が出されました。
また、木は癒しを与えてくれる。地域材を利用した地産地消のため木の家の魅力を伝えるためのPRが必要であり、学校施設など建物への使用や学校教育の中で木を使うことの良さを活かすことが出来ないか。木を使ったあらゆる環境ビジネスモデルを構築していきたいなど教育や木材を使う新たな取組についての話もありました。
これに対して知事からは、県産材の活用についてはPRをしている。コスト面で大手住宅メーカーに対抗していくにはなかなか難しいが、消費者に使ってもらうことが大事であり、従来の発想にとらわれない新しい視点で取り組んでもらいたい。また、県森林面積の約半分が県有林であり、森林の適正な管理及び保全をしながら、県産材を使った木造の伝統的な住宅がもっと普及するように努力していきたいと述べられました。