ページID:108654更新日:2023年4月12日

ここから本文です。

知事定例記者会見(令和5年4月11日火曜日)

ページの先頭へ戻る

防災新館401,402会議室

11時30分から

発表事項

  参考資料(PDF:946KB)

発表事項以外の質問事項

230411知事記者会見

冒頭コメント

知事

まず初めに、コロナの状況についてご説明申し上げます。

昨日公表の病床使用率7.5%と、引き続き低い水準になっております。

新規感染者数に関しましては、今月4日から昨日までの1週間当たりの新規感染者数は644人となっておりまして、これは前週の432人に比べ49%増となっております。

この時期、人の移動或いは接触の機会が増えることから、これは本県に限らず、全国的に同様の傾向が見られると認識をしております。

現状におきまして、病床使用率も低く、また一般医療に影響が出ている状況ではありませんが、新規感染者数は増加傾向にありますので、なお引き続き、感染防止対策に是非、意を用いていただきたいと思います。

ページの先頭へ戻る

やまなし文化・スポーツ栄誉賞の創設と山梨学院高校への授与について

知事

今般、新たな表彰制度を設けました。「やまなし文化・スポーツ栄誉賞」でありまして、その表彰の第1号を、山梨学院高校野球部に授与したいと思います。

今回新たに創設しましたこの賞ですが、文化活動、或いはスポーツを通じまして、県民の皆さんに勇気を与えていただき、その挑戦を後押しするような、特筆すべき功績のあった団体または個人を顕彰いたします。

これによりまして、後に続く皆さんのモチベーションの向上と、新たな挑戦に繋がることを期待するものであります。

第1号として表彰します山梨学院高校の野球部ですが、立ちはだかる強豪校を次々と撃破し、甲子園の優勝旗をふるさと山梨に初めて持ち帰るという県勢初の快挙を成し遂げ、まさにこの表彰の趣旨に合致するものとして選定をさせていただきました。

山梨学院高校の活躍に心を動かされ、「私もやるぞ!」という新たな挑戦者がこの山梨の地から続々と登場することを心から期待をしておりますし、県としても最大限の応援をして参りたいと思います。

なお、表彰式につきましては、本日午後2時30分から、県庁中庭芝生広場において行われます優勝報告会の中で行いますので、是非とも多くの皆様に御参加をいただき、共に称揚していただきたいと思います。

記者

やまなし文化・スポーツ栄誉賞の関係でお伺いしたいのですが、県ではすでにイメージアップ大賞とか県民栄誉賞という賞があると思うのですけれども、それとの位置付けの違いというか棲み分けというか、その辺はどういうふうに考えているのか。

広報監

イメージアップ大賞といいますと、県のイメージアップ全般に貢献したものが表彰対象となるわけでございますけれども、実際に高校のスポーツの全国優勝といった形で頑張ってこられた生徒の皆さんはイメージアップのために必ずしも貢献してきたという認識ではなくて、後に続く県民の皆さんに勇気を与えたいと、或いは、日頃から応援してくださっている皆さんへの感謝を形にできたらと、そこが顕彰のポイントであろうということで、この度、山梨学院高校の野球部の優勝という事象をとらえまして、新たにこの表彰する対象というところを考え直した上での新たな顕彰制度を設けたものでございます。

知事

県のイメージアップに貢献したから表彰するのではなくて、頑張ったから、後に続く人の目標になるような、なっていただけるような、大変な活躍をしていただいたので、それに対する感謝の念というか、それを形に表そうということでやっています。

記者

イメージアップ大賞がなくなってこれになるというわけではないという理解か。

知事

イメージアップ対象も併存します。

 ページの先頭へ戻る

「県教育委員会から学校現場への文書半減プロジェクト」の実施について

知事

学校現場の負担軽減を図るため、県教育委員会から学校現場への文書を半減させるプロジェクトを実施することといたします。

常々、子どもたちの可能性を一つ残らず開花させるには、一人ひとりの子どもに寄り添った教育、これが不可欠であると考えておりますし、また、そういう考え方に基づいて、県の教育施策を推進しているところですが、しかしながら、現場の教員の皆様には、授業以外の事務作業が大変大きな負担となっております。教員が子どもに寄り添う教育に取り組む際に、このことがまさに足かせとなっている、このよう認識をしております。

