ページID:108248更新日:2023年3月10日

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知事臨時記者会見(令和5年3月9日木曜日)

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防災新館401,402会議室

11時30分から

発表事項

      参考資料1(PDF:239KB)
参考資料2(PDF:171KB)

発表事項以外の質問事項

230309記者会見

新型コロナウイルス感染症対策について

知事

本日は新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく協力要請の改訂など、新型コロナウイルス感染症に関する政府の方針を踏まえた本県の対応につきまして、御報告申し上げます。

まず、感染状況ですが、本日公表の病床使用率は6.7パーセントと一桁台まで低下してきておりまして、相当程度の余力が確保できている状況でございます。

新規感染者数ですが、今月3日から本日までの7日間累計で670人と、1週間当たり600人台となっておりまして、これは昨年7月上旬以来の8か月振りの水準となっております。

インフルエンザですが、先月27日から今月5日までの1週間の定点医療機関当たりの患者数は、2.90人と、これは前週の3.37人と比べて減少をしておりまして、流行期入りの水準に踏みとどまっている状況であります。

次に(新型インフルエンザ等対策)特別措置法第24条第9項に基づく協力要請の改訂と期間延長について申し述べます。

まず、協力要請につきましては、先ほど開催いたしました対策本部会議におきまして、マスク着用に関する要請の見直しなどを内容とする改訂と、5月7日までの期間延長を決定いたしました。

今回の改訂及び延長は、一つには、政府対策本部におきまして、「マスク着用の考え方の見直しについて」が決定され、今月13日から適用が開始されること、そして、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが、5月8日から「5類感染症」に引き下げられること、これらを踏まえたものであります。

改訂のポイントですが、まず、マスク着用に関しましては、今月13日以降、「個人の主体的な選択を尊重し、着用は個人の判断に委ねる」との方針に改められることとなります。

この方針を受けまして、「マスク着用」は、これは県の方ですけれども、原則的に「自らを感染から守るための行動」と整理をし、感染しやすい場面を必要最小限に特定した上で、着用をお願いすることといたします。

その上で、「他者への感染を防ぐために」マスクを着用すべき場面も、引き続き想定する必要があります。

すなわち、重症化リスクの高い方々を感染から守る観点から、医療機関や高齢者施設などにおいて着用する場合や、御自身に発熱等の症状があり、或いは御自身か同居家族が、検査陽性となっているケースで、やむを得ず外出せざるを得ないような時に、着用する場合であります。

こうした場合におけるマスクの着用は、社会的に必要な感染防止対策として、引き続き、お願いすることといたします。

また、「5類感染症」への引き下げに伴いまして、日常の回復に向けて行動制約を必要最小限とする観点から要請内容を見直し、「在宅勤務や時差出勤など人との接触を低減する取り組みの実施」などの項目につきましては、これを撤廃することといたします。

期間延長の考え方ですが、「5類感染症」に引き下げるまでの間、5月7日まで延長いたします。8日以降はこの要請自体も期間満了をもって終了する予定でございます。

山梨県は、これまで県民の皆様の命と健康を守るため、変転する感染状況に応じて要請内容を機動的に見直しつつ、この協力要請を軸として県民の皆様とともに、コロナと対峙して参りました。

いわば、この協力要請の改訂の歴史というのは、コロナとの戦いの変遷の歴史・記録とも言えようかと思います。

ウィズコロナへの本格的な移行を目前に控えまして、本要請に基づく感染防止対策の展開も、いよいよ最終フェーズに入って参りました。

県民の皆様方におかれましては、ここに至るまでの深甚なる御理解と積極的な御協力に対し、心から感謝を申し上げます。

また、冒頭申し上げましたとおり、現在、感染状況は小康状態にありますが、さはさりながら、毎日一定程度の新規感染者が発生しております。県民の健康が脅かされている状況にあるということには変わりはございません。

従いまして決して油断することなく、引き続き、協力要請に基づいて、基本的な感染防止対策の徹底、或いはワクチン接種の積極的な御検討など、御自身と周囲の皆様の健康を守る取り組みに、御留意を賜りたいと思います。

次にグリーン・ゾーン認証基準の改定について申し述べます。

このグリーン・ゾーン認証に関しましても、今月13日から認証基準からマスク着用に関する項目を削除し、運用することといたします。

具体的には、「利用者の飲食時以外のマスクの着用」及び「従業員のマスク着用遵守」の文言を削除するものであります。

一方で国からは、「マスクの着用は個人の判断に委ねられるが、事業者が、感染対策上または事業上の理由等により、利用者または従業員にマスクの着用を求めることは許容される」旨が示されております。

