ページID:107372更新日:2023年1月16日
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アイメッセ山梨交流サロン 12時30分から 発表事項 発表事項以外の質問事項 なし |
知事
まず、ご足労いただきましたことにつきまして感謝と、それからご負担をおかけしたことについてお詫びを申し上げたいと思います。
改めまして、本日お集まりをいただきまして誠にありがとうございます。
現在山梨県は、新型コロナと季節性インフルエンザの同時流行の入口になっております。
こうした事態が医療提供体制にもたらす影響、また、重症化リスクの高い高齢者の皆様の命と健康に及ぼす脅威は、大変深刻であると認識をしております。
そこで県として、緊急に、追加対策を講じることといたしまして、急遽ここに会見を開いて、県民の皆様にご報告をさせていただく次第であります。
まず、その背景でございますが、一昨日は医療の現場が直面する大変厳しい状況を県民の皆様と共有をするべく、臨時の会見におきまして、県医師会長や、重点医療機関の院長先生、県CDCの専門家のご参集をいただきまして、一般医療を含めました医療提供体制や救急搬送体制の逼迫状況をお伝えしたところでございます。
私自身、先生方の、まさに医療現場の大変切実な肉声に触れまして、県としてできることは他にないか、すべての可能性を探るべきとの思いをより強くしたところであります。
県医師会の手塚会長からは、新型コロナウイルス感染症の発生以来、私たちは季節性インフルエンザの流行を経験していないため、社会全体の免疫力が低下しており、感染すると重症化する恐れがあるとのご指摘をいただきました。
また、他の先生方からは、インフルエンザについても、新型コロナウイルスと同様、感染防止や、重症化予防のためにワクチン接種が有効であり、早期のワクチン接種により、備えをしていただくことで、通常医療を含め、医療提供体制全体を救うことに繋がる、こういう訴えをいただいたところであります。
そこで、新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの「ツインデミック」が目前に迫っている今、インフルエンザへの罹患や重症化を抑制するため、ワクチン接種を積極支援する方策を講じることといたします。
以下、その対策の概要についてですが、特にご高齢の皆様は、インフルエンザ発症時の重症化リスクが高く、入院期間が長期化する傾向にあることから、医療機関の負担を軽減するためにも、こうした方々への予防接種を最優先で進めていく必要があります。
このため、主に65歳以上の高齢者を対象とするインフルエンザワクチンの定期接種につきまして、市町村が補助した残りの自己負担分を全額県が負担することといたします。
この助成制度のもとでは、接種を受ける際に窓口でお金をお支払いいただく必要はございません。窓口無料化ということを実現いたします。
対象期間ですが、医療機関の準備の都合もありまして、ぎりぎり早めていただきましたが、来週の月曜日、1月16日から2月末日までの間といたします。
皆様にとりまして使い勝手の良い助成制度としておりますので、まだ接種を終えていらっしゃらない方は、是非ともこの制度を積極的にご活用いただき、この機会に、インフルエンザから身を守る「盾」を手に入れていただきますようお願いをいたします。
本県の新型コロナウイルス感染症の最新の感染状況ですが、昨日公表の病床使用率は50.5%、新規感染者数1365人と、連日高い水準となっております。繰り返しになりますが、引き続き最大限の警戒感を持って臨むべき状況でございます。
他方で、直近のインフルエンザの流行状況ですが、今月2日から8日までの1週間の定点医療機関当たりの患者数が、前週の2.27人から3.27人と増加しております。学校が再開する中、さらなる感染の急拡大が懸念されるところでございます。
県といたしましては、こうした厳しい状況の中でも、必要とする人に必要な医療を提供する、この大原則を堅持すべく、引き続き全力を尽くして参ります。
記者
まず、対象の方がどの程度いらっしゃるかということと、また、予算の措置はどのようにするのか、この2点をお聞かせください。
知事
予算については予備費を活用いたします。
部長
対象につきましては、1月16日からということで、今まで概ね6割程度の方がすでにワクチン打っているであろうということで、残りの4割の高齢者7万人程度を見込んでおります。
記者
これまでにすでに接種を終えた方への負担分の補填というか、支援があったりするのでしょうか。
知事
今回は、これから新たに接種していただく方を対象としておりますので、そちらの方は対象外となります。
記者
今回、重症化リスクがあるということで、(対象が)65歳以上ですけれども、65歳未満の方も、打てる方はぜひ打っていただきたいと、県としては考えているということでよろしいですか。
知事
特に今回の対象は、先ほどの専門家のご発言でありますけれども、インフルエンザについても、新型コロナと同様、感染防止や重症化予防のためのワクチン接種が有効であり、ワクチン接種を進めることにより、通常医療を含めた医療提供体制を救うことに繋がる、このご助言を踏まえております。
特に、ご高齢の方は、インフルエンザ発症時に重症化リスクが高く、入院期間が長期化するということでありますので、これがまたコロナも含めた本県の医療提供体制の圧迫要因となって参ります。
ですので、まずはご高齢の方をしっかりお守りして、入院をしないで済むようにしたい。
そうすることで、社会全体にとっても、医療提供能力の余力を確保することができる。
この2つのメリットを目的としておりますので、まずはご高齢の方を対象とさせていただきたいと思います。
記者
接種の体制と言いますか、病院側が接種を受け付ける体制とか、或いはワクチンの供給状況に関しては、今のところ何も問題なく、希望する方は受けれる状況なのでしょうか。
部長
まず医療機関の体制につきましては、通常のワクチンをこれまでどおり打てる体制になっておりますので問題はありません。
あとワクチンの流通状況につきましても、在庫は今のところ十分にありますので、影響はないと考えております。
知事
補足いたしますが、65歳以上のご高齢の方に加えまして、60歳から64歳までの方で、呼吸器などに機能障害がある方も対象となっております。
繰り返しなりますが、まだインフルエンザの(予防接種を)打たれていない65歳以上の方、または60歳から64歳までの方で呼吸器などの機能障害がある方は、是非とも、来週早々からスタートできますので、早めに接種を受けていただき、まずご自身を守っていただきたく思います。どうぞよろしくお願いいたします。