そこで、この度、県教育委員会に対しまして、学校現場における事務負担の抜本的な軽減に取り組むように要請したところであります。

本日、教育委員会において、具体的な取り組み内容をまとめましたので、詳細の説明は教育長から行います。

教育長

スライドを用意しているのでそちらのスライドを御覧いただきたいと思います。

ただいま知事からお話がございましたが、知事からの要請を踏まえまして「県教育委員会ではこの学校現場への文書半減プロジェクト」に取り組むことといたします。

具体的な方法は、こちらでフローチャートの形にさせていただいていますが、文書につきましては、様々なタイプがございます。国とか団体からの通知だとか、連絡でくるようなもの。また、真ん中にございますけれども、国からの調査や、アンケートを要請されるもの、また逆に県から様々な政策などを行うために必要な調査だとかアンケート、こういったものを、各学校現場の方では、対応していただきまして、このことが学校の現場の業務が多いというところの要因になっていると認識をしております。

そのため、今回、教育委員会の方では、まず一番上の方でございますけれども、国や様々な団体からくる文書につきましては、一度、県教委の方で、この収受文書について全て内容を精査、スクリーニングいたしまして、まずその共有する必要が低いものについては、教育委員会でとどめ置くと、文書を送付しないというように対応したいと思っております。

また、各市町村の教育委員会で承知していただければいいかなと思うようなものにつきましては、市町村教育委員会の方で留めておいてくださいといったことをしっかりと明記した上で、共有を図っていくということにしたいと思います。

また、学校現場で共有する必要があるものにつきましても、ただ単に送付するだけではなくて、グループウェアですとか、校務支援システムで送付することにしまして、これによって各市町村教育委員会や学校で共有するとともに、何を求めているのか、その文書のエッセンスが一体何なのかを簡単に記載しまして、これを見れば大体、概要がわかるというようなものを(共有)することによって、学校現場での文書処理を容易にするということをねらっていきたいと思います。

また、国の方からくる調査やアンケートものでございますけれども、これは法律に基づきまして実施するようなもの、これにつきましては、しっかりと現状通り対応をしたいと思っております。

ただ、それ以外の調査につきましては、極力学校現場に下ろすことをやめまして、例えば、県教育委員会の担当者または市町村教育委員会の担当者がわかる範囲で、回答することでよしとするような対応をしていきたいと思っております。

そして、一番下の欄でございますけれども、県からの調査やアンケートの実施につきましては、必要最小限にとどめるようなものとしまして、その政策に必要なものは必要最小限で全部悉皆ではなくて、抽出で実施するようにするということで考えております。

また、毎年定例的に行っているものがございまして、こういったものにつきましては、実施回数を2年または3年に1度という形で頻度を下げることによって、学校負担とか各教育委員会の負担を軽減するというようなことをしていきたいと思っております。

こういったアンケートは、GIGAスクール端末などで、ICT化が進んでいますので、これにつきましては、ICTのアンケート機能をフルに活用して、自動集計とかそういったものも活用しながら、事務負担の軽減を図っていきたいというふうに思っております。

これにつきましては、悩ましいものもあるのですが、私がまず判断をするということで、私、教育長自ら先頭に立ってこの文書半減プロジェクトに取り組んで参りたいと考えております。

この実施方法は、初めての取り組みでございますので、試行錯誤しながら、取り組んでいきたいと思っておりまして、この取り組みを行うことによりまして、学校現場の事務負担の軽減、また、教員が児童・生徒に向き合う時間、また先生が授業準備など、先生の本来の業務に集中できる時間を、確保したいということで、これを実施したいと思っております。

教育委員会の方からの説明は以上でございます。

知事

1年間に学校現場の先生が受け取る文書の量というのは1500ページぐらいある。1500、600ページ、或いはそれを超える大変膨大な文書が、末端の現場まで行って、何がしかの作業が求められると。

もともと子どもたちに対する教育をしっかりやろうという思いで出ているものではあるはずなのですけれども、逆にそれが先生の時間を奪ってしまって、子どもに対して向き合える時間というものを削ってしまっている。こういう状況、ある意味、パラドックスといいますか、こういう矛盾をこの際一気に解消しようと思っています。いわば、県が学校現場に対する文書の抜本的な断捨離を行う、県の責任においてフィルターをかけて、断捨離を行うというものであります。なお、詳細は御質問があればお答えいたします。

記者

教育委員会の文書半減プロジェクトですが、調査の頻度を下げると言っていましたけども、体力テストとかもあると思うのですけれども、現時点でどういったものを想定しているのか、決まっているものがあれば教えていただきたい。

