トップ > 組織案内 > 県教育委員会の組織(課室等) > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.0113 鰍沢河岸跡
ページID:4439更新日:2016年2月1日
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富士川町の遺跡
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元禄一分判金鰍沢河岸跡は、富士川町(旧鰍沢町)明神町~横町地区に所在し、江戸時代に開かれた富士川舟運に伴う船着き場として設けられた「河岸(かし)」です。 発掘調査の様子
元禄一分判金が出土した場所
一分判金は4枚で一両となるものです。中央には横並びで右から左に「一分」の文字が見られます。裏面には幕府の「御用金銀改(ごようきんぎんあらため)」だった後藤庄三郎光次(ごとうしょうざぶろうみつつぐ)の「光次」印が見られます。 写真:元禄一分判金・表元禄一分判金・裏
元禄一分金の出土は、江戸から明治時代に経済・物流の面で甲府以上の繁栄を誇った当時の鰍沢の様子を物語るものです。なお当時はこのお金1枚で米約250合を買うことができました。 この金貨は建物基礎の石垣脇から出土しているため、家や蔵を建てる前に繁栄の祈りを込めて大地に奉納されたものではないでしょうか。 なお今回出土した元禄一分判金は平成19年9月30日(日曜日)まで考古博物館エントランスで展示中です。この機会に是非ご覧ください。 |