ページID:25517更新日:2017年3月24日
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開催日時:平成21年6月15日(月曜日)午後2時30分~
開催場所:山中湖村情報創造館
テーマ:魅力ある観光地づくりについて
今回の「県政ひざづめ談議」は、山中湖村で旅館などの観光業を営んでいる方々14名と、持続可能な「魅力ある観光地づくりについて」をテーマに対話を行いました。
対話に先立ち知事は、「観光は山中湖にとって最も大事な産業であり、山中湖村の観光による活性化は当然山梨にとってもよいこと。経営等の面でご苦労も多いと思うが、本日は観光に関する意見・要望等をお聞かせいただき、それらを参考に観光行政を進めていく」と述べるとともに、新型インフルエンザの影響について心配していることを参加者に伝えました。
これに対して参加者は、「夏休みの部活動の合宿について、学校から許可が下りない」「夏休みを利用して休校措置等の埋め合わせをする学校もある」ことなどが原因で、キャンセルが出るなど少なからず影響が出ている状況を説明していました。
対話が始まると、まず参加者から「政府が中心となって『Yokoso!JAPANビジット・ジャパン・キャンペーン』を推進しているが、山梨では英語で対応できる人材や英語での案内表記など、外国人のためのインフラが整備されていない。将来のため、学生達に外国人慣れをするための教育をしてほしい」や、具体的に「富士スバルライン入口には英語の表記はあるが、それが富士山五合目へ続く道であることの英語での説明がなく、わかりづらい」などの意見が出されました。
これらを受けて知事が、道路表記等は充実してきているとしたうえで、外国人を受け入れるうえでの問題点について尋ねると、参加者は「宿泊施設が古く洋式便器が少ないので、改修が課題」であることなどを説明していました。
また、参加者は、「土・日・祝の高速料金引き下げで、富士山を見たいという遠方からの観光客が増えた。今後は山中湖単独でなく富士山を中心としたPRが必要」「富士山は静岡にある、あるいは静岡側から見るものだと思っている人が多い。山梨県から見る富士山の方が綺麗であるというイメージを定着させるためのPRが重要」「折角来た観光客が富士山を見ることが出来ずに帰ることのないよう、ホームページ等で富士山の見える確率を予報したらどうか」など、富士山を中心に据えた観光施策推進の必要性を口々に訴えていました。
これに対して知事は、「関西方面へのPR回数を増やし強化している。中国での観光客誘致キャンペーンなどにより、中国では富士山=山梨と思っている人が多い」などと、県も観光客誘致や観光地のイメージづくりに努力していることを説明していました。
このほか、参加者からは、「新宿や横浜等からの直通バスはあるが、電車利用ではバスへの乗り継ぎが必要なうえ時間がかかり過ぎるなど、山中湖は交通の便が悪い」「エコツアーの人気が高く、樹海の中は混雑している。観光客の安全性を高め、かつ樹海が荒れないようにするため、歩道ルートやエコトイレの整備が必要」「これ以上箱物の整備は必要ない。イベントでなく、自然・景観の良さを活かして集客を図るべき」などとの意見も出されました。
これらに対して知事は、「観光資源は既にある。箱根を競争相手とし、その手法を真似ながら取り組むという考えもある」「自然を生かした、地元発案の着地型ツアーを(社)やまなし観光推進機構で販売している。機構を積極的に活用してほしい。」などと答えていました。
そして、最後に知事は、「貴重なご意見等は、今後の観光行政の参考にさせていただく。山中湖は山梨県にとって大変重要な地域。県も力を合わせてやっていくので、若い力で頑張ってほしい」と参加者を激励して、対話を終了しました。