教育長

すみません、まだ決まっていません。具体的に言うと走りながらやろうと思っていまして、全部調べてからやるとなるとそれだけで時間かかってしまうものですから、今回年度初めの一番重要な時期でもありますので、走りながらと考えていますが、基本的には先ほど知事がおっしゃられたように、断捨離で必要最小限にしていくということを、非常に強く意識して取り組みたいと思っています。

記者

文書半減プロジェクトというのは、全国でも珍しい取り組みであるとか、何か他県との比較で、もし言えることがあれば伺いたいと思うのですが。

教育長

全国でも取り組んでいるのではないかとは思われますが、ただこのように、知事と教育長が県の姿勢として示すというのは私もあまり聞いたことがなく、そういう意味では非常に珍しい取り組みなのではないかなと自負をしております。

記者

もし結果とかがわかりましたらまた、進捗を教えてもらえればと思いますのでよろしくお願いいたします。

教育長

承知しました。

記者

職員の負担軽減という目的とのことですが、その先にある意図として、教職員の担い手の確保であったりだとかそういった効果は期待しているのでしょうか。

知事

もちろん、おっしゃるとおりです。

本来、雑務と言ったら怒られてしまいますが、本来業務はやはり子どもに向き合って、子どもの成長を促していくことが先生の本来の仕事であり、また教職を目指される方も当然そういうことを念頭に置いて、希望して、教職の門を叩かれるのだろうと思います。

ところが残念ながら今は周辺業務というか、こういうドキュメント業務に時間をとられてしまって本来業務の時間がなかなか取れない、或いはそれをやろうとすると本当にワークライフバランスが崩れてしまう。これを、もう1回ゼロベースに立ち返って、先生方になるべく本来業務にある意味ゆったりとした気持ちの中で向き合っていただいて、ひいては子供たちとの交流を深めていただきたい。そうすることで仕事としての魅力も増すことがクリアになれば、教職にチャレンジしようという方も増えてくるんではないかと、こういうことも期待しています。

記者

国や県から伝えるべきことが現場に伝わらなかったというようなリスクをどうカバーしていくかというようなことはどういうふうに考えていますか。

教育長

伝えるべきものについてはそのまま流すのではなくて、エッセンスを簡単に共有することによって、必要があれば学校の現場の方で教育委員会で取ってきていただく。その結果、何か困るようなことがありましたら、それは教育委員会がリスクを負ってやるのだということかと思っておりまして、そこも含めて、試行錯誤なのだろうなと思っております。

知事

この大量の年間1,500枚を超えるような情報をはっきりどこまで読み込むのだというところは実際問題として大いに疑問に思っています。それよりは教育委員会のところでしっかりエッセンスを抽出して伝える方が、むしろ伝える実質的な効果が高まるのではないかなと思っています。

もちろん人間のやることですから、100%完璧にできるかというとそれは教育長も走りながらと言っていましたが、ひょっとしたら、見落としもありうるかもしれないけれども、ただそういう場合は後でしっかりフォローアップをすればいいわけで、まずはパススルー式に流れている大量のものを、読まれもしない可能性がありうる大量の文書というものを、無くすことが重要だろうと考えてます。

教育長

もちろん児童・生徒の生命身体だとか、命に関わるような大事なものもあろうかと思います。そういったものについてはもちろん、しっかりと伝える中身として、伝えるということをしっかりやって、その見極めは大事かと思っています。

記者

教育長が元々役所にいらっしゃった時と、今、県の教育委員会に来られて1500ページの文書のうち、半減とおっしゃいますけど、本当に必要なのはどれぐらいだというふうに見てらっしゃいますか。

知事

周知をしたり、例年伝えてるようなものとか、そういったものが多いので一つ一つ、細かな分析をしているものではありませんが、学校現場の先生方については、本当に初めて見る内容は、そんなにたくさんではないんじゃないかというふうに思っています。

同じ時期に毎年通知が出てきてるようなものも結構あるものですので、そういったものについては、学校現場の先生方や教育委員会の先生方にはエッセンスを伝えればイメージが繋がりやすいんじゃないかと想定しています。

ですので、具体的に半分が必要だとか、3分の1ぐらいだというふうに明確に言うことは難しいのですが、そのあたりはかなり精査することができるんじゃないかと思って、今回のプロジェクトをやるに至ったと御理解いただければと存じます。

