ページID:108418更新日:2023年3月24日
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防災新館401,402会議室 11時30分から 発表事項 発表事項以外の質問事項 |
知事
はじめに、令和5年度の新たな組織体制と人員配置について、お手元にお配りした資料に沿って御説明申し上げます。
新たな組織体制と人員配置の基本的な考え方ですが、新型コロナウイルス感染症への対応を着実に実施するとともに、「豊かさ共創社会やまなし」の実現に向けて県政を進展させるため、全庁一丸となって施策を推進する組織体制を整備し、適材を適所に配置する人事異動を行うものであります。
1の「主な組織改正と職の設置」を御覧いただきたいと思います。主なものを御説明申し上げます。
1つ目は、「知事政策局の機能強化」です。
富士山登山鉄道構想の検討を含め、「富士五湖自然首都圏」の創出に向けた取り組みを強力に進めていくため、新たに「富士山登山鉄道推進グループ」を設置するとともに、リニア未来創造局の業務を知事政策局に移管し、「リニア未来創造・推進グループ」及び「二拠点居住推進グループ」を設置いたします。
2つ目といたしまして、「男女共同参画・共生社会推進統括官の機能強化」を行います。
男女共同参画、性の多様性の尊重、外国人が活躍できる社会づくりの一層の推進に向けた体制を強化していくため、外国人活躍推進グループの業務を、知事政策局から男女共同参画・共生社会推進統括官に移管いたします。
3つ目として、「産業労働部の機能強化」です。
スタートアップ企業数の増加と起業後の早期成長を後押ししていくため、成長産業推進課と産業振興課の一部業務を統合し、新たに「スタートアップ・経営支援課」を設置するとともに、キャリアアップ・ユニバーシティ構想のもと、先進的なリカレント教育の機会を提供し、働き手の人材育成を進め、企業の発展と賃金の向上という好循環の創出を後押ししていくため、労政雇用課と産業人材育成課を統合し、新たに「労政人材育成課」を設置いたします。
最後に、「観光文化・スポーツ部の設置」です。
観光・文化及びスポーツに関する施策を一元的に推進することにより、食、自然、文化、歴史など、本県の豊かな観光資源を最大限に生かし、スポーツで稼げる地域づくりを進めていくため、観光文化部とスポーツ振興局を統合し、新たに「観光文化・スポーツ部」を設置いたします。
次に、2の「人事配置の主な特徴」について申し述べます。
まず、「ふるさと強靱化」と、開くという字を書いた「開の国」づくりに向けた新体制の構築です。
公営企業管理者、感染症対策統轄官、いずれも経験豊富で、強いリーダーシップを有し、調整能力に優れた人材を登用しております。
知事政策補佐官ですが、来年度も引き続き重責を担っていただくとともに、地域ブランド・DX統括官には、幅広い分野の業務経験を有する人材を登用しております。
また、部局長につきましては、これまでの成果を更に拡大させていくため、業務の継続性・業務経験を重視し、14名中4名を留任させ、うち農政部長は勤務延長とし、新任の7名のうち3名につきましても、該当部局の理事・次長などの経験者から登用しております。
5ページ目です。
更に、できる限り管理職の若年齢化を図るため、本庁の企画調整主幹や総括課長補佐などに50歳以下の職員を積極的に登用しております。
次の6ページです。
次に、「女性職員の積極的登用と職域の拡大」であります。
まず管理職ですが、部局長級である子育て支援局長や部局次長級へ女性職員を登用するとともに、福祉保健総務課長や文化振興・文化財課長などの重要ポストに女性職員を配置しております。
更に、本庁課長級以外の管理職につきましても、新たに14名の女性職員を登用しています。
管理職員以上の女性職員の割合は、管理職適齢期となります50代の職員に占める女性職員の割合17.1%に近づけるよう、着実に取り組みを進めており、来年度は14.3%と、今年度より1.2%の増加となります。
7ページを御覧いただきたいと思います。
将来の管理職候補となります本庁課長補佐には、行政事務職で新たに11名の女性職員を登用しています。
更に、女性職員の早期のキャリア形成を図っていくため、政策形成分野や、各部局間の調整を担う広聴広報グループや、人事課、財政課のほか、部局幹事課である森林政策課、環境・エネルギー政策課などにも、中堅若手の女性職員を積極的に配置しております。
次に、「現場主義の一層の徹底」について申し述べます。
現場での経験を本庁業務に生かし、本庁で立案した政策は現場で検証することにより、県民目線に立った業務執行体制の強化を図るとともに、職員の人材育成や組織の活性化を図るため、本庁と出先機関との交流配置や、国・民間企業等への派遣・人事交流などを行います。
お手元には、以上の考え方に基づき配置した人事発令名簿を、併せてお配りしております。
私からの説明は以上であります。
記者
昨年も継続性を重視されていたかと思うのですけど、今回も継続性や経験値が重視されていることが伺えるんですけれども、それはやはり知事が再選されて公約を実行フェーズに移していくという、そういった思いがあるのでしょうか。
知事
まさにおっしゃるとおりです。
県の幹部職員は、それ相応の専門性というものを大切にしていきたいと思っていますし、その専門性によって成果を早いうちに出して、県民の皆様に還元することができると、このように考える次第でありますので、継続性、或いは言葉を変えれば専門性を重視している人事配置としています。
記者
部局に関し、知事政策局の機能強化や、かなり大幅なのか小幅なのか少し評価しにくいですけど、様々なグループを作ったり、課を再編したりという、ここもやはり公約の実現に向けたものと考えていいのでしょうか。
知事
