ページID:8281更新日:2023年2月27日
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治山林道課は、森林の管理や効率的な林業経営の展開等を図るための林道の開設、改良、舗装事業や県土の保全、水資源のかん養等を図るための治山事業及び林道・治山施設の維持管理事業を主な業務としている。
治山事業は、森林の維持造成を通じて山地に起因する災害から県民の生命・財産を保全し、また、水資源のかん養、生活環境の保全・形成を図るうえで必要不可欠な事業です。このため、当管内においては、復旧治山、予防治山などの事業を計画的に実施しています。
林道は適正な森林施業の推進、林業生産性の向上、林業就労条件の改善、地域産業の振興、保健休養資源の開発、提供等多様な役割を課せられています。このため、当管内においては、国庫補助事業による開設、改良、舗装事業及び県単独事業の山村地域活性化林道整備事業を実施するなど、積極的な整備を行っています。
南アルプス林道は、森林の開発と地域産業の振興・観光開発等を目的として、特定森林地域開発林道として、既設の野呂川林道を含め昭和42年から旧中巨摩郡芦安村(南アルプス市)と長野県長谷村とを結ぶ延長57kmが旧森林開発公団(独立行政法人森林総合研究所森林農地整備センター)によって着手された。工事は昭和54年11月に完成し、昭和55年3月に山梨県および長野県長谷村に移管された。本県では、林道の維持管理の万全を図るため、昭和55年4月に南アルプス林道管理事務所を創設した。また、南アルプス林道は南アルプス国立公園内を通過することから、旧環境庁(環境省)の強い要請に従い広河原以奥のマイカー乗り入れを規制し、旧芦安村(南アルプス市)が村営のマイクロバスを運行することによって、利用者の便を図っている。現在、南アルプス林道管理事務所は、本県出先機関の組織再編により平成13年3月をもって廃止された。