記者

今、両方を知っているのは、県の中でも教育長が一番知っている状況だと思います。文科省等の話を含めてです。かなり重複するようなものが多かったというイメージなのでしょうか。

教育長

中にはですね、例年、同じ時期で、同じタイミングで事務的に発出しているようなものや、毎年の定例的、季節物みたいなものもあったりするものですので、そういったものについては、率先して見直しが図れるんじゃないかと思っています。

あとは、お知らせと周知して欲しいというものも多くございまして、そういったものについては、先ほど知事からもゼロベースでというお話がございましたが、これをきっかけに見直していきたいと考えております。

記者

知事にお伺いしたいんですけども、山梨でこういった取り組みをやるということは、基本的には他の都道府県でも同じような悩みを抱えていると思うのですが、これを国の方に訴えていくようなことは考えていらっしゃいますか。

知事

教員の負担軽減は常に訴えている話ではあるんですけれども、我々ができるところからもう始めようよということで今回始めたいと思っています。

多少の霞が関との摩擦というのは覚悟の上で、県が責任を持って、我々の責任でスクリーニングをさせていただきますということで、何か問題があれば我々が向き合いますという形を取っていこうということで、今意思を固めているところです。

それをやってみて、これぐらい簡略化できて、その結果、先生方の子どもに向き合う時間も増えて、働く方も或いは教わる方も満足度が高まったという話を突きつけることができれば、多分、全国にも広がっていくのではないかと思いますし、また、国も真剣に向き合ってくれるようになってくるんじゃないかと、こういう期待もしております。

記者

教育長に確認ですけれども、内容を精査して対応するということですが、これまでは基本的に国から、もしくは団体からの文書というのは、そのまま県教委ではパススルーして、市町村の教育委員会に渡っていたという認識でよろしいでしょうか。

教育長

国からの通知の中では、この通知を管内の市町村教育委員会ないし学校現場まで周知を図るようお願いしますと、こういう文言が入っております。これを受けまして、もちろん教育委員会の方も全く何もノールックで、下ろすというようなことはしなくて、もちろん中身はしっかりと確認した上なのですが、県教育委員会の方から市町村教育委員会を通じて学校現場まで下ろしてくださいというお願いをしてきたというのが、これまでの経緯でございます。

記者

もう1点、もし分かればですが、この1年間で1500から1600ページということですが、これは他県と比べて多いとか少ないとか、あるでしょうか。

教育長

市町村教育委員会等からの発出文書もありますが、これはとある学校で、県の教育委員会、また市の教育委員会の方で大体どれぐらいかということを聞いた時の数字なものですから、この1500というのも大体目安量ですし、かつ公文書以外のものだともっと多いので、1500~1600以上だというふうにイメージしていただければいいのですが、これが他県と比べてというところまでは把握してございません。

ページの先頭へ戻る

富士五湖自然首都圏フォーラムの推進について

知事

まず、昨日ですが、公益社団法人「日展」及び富士河口湖町との富士五湖自然首都圏フォーラムの推進に関する連携協定を締結いたしましたので、改めてこの場所で御説明申し上げます。

日展ですが、ご案内のとおり日本最大の総合美術展覧会の開催団体であり、また、我が国の文化芸術に多大な貢献をしてきた団体であります。近年は芸術の普及活動にも大変ご熱心に取り組まれ、「アートプロジェクト」として、体験イベントですとか、ワークショップなどを積極的に各地で開催されておられます。

富士五湖エリアでのアート作品の展示、或いはイベントの開催、アーティスト育成の意向を持たれていると伺いましたので、是非とも協定を締結しましょうということで締結をさせていただきました。

富士五湖自然首都圏構想ですが、これは国内最高の観光リゾート地と最先端の首都機能を融合させた「世界に類を見ない先進的地域」を創出しようという構想であります。

この目的に向かいまして、まずはアートシティ富士五湖ワーキンググループ、富士五湖グリーンモビリティワーキンググループ、富士五湖アカデメイアワーキンググループが活動を始め、参画企業、或いは組織との議論の中で、順次テーマを広げていく予定となっております。

今回の件で申し上げますと、例えば、アーティストに対して、使われない公共施設等を活用して、アトリエを提供したり、或いは、地域内の各美術館・ホテルなどと連携をいたしまして、日常的にアートの展覧会、或いは展示即売会を企画をして、特に若手アーティストに対する支援を充実させていこうということも考えております。