事業者から、マスクの着用を求められた場合には、御協力をお願いしたいと思います。

なお、グリーン・ゾーン認証制度そのものにつきましては、国の基本的対処方針が5月8日に廃止されることに伴いまして、この方針に基づく第三者認証制度がなくなるため、そのタイミングに合わせて見直しを行いたいと考えております。

本県のグリーン・ゾーン認証制度ですが、県内ほぼ全ての飲食業者そして宿泊業者などが認証を取得していただいております。これによりまして、山梨県そのものが、「安全・安心な地域」というブランドを獲得できたと認識をしております。

従いまして、見直しの方向性としましては、このブランド価値を維持しつつ、5類感染症への引き下げの対応や、今後の新興感染症への対応も見据えた制度として参りたいと考えております。

次に、「5類感染症への引き下げ」に伴う医療体制の見直しについて申し述べます。

見直しの内容は、明日、政府において正式決定される見通しです。

この見直しによりまして、医療体制は、これまでの、行政の関与を前提とした限られた医療機関による「特別な対応」から、幅広い医療機関で患者さんを診ていただく、「通常の対応」に移行してくこととなります。

県としての具体的な対応につきましては、明日の政府の決定内容を確認の上、専門家の先生方とも相談しながら検討を進めて参ります。

なお、対応が決定したものから、順次、御報告をしたいと思います。

最後に、「マスク着用の考え方の見直し」に伴いまして、来庁者への対応について申し述べます。

県の各庁舎への御来庁が、特に重症化リスクの高い方々への感染の契機とならないように、引き続き留意していく必要があります。

このため、庁舎のエリアごとに、現場を預かる所属長が、マスク着用をお願いする場合を個別にきめ細かく判断させていただきますので、何卒御理解を賜りますようお願い申し上げます。

なお、本庁舎におきましては、一律にはマスク着用を求めないことといたしますが、重症化リスクの高い方に感染させない配慮として、必要に応じ御来庁の皆様にマスク着用を依頼する場合がありますので、その際は御協力をお願い申し上げます。

最後ですが、この3年に及ぶコロナ禍は、命や健康への直接的な危機はもとより、経済、或いは生活、さらに人びとの行動の在り方に至るまで、私たちの社会に大変大きな影響をもたらしました。

このため、「5類感染症への引き下げ」は単なる制度変更にとどまらず、いわば社会の転換点ととらえるべきものであろうかと考えます。

県としてなすべきは、この転機におきまして、スムーズに着地ができるようにすること、様々な混乱ですとか、悪影響をもたらさないように、社会の様々な側面に目配りをして参りたいと思います。

また、併せまして、ウイルス自体がなくなるわけではありませんので、私どもとしては、必要とする人に必要な医療を届ける、この大原則は今後とも、しっかり堅持をして参りたいと思います。

記者

まず、県庁なのですけども、所属長が来庁者についてのマスクの要請はあり得るということなのですが、職員の皆さんのマスクについては、どういうふうにお考えですか。

課長

職員につきましては、重症化リスクの高い方に感染させない配慮を継続する必要があること、また、職場内の感染拡大による行政機能の低下を回避する必要があることから、窓口業務や対面で来庁者や事業者等と面談を行う場合、15分以上にわたって職員間で打ち合わせを行う場合などについて、マスクを着用することとして参ります。

記者

医療体制については、明日の政府の対応を見て決まると思うのですが、山梨県が独自にやっている宿泊療養施設という制度は、やはりもう廃止していく方向でしょうか。

知事

方向性は廃止する方向ですが、移行期間があります。

統轄官補

隔離目的で宿泊療養施設を利用することは廃止になります。国では、高齢者用ですとか、妊婦用の場合は、9月まで継続が可能とはしているのですけれども、本県でそこまで必要なのかどうかということは、これから議論をし検討していくところでございます。

記者

先ほどの対策本部でも知事が、マスクの着用に関してはいろいろなハレーションというか確執みたいなところも懸念されるというようなお話がありましたが、知事が懸念される、特にどういったところを注意してほしいとか、あと関係部局にはそういった点も留意して対応に当たるようにとご指示もありましたが、具体的にどのような対応を望まれますか。

知事

気になりますのは、それぞれの皆さんで若干、価値観が違うようなところがあると思います。マスクの着用は、基本的には個人の判断です。我々の要請も、難しいところもあるのですが、ただまず一つは、御自身を守ってください、この部分に関しては、完全に自己責任。自分を守るためにマスクをしていただくのは当然のことなのですけども、他者を守る場合のお話もしています。

