ページID:7523更新日:2017年3月24日
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開催日時:平成20年8月27日(水曜日)午後4時~
開催場所:アイメッセ山梨
テーマ:やまなし産業を支える技術系人材の確保・育成について
今回の「県政ひざづめ談議」は、本県経済の発展や産業の振興などにご尽力いただいている(社)山梨県機械電子工業会の16名の方々と「やまなし産業を支える技術系人材の確保・育成について」をテーマに対話を行いました。
対話が始まると、さっそく工業会の風間会長から、「地に足のついた良い人材を確保、育成するため、高等専門学校など、高校から理工系専門学校までの一貫した教育を実現してほしい」「山梨大学における地域入学枠を更に進めてほしい」「小中学校の生徒が、ものづくりへの興味、理工系への興味が湧くような教育をお願いしたい」との3つの項目の要望がなされました。
これに対し知事は、これらはどれも産業界の切実な要望との認識を示したうえで、一貫教育については、「高専を開校するには、相当の費用と時間を要する。他県の高専では定員割れになっていて縮小していく傾向にあるため、正直、大変悩んでいる問題である」としながら、「国でも、ものづくりの学生を育成するような仕組みを考えているようなので、こうした動向も見極めながら、工業系の専門学校なども含めて検討していきたい」などと述べました。
また、小中学校からの理数科教育については、「理数科の先生のOBを小中学校に派遣することなどを考えている。是非実現したい」などと述べ、小さい頃からのものづくり教育の充実を図っていく考えを示しました。
また、他の参加者からは、「職場体験に来た学生と話をしたが、授業では10年から15年前の古い機械を使っているようだ。何とかしたらどうか」「海外からの技術研修の期間を延長してほしい」とか、「企業訪問などで現場の実態を知り、施策に反映していくことが必要ではないか」「他県に行った技術者などが帰りやすい、働きやすいと思える方策を考えてほしい」などと、それぞれの考えや思いなどを話していました。
さらに、「経済や産業の発展には、定住人口を増やす施策をとる必要がある」「各企業は、採用後の教育に苦慮している。1年ないし半年程度の企業研修を受託できるよう考えてほしい」などとする意見等や「企業誘致においても、山梨の中小企業の技術レベルなどの良いところをしっかりとPRしてほしい」など、広報等を通じて、魅力的な企業をもっと紹介するよう求める意見等もありました。
知事は、「減少傾向にある人口を山梨だけ増やすことは難しい。年間3千人からの流出人口を引き留める努力をしていく」「企業研修の受託については、前向きに検討していきたい」「県内企業の素晴らしい技術を出来るだけPRするよう努力する」などと答えるとともに、最後には、「山梨が県内外から見て、魅力があるかどうかというところに、いろんな意味の決め手があると思う」などと述べ、今後も県政の更なる発展に向け、魅力ある県土づくりに努めていく考えを伝えていました。
詳細はこちら県政ひざづめ談議結果概要(H20年8月27日機械電子工業会)(PDF:315KB)