ページID:97014更新日:2020年11月29日
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高齢者が、いつまでも健康な生活を送るためには「口腔」の健康を維持することが重要です。口腔ケアの目的は、口の中を清潔にするだけでなく、歯や口の疾患を予防し、口腔の機能を維持することであり、高齢者のQOL(生活の質)を向上させるだけでなく、誤嚥性肺炎などの疾患の予防、全身の健康状態の維持・向上にもつながり、健康寿命の延伸に寄与します。
加齢により、心身の活力が低下した状態のことを「フレイル(虚弱)」と呼びます。フレイル予防には三つの柱があることが知られています。
1.「栄養・口腔」 バランスの取れた食事や歯科口腔の定期的な管理を行います。
2.「身体活動」 有酸素運動や筋肉トレーニングなどを行い、健康な体をつくります。
3.「社会参加」 就労やボランティア活動など、社会との繋がりを保ちます。
口の中の「ささいな衰え」をきっかけとして、口の機能低下、食べる(噛む)機能の障害、更には心身の機能が低下する「負の連鎖」に陥ることを「オーラルフレイル」と呼び、オーラルフレイルを予防することは、「食べること」や「話すこと」など、人が生きるうえで欠かせない機能を維持することに繋がります。
県では、(一社)山梨県歯科医師会と連携し、高齢者の口腔機能の低下予防や、ウイルス感染症の対策における口腔ケアの重要性を理解するためのDVDを作成しました。
DVDは「一般高齢者向け」と、施設内での感染症対策や入所者への口腔ケア手技などを盛り込んだ「介護者向け」の2種類があります。
口腔機能の低下予防に向けた体操を紹介する「梨歯(リハ)ビリ体操」や、お口の健康状態を自分でチェックできる「オーラルフレイルのセルフチェック」、歯磨きの仕方や清掃のポイント・入れ歯の清掃などの情報が掲載されています。是非、日頃からの健康づくりや、健康チェックなどにお役立ていただきますよう、お願いします。
また、ご家庭や施設における手指衛生の仕方やマスクの着用など、新型コロナウイルス感染症対策も掲載されておりますので、参考にしてください。