ここで若干、行き違いとかがありうることもあるかと思います。今お話がありましたように、重症化リスクの高い方をお守りしないといけない場面においては、我々もマスクを着用してくださいという話を、例えば、県庁舎内でもするわけですが、そこでトラブルというのは想定し得るんではないか。従って、このマスク着用に関する、原則は個人の判断、例外として着用のお願いをするという部分を、しっかり理解を広めていかなければならないと思っています。

また、マスクの着用を求めざるを得ないような場所、病院ですとか高齢者施設において、ちゃんとした対応ができるようにサポートしていきたいと思います。学校現場においてもしっかり対応をして、子供同士でいろんなトラブルにならないように、或いはちゃんとした理解を広めるように、教育委員会を通じて、それぞれお願いをしていきたいと考えております。

記者

5類移行に伴い、来年度以降、県のCDCの体制をどのように考えていますでしょうか。

知事

CDCは目の前にある感染症対応の司令塔以外に、いよいよこれからある意味、本来の役割というか、来たるべき感染症に対する砦として、さまざまな体制づくり、これは人的な育成も然り、医療関係物資の備蓄といった社会システムづくりという問題もあります。

もう一つは、こうなったらこういうふうにしなければならないというマニュアルの改定もありますし、それに伴う日常・平時の訓練というのもあろうかと思います。

いずれもすべて重要なミッションですし、やらなければならないことが山とありますので、ここは引き続きしっかりやって、いついかなる時に新しい未知の感染症がやってきたとしても、即応体制が取れているという状態を作るべく、取り組みを進めていただきたいと思っています。

総長

今、知事から御説明がありましたように、本来CDCというのは、どんな感染症が来ても山梨県としてきちんとした対応ができる体制を構築をする、そしてその指揮をとるという組織だと考えています。

残念ながら、コロナに追われてしまって。知事から指摘がありましたように、対策というのは人がやるものですから、人づくりというのは非常に大きな柱です。必要な情報をどういうふうに取ってきてどういうふうに還元をするのか、いろいろ資機材の関係、そういう人、物、情報、そしてそれをまとめる仕組み。そういうものをどんな感染症が来ても対応できるように、これから本腰を入れてコロナ後はやっていく必要があると考えています。

記者

知事御自身は13日以降、マスク着用についてはどのようにしていく予定でしょうか。

知事

できる限りマスクはしたくないと思っております。重症化リスクがある方の近くにいる場合や、或いは施設管理者から求められた場合はしなければなりませんが、私個人としてはできる限りマスクのない生活に戻りたいと思っています。

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発表事項以外の質問事項

信玄公祭り実行委員会について

記者

先日、信玄公まつりの実行委員会が開かれまして、秋開催にということだったのですけれども、一方で、負担金が多いということについて参加者からかなり反対の声というものが出たということなのですが、これについての知事としての受け止めをお聞かせ願えればと思います。

知事

調整不足で、お恥ずかしい話だと思っています。しっかりコミュニケーションをとって、仕切り直しをしていきたいと思います。

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県立美術館等の収蔵品の確認について

記者

先日、県立美術館で所蔵品が2点、所在不明になっていると。

盗難事件をきっかけに全部の収蔵品をチェックしたところ、それが明らかになったということなのですが、県の他の例えば、考古博物館ですとか、博物館とか、いわゆる文化財とか美術品を管理しているようなところに対して、美術館の例を踏まえた上で、改めて所蔵品のチェックとかそういったことを求めることがあるかどうかをお伺いできればと思います。

知事

もともとその前の考古博物館で盗難事件があったわけですので、考古博物館にしろ、県立美術館にしろ、お預かりしている財産、これは県民の皆さまの財産ですけども、その管理の責めに対する認識が甘過ぎたんじゃないだろうかと。ここはしっかり関係者一同、反省をしなければならないと思っております。

その上で、他方で収蔵品の数というものはある意味膨大なわけでして、こういうものを全数管理だと言っても、ものすごいエネルギーや日数もかかり、それがゆえに、これは言い訳にはならないのですけれども、起こった原因としてあり得るのは、膨大な労力がかかることは一つ大きな原因だっただろうと思うのですが、こういうものに対しては、最新のICタグとか、物流倉庫なんかでもテクノロジーが進んでおりますので、こういう最新の知見をしっかり活用させていただいて、技術の力も使ってしっかりと収蔵品の管理ができるように早急に工夫をしていかなければならないと考えています。

こういうことが起こると信頼そのものを傷つけられている今大変危機的な状況だと思っておりますので、ここに対して信頼を回復するためのあらゆる知恵と措置を講じて、以後こういうことが二度と起こりませんと胸を張っていえるような状況を1日も早く作って参りたいと思います。

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山梨県知事政策局広聴広報グループ 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
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