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ページID:92711更新日:2019年12月24日
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森林は、樹木がその骨格を構成していますが、地面近くの植生も森林の重要なメンバーです。地面近くの植生は、土砂の流出を防いだり、動植物のすみかを供給したりする重要な役割を果たしています。このような植生の中で、ササの仲間、特にスズタケが枯れていることが県内で確認されています。ササの仲間は、花を咲かせた後に一斉に枯れ、その後に回復するというサイクルで生活をしています。今回スズタケが枯れていることはこのサイクルの一環なのかもしれません。一方、スズタケはニホンジカにより頻繁に食べられており、その影響で枯れている可能性も指摘されています。スズタケが回復しないとその重要な役割が果たせなくなります。
そこで環境科では、スズタケの枯れている状況とその影響などの研究を開始しました。今年度は、県内のほとんどの林道を手分けして調査し、どこでスズタケが枯れているのかを明らかにしました。現在、集計・解析中です。結果がまとまり次第ご報告します。
枯れているスズタケ
(環境科)