ページID:80898更新日:2017年6月30日
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平成29年6月22日(木曜日)午後4時00分~午後4時25分
県議会議事堂 委員会室棟2階 議長応接室
(議長)
本日、6月定例県議会が始まり、私の議長退任が承認されました。
顧みれば、昨年9月2日に多くの皆様に御推挙をいただき、第124代議長に就任しました。
昨年3月に、全国でも例のない本県議会の流会問題が起こり、県民の皆様には多大な御迷惑をおかけしました。
山梨県議会として深く反省し、議会基本条例を策定するにあたり、二度と流会を起こさないような仕組みを整備しました。現在、その逐条解説の策定に向けて協議が進められているところです。
以前の県議会は、全体としてのまとまりに欠け、会派間の融和が図られていない状態でした。そこで、議長として、私が特に力を入れたのは、会派の大小や所属する政党・派閥によらず、“オールやまなし”という考え方のもと、会派間の融和を図ることです。それがある程度できたのではないかと考えています。
区割と定数の問題についても、議長案の承認をいただいたところですが、遅くとも来年の2月議会には最終的な判断がされるのではないかと思います。
また、県議会における防災対策の位置づけについても明確にすることができましたので、今期中にはお示しできると思います。
昨年の就任時にも申し上げましたが、退任の時期について、在任期間の長い・短いということは関係ありません。自分なりの議会改革が進められ、自分なりの達成感を感じたこの時期に、辞職を決意したということです。
これから望月新議長のもとで、引き続き同じ方向性で改革が進められるのではないかと思います。
議長退任に当たっての所感は以上のとおりであります。
(記者)
新議長にはどういうことを託しますか。
(議長)
議員との意思疎通を図り、会派間の調整役として融和を図っていただきたいと思います。
(記者)
融和はまだ不完全ということでしょうか。
(議長)
さらに融和を図り、万全を期してほしいということです。
また、区割と定数の問題について、私のもとでは、合区で1箇所、定数で1箇所、を基本に進めてきました。今後については議会改革検討協議会で協議を進めていきます。
条例化するには、有識者や地域の意見を聞くと同時に、人口的な基礎データが重要です。議会としての方向性や姿勢を示すことが大切だと思います。
(記者)
今回の立候補制について、立候補者以外にも票が入っていました。有識者によれば制度を弊害する要因になりかねず、趣旨に反するという意見がありますが、いかがでしょうか。
(議長)
個人の意思に基づいて選挙権を行使していますので、一概に不適切とは言えません。制約がありませんので仕方がないことだと思います。
(記者)
立候補者以外への票については無効ですか。
(議長)
有効票です。
(記者)
立候補者以外の票が、立候補者の票を上回ることもありますか。
(議長)
それはわかりませんが、ないとは言い切れません。
(記者)
就任から1年たたずに辞職し、最大会派から新議長が出る、という慣例に戻った形になっていますが、その点はいかがでしょうか。
(議長)
慣例や年数は関係ありません。やり残したことがあれば続けたと思いますが、去年9月の就任時の想いは達成したと考え、辞職しました。
(記者)
次の議長が1年で辞めればそういう指摘も出るのではないでしょうか。
(議長)
議長の期限を決めているわけではありませんから、それはわかりません。
今は、3期の慣例というものはありません。新議長がたまたま3期であったということです。
(記者)
逐条解説を策定する際に、流会という文言を入れてほしいとおっしゃったそうですが。
(議長)
逐条解説の文言の中に入れてほしいということは言いました。これからも一議員として言うつもりです。
(以上)