昨日の日展との協定ですが、このアートシティ富士五湖ワーキンググループの取り組みの第一弾となるものであります。

また、庁内の推進本部を立ち上げることを予定しております。来週18日火曜日ですが、「富士五湖自然首都圏構想 庁内推進本部」を立ち上げます。

私が本部長となりまして、各部局長が構成メンバーとなる推進本部であります。田坂顧問には、エグゼクティブアドバイザーとして御参画をいただくこととなっております。

フォーラムに参加する企業・団体との連絡・調整、或いは県関連事業の進捗を管理することで、富士五湖自然首都圏フォーラムをしっかりと推進して参りたいと考えております。

記者

富士五湖自然首都圏フォーラムについて、知事にお伺いします。

今年6月、富士山の世界遺産ちょうど10周年になりまして、やはり富士山、ますます注目される年だと思うのですが、そういう時期に合わせて、こういうフォーラムを立ち上げているという理解でよろしいのか。

また、例えば6月とか、その注目される時期に向けて何かお考えになられていることがありましたらご紹介いただけませんでしょうか。

知事

今年はおっしゃるとおり10周年でありますので、この10周年イヤーにおいて、こういうフォーラムも立ち上げ、これ自体は前から温めてきたものですが、これを世界文化遺産10周年記念をとらえて、しっかり形にして、また推進体制もしっかり整備をした上で現実的なステップを踏み出そうということを考えて、いわば10周年の記念プロジェクトとしての側面もあるという位置付けだろうと思います。

 

ページの先頭へ戻る

発表事項以外の質問事項

県議会議員の選挙結果の受け止めについて

記者

昨日コメントも発表していらしたのですが、県議選、統一地方選第1ラウンド終わりまして、新しい県議が決まりました。

知事を支持する方が増えて過半数以上を占めたという状況ではあると思うのですが、まずこの結果についての受け止めと、これから6月議会で、政策予算について審議していくわけですけれども、これから先、知事が議会とどう向き合っていくかこの2点を伺いたい。

知事

まず県議選の結果に関しましては、それぞれ各選挙区において無投票のところもありましたけれども、そこも含めて各選挙区において、県政全般の課題に加えて、それぞれの地域課題について活発な議論が行われ、それに対して審判が下った、有権者の判断が出たということに尽きるんだろうと思っています。 

そういう中で、有権者の皆様の負託を勝ち得た、当選された方々には心からお祝いを申し上げたいと思っています。

その議論の中で理解しがたかったのは、要は県議会は今申し上げたように各地域の有権者の代表として出てくるわけで、それは県知事が選ぶわけでは全くないわけですから、当然それぞれ独立した有権者の思いを背負って、有権者に対して責任を負われる立場ですので、これはこれまでもそうだと思いますが、県政に対しては当然是々非々で、全ての皆さんが臨んできたということで、私は「是々非々です」とおっしゃっている方もいたようですけども、それは当たり前なんじゃないですかと、私は申し上げたいと思っています。

6月議会におきまして、私どもその公約に掲げた中身について、いよいよ政策化の第一歩を踏み出し、予算を出して議論をするわけですけども、私どもが提出する予算も含めた議案というのは、ある意味、民意をいただいたものを具体化した形として出すわけですが、それについてまた他方でその民意を得て選ばれた方々の目を通じて、良い悪い、或いはどういう工夫があるんだと、こういう議論をしっかり各議員の皆さんと交わして、よりよいものにしていきたいと思っています。

いろいろ賛成反対、或いはこうあるべきだ、ここは改めるべきだと様々な意見はまさに大歓迎です。これこそまさに集合知というんでしょうか。いろんな目で見て、要は山梨県をいかに良くしていくかと、いかに前進させるか、さらなる前進をさせるかと。県民の皆さん、おひとりおひとりに、豊かさを実感できるような地域にしていくか、こういう共通の目標のもとに、いろんな視点から議論を交わすことで、私は政策、或いは県の行政というものは、よりよいものに進化して、磨かれて、深化していくと思っておりますので、ぜひ6月議会までに、私どもとしても、新たに議員になられた方にはしっかりと情報も提供し、またこれまで議員をされ、続投された方に対してもしっかりとコミュニケーションをとらせていただいて、本当に実りある議論ができる6月議会になるように、我々としても全力を尽くしていきたいと思っています。