そこは配置する人材との関数になって参りますけれども、これまでの業務の中で、より横割りというか、部局横断的にしっかりと対応すべきものについては、まず知事政策局の元に置き、なおかつ、私自身直接、さらにより密接に取り組みを進めていきたいということもありまして、知事政策局に移管する部局もありますし、また、観光文化部とスポーツ振興局に関しましては、いずれも県内外から人を山梨に訪れていただくための意味では共通するものでもありますし、そこは観光とスポーツというのは、一体運用した方がよかろうと、よりシナジー効果が発揮できるのではないかと、こういう思いもあります。もっと言うと、観光文化・スポーツ部はある意味、本県の三次産業というくくりの中で、それを高度化していくという意味もあって、ここは一体運用をした方がより効果を上げられるのではないかと考えて一つにしているということであります。
記者
知事政策局の機能強化の中で、知事から富士山登山鉄道構想のグループを新設するということでしたが、このグループの規模や、今まで鉄道の事業は地元との話し合いとかを進めてきた地域ブランド推進グループとの違いというか、役割分担をどのように考えているか教えてください。
知事
まず一つは、いずれも大変重要な課題になって参りまして、地域ブランドの仕事は、これは一つの固まりとして、よりさらに強力に推進をしていくべきであろうと考えておりますし、また、先の知事選挙におきまして、この富士山登山鉄道構想に関しましては、3候補がそれぞれ推進、反対、凍結の中で、推進をするというところで審判が下っているわけですので、この民意をしっかり踏まえまして、より実行体制を強化していく、本格的に実行モードに移っていくということを目指して、一つ独立した部隊を作るということで組織改正をいたしました。
記者
そのグループの規模はどのくらいでしょうか。
課長
富士山登山鉄道推進グループにつきましてはグループ長以下正規職員3名になります。それ以外に会計年度任用職員もおりますけれども、正規職員は3名です。
地域ブランド推進グループも同じく3名になります。正規職員3名の体制でございます。
知事
県におきましては、県政の各分野において、功績が顕著である個人及び団体を県政功績者として表彰しております。
この度、山梨大学学長であります島田眞路先生を、県政特別功績者として表彰することを決定いたしました。
ご案内のとおり島田先生は、長年にわたり医師として、また教授として、そして学長としてご活躍されました。
医学の発展はもとより、本県の高等教育の発展にも大変な御尽力をいただき、様々な分野におきまして顕著な功績を残された方でございます。
特に100年に1度とも言われます「コロナ危機」におきましては、本県の感染症対策の要として、県と二人三脚で向かい合っていただきまして、多大なる貢献をいただいたところです。
私どもとしても、この先生の御貢献には、心から感謝をしている次第であります。
先生は本年度末に御退任となりますが、これまでの御労苦に報いるべく、県政特別功績者として顕彰することとしたものでございます。
表彰式は3月27日に実施をすることとしております。
記者
マスク着用の個人判断について質問があります。県の要請が改定されて、県内でも13日からマスクの着用が個人判断ということになったと思うのですけれども、その後、10日間たって、県内の感染状況は結構、落ち着いてると思うのですが、県としてマスクを個人判断にしたことの影響というか効果というのが、どういう感じで出ているのかというのを教えてください。
対策企画監
3月13日以降、マスクの着用は個人判断という状況でございますが、感染状況で見ますと、引き続き減少傾向が続いておりまして、マスク着用を個人の判断にしたことによる感染拡大というのは起きてないというふうに認識しております。
記者
県内での開催が調整されている日韓知事会議について、日程や当日の内容など現時点で決まっていることを教えてください。
知事
現状ではまだこれから議論する話しですが、何かありますか。
政策主幹
現在日程は11月初旬ということを、全国知事会の方から伺っております。
内容については、まだ未定でございますが、過去の例を見ますと、県内におけるレセプション、或いは県内の視察というところが、予定されるのかなというふうに思っております。
知事
知事会議自体は全国知事会ともしっかり相談してアジェンダなどが決まってくることになろうかと思いますが、会議以外の部分では、せっかくのいい機会ですので、山梨県の11月だから、ちょっと農業は(難し)そうですね、ですが例えば、水素ですとか、様々な本県の取り組みを御覧いただきたいと思っておりますし、また、韓国における山梨県のプレゼンスというのもぜひ高めていきたいと思っています。
今、韓国からの観光客は大分日本全体では復活してるようですけれども、大変残念ながら、山梨県においては顕著な増加というのは見られない状態でありますので、ここはしっかり山梨県というのはこういう場所ですよということも、この機会に韓国の皆さんにも知っていただきたいと思いますし、また、県内においては、併せて経済交流ですとか、様々な点で、せっかく今、国全体で、今までの厳しい対立モードが緩んでいるわけですので、我々地域もしっかりと様々な経済交流やスポーツ交流ですとか、青少年交流ですとか、そういうものをやっていく雰囲気、機運の醸成をしていく機会として活用していきたいと考えています。
記者
岸田首相のウクライナ訪問について、私達も驚きを持って事実を聞いたわけですが、これに対しての所感はどうでしょうか。
知事
当日報道に接して、内心拍手喝采だったと思います。
G7を前に総理が危険を顧みず現地に足を運ばれ、ウクライナの皆さんとの連帯を表明していただいたことは、1国民としては大変喜ばしく感じる次第です。特にタイミング的に、中国がロシアを訪問したタイミングと重なっていることもあります。コントラストがしっかり出て、より良いタイミングだったんではないかと思います。
日本も国際社会でしっかりと、意思を表明することは、大変重要な局面じゃないかなと思いますので、極めて高く評価をしますし、日本国の総理として行っていただいたことに対して1国民として大変誇りに思う次第です。