ページID:7421更新日:2015年2月6日
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11月5~7日、小菅村において村の主催による大橋式路網人材育成研修会が、路網整備の推進のための技術の普及と習得を目的として開催されました。
この研修会は、林地保全と林業経営の両立を目指し森林再生の基盤整備を進める村が、『内閣官房・内閣府平成20年度地方の元気再生事業』に提案し選定された事業の一つとして開催されたものです。村の提案したこの提案書は、全国から提案のあった約1,200件の提案書の中から約10倍の難関を突破して選定されました。
小菅村では、すでに昨年から大橋慶三郎氏から路網整備についての指導を受けており、今回は大橋氏のほか、大橋式路網を実践し奈良県の吉野地域で山林経営を行っている岡橋清元氏や榎本慎一氏を招いて、自然災害の起きにくい高密林内路網の必要性と路線の選定方法、現地での路線踏査、路線で最も重要なヘアピンカーブにおける丸太組工法や適正な路面処理と排水の方法などの施工について路網整備の指導を受けました。
研修会には、村内の建設業者、林業関係者、多摩川源流自然再生協議会のメンバーのほか、富士東部地域の市町村職員、さらに長野県木祖村の職員や林野庁の路網整備の専門官など約25名が参加し、講師の路網整備のポイントや注意点を交えた細かい解説に熱心に耳を傾けていました。
今後、利用間伐を主とした森林整備や長伐期施業化の推進のためには、林内路網の整備とその必要性は高く、今回の研修会で習得した技術を現場で活かすことが期待されます。