ページID:78179更新日:2017年3月9日
ここから本文です。
平成25年6月に日本のシンボルである富士山が世界文化遺産に登録されたことなどにより、本県を訪れる観光客は国内外を問わず大幅に増加しています。
特に富士山を擁する富士北麓地域に多くの観光客が訪れ、賑わいを見せていますが、今後、本県のさらなる発展を目指す上では、様々な観光資源を連携させ、観光客を県内周遊につなげることによって、本県の交流人口の増加や経済の活性化を図っていく必要があります。
本県は、首都圏に隣接する絶好の位置にあり、四方を美しい山々に囲まれ、その豊かな自然の中から、四季折々のフルーツをはじめ、ワイン、ジュエリー、ミネラルウォーター、織物、印章、和紙といった、全国に誇る数多くの特産物が産み出されています。
中でも、峡東地域を中心に生産量が全国一のブドウから生み出されるワインについては、甲州種やマスカット・ベーリーA種が国際ブドウ・ワイン機構(O・I・V)に日本固有の品種として登録されるとともに、ヨーロッパの権威あるワインコンクールで賞を獲得するなど、海外での評価の高まりなどから、近年、県産ワインを目的とした観光客も増加してきています。
また、本地域では、緑の葉が織りなすブドウ棚の連なる情景や、桃源郷とも称される一面に桃の花が咲き誇る様など、果樹農業が育む美しい農業景観そのものが大きな観光資源となることから、脈々と受け継がれてきたこれらのかけがえのない資源・文化を末永く保全していくため、「世界農業遺産」の認定に向けた取り組みが始まっています。
本構想は、山梨県の大きな資源であるワインや農業景観、ワインを生産するワイナリーが集積する峡東地域において、官民が協働し、ワインを核に多くの来訪者がゆっくりと地域の魅力を体感、堪能できる周遊・滞在型の観光地を目指すビジョンであり、関係者が一体となって受入体制づくりなどを進めることで、地域観光のさらなる振興と地域経済の活性化を目指すとともに、将来的には峡東地域を拠点として広く県内周遊へとつなげていくことを目標とします。
なお、本構想の期間は、平成27年度から平成31年度までの5年間とします。
構想策定の趣旨
地域固有の資源の新たな活用方法
3-1.国内旅行の状況
3-2.山梨県における観光の現状
3-3.現状から見る山梨県観光の課題
4-1.地域の観光資源
4-2.山梨県のワイン
4-3.産地の取り組み
4-4.地域の観光課題への対応
4-5.ワイン等を活用した観光の現状の課題
5-1.基本コンセプト
5-2.峡東地域が目指す観光地像
5-3.誘客の対象
5-4.構想の推進体制
5-5.他地域との連携
5-6.県内周遊観光の推進
6-1.ワイナリーにおける受入環境の整備
6-2.ホテル・旅館等におけるワインでのおもてなしの充実
6-3.飲食店におけるワインでのおもてなしの充実
6-4.食の掘り起こしと魅力度向上
6-5.ワインをはじめとする地域文化に対する意識の共有
6-6.地域の歴史・文化資源の活用
6-7.JR駅とワイナリー、ワイナリー間等を結ぶ二次交通の整備
6-8.地域の情報発信・観光客受入の拠点整備
6-9.ワイン関連のアミューズメントの充実
6-10.地域ボランティア(案内ガイド)の育成
6-11.地域案内サインのデザイン統一(デザインコントロール)
6-12.国内外へのプロモーションの強化
6-13.ワイン産地の生産基盤の強化
7-1.年度別取り組み事項