記者

もう1点、統一選とはちょっと違うんですけれども、奈良県知事選で山梨出身の山下さんが当選されて、県内出身の方なので、今後、個人的にお知り合いかどうかはわかりませんが、連携というか、何かしら今の段階で考えているようなことはありますか。

知事

まず一つ、奈良県の荒井知事さんとは、様々リニア中央新幹線に関する問題ですとか、本当にいろいろな相談をし、また行動も共にしてきたということがあって、今回大変残念ではありますが、本当に立派な業績を残されて、後世、必ず評価されると。我々も奈良県はいろいろ見本にしているようなことも幾つもありますので、後世、必ず評価される偉大な知事であったと私は思っています。

また、新たに御当選された方と直接は面識はありませんけれども、今後、リニアをはじめ、様々な場面で、得に山梨県の御出身ということで、協力をしていく形ができるということも、これはこれで楽しみにしています。

 ページの先頭へ戻る

技能実習制度の見直しについて

記者

昨日政府の方で、技能実習生の制度の見直しのあり方がありましたが、これまで山梨で技能実習生の問題を報道で目にすることも少なかったんですけども、この見直しのあり方についてはどういうふうに考えていらっしゃいますか。

知事

まだちょっと詳しく勉強していないものですから、あまりいい加減なことは言えないので差し控えたいと思いますが、私たちいずれにしても外国から働きに、或いは学びに山梨にやってきていただける方々に、ここの地域を第2のふるさとだと思っていただけるように、また、それぞれ特色のある背景をお持ちの皆さんが、この山梨県に対して、山梨という第2のふるさとに貢献したいと、或いはメンバーシップを感じたいという意識のもとに貢献していただけるように、活躍できるように、諸々の点を取り計らっていきたいと思っています。

そういった観点から技能実習制度のあり方が、多分に人権侵害に近いようなことは、我々も是非、改善されるべきだと思ってます。

いずれにしても日本に来て、山梨に来て、働きに来てここで生活される方は、我々にとって大切なコミュニティのメンバーですから、そのメンバーの人権が侵されているようなあり方になりうるものに関しては、早急に改善をしていただくことが重要であろうと私は思いますので、もう少し勉強してからしっかりしたコメントは言いたいと思いますが、基本的な考え方はそういう思いです。

 

ページの先頭へ戻る

シャインマスカットの未開花症(開花異常)について

記者

先日、業界誌でシャインマスカットの開花異常が指摘されて、先日農水省の方でもチームを作って調査をしましょうという話になったかと思うんですけれども、おそらく山梨県内でも確認されてるかと思うんですが、今、県が把握されてる範囲内で、どの程度そういった開花異常が見られるのか、もちろん調査には協力すると思うんですが、今後県として何かしら対応を考えているかどうか、この2点お伺いします。

知事

まず、このシャインマスカットの未開花症に関しては生理現象なのか、まだ原因がよくわかってないわけですが、我が県においても散見されるというのは確かです。

その年によって増減があるようですので、若干見受けられるのはそのとおりであります。

ただ、これの影響ですけれども、要は花が咲かない、従って実ができないという形ですので、花が咲いて正常な実になったものについては味とかは全く影響ないわけですし、要は房の形に影響し得るということで、これは本県の農家さんの匠の技をもってすれば、早いうちに時期を逸せず対応すれば、しっかりとした房もできるだろうということで収量とかその他には、まだまだ予断は許しませんが対応は十分可能なんじゃないかなと思っています。

また、そういう対応を現場とともに支援をしていきたいと思ってます。もちろん、こういうことがない方が余計な苦労をしないで済むわけですから。こういう原因究明に関しては国としっかり連携しながら取り組みを進めていきたいと思っています。

課長

国では未開花症と言っていますが、県内では一般に開花異常と言われています。

こういう症状は平成29年くらいから見られる状況はあるんですが、先ほど知事が申したように年によって、同じ樹でも症状が出たり治まってしまったりということで、原因がなかなかわからないというところで、国もこういった調査を先頭に立ってやっていただけるということですので、主産県とも力合わせながら、早期の原因究明を行っていきたいと思います。

ページの先頭へ戻る

このページに関するお問い合わせ先

山梨県知事政策局広聴広報グループ 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(223)1336   ファクス番号:055(223)1525

同じカテゴリから探す

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?

このページを見た人はこんなページも見ています

県の取り組み

pagetop