ページID:34493更新日:2017年3月24日
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開催日時:平成22年11月16日(火曜日)午後4時30分~
開催場所:山梨県農業共済会館(甲府市)
テーマ:若手農業者から見た農業振興について
今回の「県政ひざづめ談議」は、本県の農業を担う山梨県青年農業士会の皆さん10名と、「若手農業者から見た農業振興」をテーマに、持続的な農業振興を推進していくために必要な支援対策などについて意見交換を行いました。
対話に先立ち知事は、「これからの農業を支えていくために、県では、若い担い手の確保や育成、また、農産物の多様な販路拡大などに懸命に取り組んでいる」などと、農業行政に力を入れていることを参加者に伝えていました。
対話が始まると参加者からは、「農業施策は多岐にわたっているが、これから特に力を入れていくことを詳しく聞かせてほしい」などと、知事があいさつで述べた農業行政への取り組みについて質問が出ました。
これに対し知事は、「本県の農業従事者も高齢化しており、5年、10年先が危惧される状況。農家の後継者自体も多くないわけだから、農業に関心のある、意欲ある若い人が入ってきてもらえる環境を整えることや農業に関心を持つ企業、農業法人の参入なども積極的に進めていきたい」などと、本県農業を支える担い手対策を進めていく考えを改めて伝えるとともに、「良い農産物を作って出すだけではなく、ネットや直売所を使ったり、輸出を考えたり、また、農閑期を活用して、売れ筋の加工商品を作り出していくことにも支援していきたい」などと、販売にも力を入れていく考えを述べていました。
また参加者からは、「昔と比べて、試験場の普及員と会う機会が少なくなった」とか、「販売などは、農協がもっと積極的に行っていくべき」「重油の値上がりに対する補助制度を考えられないか」といった意見等が出されました。
知事は、「行政改革が進み人も減ってきているが、相談にはきちっと対応する体制になっている。遠慮なく利用してほしい」「農協が販路拡大を進めていくことは、本来あるべき姿だと思う。私が行っているトップセールスも、多少そうした意識を高めていくことに繋がっているのではないか」「重油が上がっている間ずっと補助することになるため、基本的には難しい。むしろ行政が期待するのは、高い重油の時でもやっていける体制をつくることであり、そうしたことに支援していく」などと応答していました。
別の参加者からは、「県内はもちろん、県外の子供たちにもぶどうや桃を提供していく運動を展開したらどうか」とか、「宅地化が進み住宅が隣接すると、農薬散布など、農作業の効率がとても悪くなってしまう」などといった意見等が出されました。
また、参加者からTPPについて聞かれると知事は、「大きい流れとしては、進めていく方向になるのではないかと思う」との考えを述べていました。
最後に知事は、「果樹農業は山梨の宝である。出来る限り安定した所得が得られ、増えるようにしていきたい。そのためには、県としても大いにチャレンジしていかなければならないと思っているので、皆さんもそれぞれ頑張ってほしい」などと述べて終了しました。