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ページID:61616更新日:2017年4月5日
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当研究所では、平成14年度に導入した外部評価制度に基づき、平成26年6月26日に「平成26年度第1回課題評価委員会」を開催しました。
今回は平成25年度に終了した6課題について、外部の評価委員(委員名簿)により評価を行いました。
課題 番号 |
調査研究課題 |
1 |
山梨県内地下水の水質性状と時系列変化 |
2 |
食品中の放射性物質影響調査 |
3 |
県内のスギ、ヒノキ花粉の飛散状況に関する調査 |
4 |
ロタウイルスが原因となって発生した感染症事例の遺伝子解析 |
5 |
本県環境中のNaegleria属アメーバの研究 |
6 |
県内河川水中における重金属の形態分析 |
評価対象課題の概要は、「やまなし衛環研だより」第84号(PDF:162KB)でご覧いただけます。
調査研究課題の外部評価の手順については、前記の「やまなし衛環研だより」第60号に記載してありますのでご覧ください。
課題評価は、「5段階で評価してコメントを付す」ことになっています。事後評価および中間評価の5段階評価は、次の表に示した5つの評価内容について、5:優れている、4:良好、3:概ね良好、2:部分的な見直しを要す、1:全面的な見直しを要すのいずれかの評価点をつけ、最終的に総合評価点で評価します。
評価内容 |
評価点 |
総合評価点 |
1調査研究の目的・目標の達成度 2成果の学術的意義 3成果の今後への発展性 4行政施策への貢献度、活用性 5県民、社会的ニーズへの波及効果 |
54321 54321 54321 54321 54321 |
54321 |
今回の6課題の総合評価点は、「5:優れている」、「4:良好」との評価をいただきました。また、各課題についての総合コメントは次のとおりです。
課題 番号 |
総合 評価点 |
総合コメント |
1 |
4 |
地下水水質の把握とした目的は達成しているといえる。3地域の地下水質の相違を地質や生産活動と結びつけて指摘したことで、それぞれの水質の特長を明確にしたと言える。県民へのメッセージとしてのまとめ方も工夫することを期待します。 |
2 |
5 |
放射性物質の影響を定量的に示しており、調査目的は十分に達成しているといえる。食品の安全性は県民の関心事であり、意義深い調査結果を示している。 |
3 |
4 |
花粉の飛散量と飛散開始日の精度を上げる試みをおこなっており、成果を得ていると言える。メカニズムに基づいての予測が困難な課題であることは理解するが、予測と実測の違いが生ずる原因に迫る検討も期待します。 |
4 |
4 |
山梨県で発生したロタウイルスの分類を行なうとともに、ワクチンの有効性を指摘している。調査目的は達成している。県民は何に注意すればより安全を確保できるのか、など、具体的な行動選択につながるまとめがあるとよい。県外機関との連携も進めてほしい課題である。 |
5 |
4 |
この危険なアメーバは県内の環境では生育が困難である、ということが指摘できたので生息状況に関する成果は得られたと言える。滅多に起こらないが起これば重大な結果を招く可能性のある対象を研究することの意義を、県民の目線から示すことができると良い。 |
6 |
4 |
形態別に金属濃度を測定し、総金属として測定した値は生物が利用可能な金属量には相当しないことを指摘していて、金属の形態分析を行なった成果は得られたと言える。県民の視点からも結果の意義が汲み取れるまとめ方も工夫してほしい。 |