ページID:89304更新日:2019年3月29日
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平成31年3月18日(月曜日)午前11時~午前11時15分
県議会議事堂2階 議会運営委員会室
(議長)
去る3月15日に閉会した2月定例会は、新たに長崎知事を迎えての初めての定例会であるとともに、私ども議員にとっては、任期最終の定例会でありました。
開会日には、長崎知事が初登壇され、『昨日より今日が良くなったという「実感」、今日より明日が良くなるという「確信」が持てる、そうした希望と元気と活気のある山梨県を創っていく。』という理念のもと、県政運営について所信を表明されました。何としても県政を前進させていくという、長崎知事の強い覚悟と決意に、聞く者の多くが共感を持ち、これからの県政運営に大いなる期待を抱くこととなりました。
さて、今定例会におきましては、骨格予算として編成された平成31年度当初予算案及び平成30年度2月補正予算案等が提案され、代表質問等を通じて活発な議論が交わされました。
また、天皇陛下御即位30年の賀詞を奉呈することを決定したところであります。
改めまして、山梨県議会として、慶祝の意を表するとともに、天皇皇后両陛下の益々の御健勝と御皇室の御繁栄をお祈り申し上げます。
最後になりますが、先ほど申し上げたとおり、今定例会は、任期最終の定例会となりました。
今任期を振り返ると、平成29年3月の「山梨県議会基本条例」の制定を礎に、より開かれた議会活動の推進と議会改革が加速した4年間でありました。
議会基本条例の実効性を高める取り組みとして、
・議員定数及び選挙区割の見直し
・議長、副議長選挙に向けた所信表明会の開催
・次回定例会の日程の事前公表
・各議員の議案等に対する賛否の公表
・政策条例の制定や政策提言による政策立案能力の向上
・高校生議会の開催
・県議会公式Facebookの開設
など、枚挙にいとまがありません。
また、明年度以降においては、議会ペーパーレス化の推進を段階的に進めていくこととしており、今後も、たゆみない議会改革を推進し、二元代表制の一翼を担う存在として、県民の意思を県政に反映できるよう、知事等と緊張ある関係を保ちつつ、県政の発展に寄与してまいりたいと考えております。
定例会を終えての所感は以上であります。
(議長)
続いて、発表事項についてです。
始めに、山梨県県産木材利用促進条例の制定についてであります。
昨年4月、「条例案作成委員会」を設置いたしました。本県の森林等の状況や課題等について把握するなかで、条例項目や条文等について検討を重ねるとともに、県外の先進事例調査や木材産業関係団体との意見交換会を実施してまいりました。
委員会では、平成30年12月18日、政策立案調整会議に検討状況の中間報告を行い、素案の決定を受けるとともに、広く県民の意見を聞くため、本年1月11日から1か月間、パブリックコメントを実施したところであります。
その後、2月26日の第7回委員会において、条例(案)が取りまとめられ、3月15日の政策立案調整会議に報告、了承されたことから、同日の定例会最終日に「山梨県県産木材利用促進条例」を上程し可決されるとともに、本会議終了後、知事に条例を手交いたしました。
次に、地下水に着目した法定外税導入に関する政策提言についてであります。
本県は、自主財源が乏しく、厳しい財政状況にある中で、今後、魅力ある地域づくりを推進していくためには、新たな税源を創設することが必要であるとの考えのもと、「ミネラルウォーター税導入に関する政策提言案作成委員会」を、昨年4月に設置いたしました。
委員会では、一般財源として幅広い事業に活用できる法定外普通税を創設するべきとし、本県においては、事業活動により、豊かな自然から生み出される地下水が多く採取され、利益が生じている状況に鑑み、地下水の利用に対しての課税を検討するべきとの政策提言案を取りまとめました。
その後、先週3月15日の政策立案調整会議に報告され、了承されたことから、同日の2月定例会の最終日に提言案を上程し可決。本会議終了後には、知事に提言を手交したところでございます。
発表事項については、以上であります。
(記者)
地下水に着目した法定外税導入に関する政策提言についてです。過去に導入を断念した経緯があるなかでの今回の提言ですが、執行部にどのような対応を求めるのでしょうか。
(議長)
お話のとおり、過去に断念した経緯がありますが、再度委員会で綿密に審議を行い、提言いたしました。知事の方でも早急に実行に移していただきたいのですが、検討委員会を設置すると聞いており、難しい問題だとは思いますが、検討状況を見守っていきたいと考えています。
(記者)
先ほど、議長から4年間の総括として、山梨県議会基本条例に基づいて改革が進んだ旨の話がありましたが、課題として残ってしまったことがあれば、お伺いしたい。また、来月に県議選があり、安本副議長を含め5人の方が県政から引退されますが、このことについての所感をお聞きしたい。
(議長)
所信表明のときに4点、取り組みについて述べましたが、協力をいただきながらある程度できたのではないかと考えております。
災害への対応については、2月26日に安否確認等の訓練を行いました。
先ほど話をしましたが、県産木材利用促進の条例化や、地下水に着目した法定外税導入に関する政策提言も行うことができました。
また、広報についても、委員会や私の日々の活動状況などをFacebook等で提供しておりますし、議会事務局機能の強化としての全国都道府県議会議長会との人事交流もこの4月から行われるところです。
それから、安本副議長を含め重鎮の皆様が引退なさることについては、大変寂しく、残念だと思っております。重鎮の先生方に御指導いただいたことを残った議員が受け止め、時には御指導を仰ぎながら、しっかりと議会活動をしていけば、議会改革に向けて、色々なことができるのではないかと思っております。
(記者)
山梨県議会基本条例では、必要に応じて条例を見直すとの記載がありますが、現時点で見直すべき点や改善すべき点等はありますか。
また、今の任期では、河西議長が5人目の議長ですが、議長が頻繁に変わることについて、批判もあったかと思います。次の4年間も同じように、議長が頻繁に変わってしまうとしたら、そのような状況で良いのかどうか、お考えをお聞かせください。
(議長)
山梨県議会基本条例については、より開かれた議会、また改革へ向かっていくため、慎重に議論して作成した条例であり、私の方で何かということは今のところ考えておりません。色々な改革をしていくなかで問題が出てくれば、そのときに考えていければと思います。
それから以前にも少しお話をしましたが、例えば4年とか長く議長を務めても、あまり改革が進まないというよりは、しっかり目標を決め、それをやり遂げ、次の人に譲るという考え方で良いのではないかと、私は考えております。
また、次の任期での話については、その時の議員の方々の判断に任せたいと思います。
(記者)
自分がやりたいことについて所信を表明し、やり遂げたら次の人に譲るというのも一つの考えだとは思いますが、現在のところは、三期生ばかりで回っています。議長のお考えによれば、四期生でも五期生でも何期生でも良いと。
(議長)
良いと思います。
(記者)
実際はそのようになっていませんが、今後はどうなると思いますか。
(議長)
次の議員の方々が、色々と受け止めるなかで、しっかり決めていくことだと思います。
(記者)
議長御自身は、御自分の仕事はやり遂げたとお考えでしょうか。
(議長)
短かったですが、所信で表明したことについては、私なりにできたのではないかと思っております。
(記者)
当選された場合、次回、議長に立候補することはないのでしょうか。
(議長)
それは、その時になってみないと分かりません。
(局長)
以上をもちまして、議長の定例記者会見を終了させていただきます。
(以上)