ページID:24797更新日:2017年3月24日
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開催日時:平成21年4月28日(火曜日)午後4時30分~
開催場所:富士河口湖町子ども未来創造館
テーマ:より良い子育て環境づくりについて
今回の「県政ひざづめ談議」は、富士河口湖町のファミリーサポート会員や子育て支援サークル等に所属する方々15名と、「より良い子育て環境づくりについて」をテーマに意見交換を行いました。
対話に先立ち知事は、「日頃から子育てやその支援活動に大変苦労をされていることと思う。行政としても、子育て活動等のお役にたてるよう努力をしていきたい」などと述べ、その後、参加者の方々が所属するサークル等について、その設立経緯や活動内容などを興味深く尋ねていました。
これに対し参加者らは、「県外に住んだ経験から、誰か身近に、話し相手になる集まりが必要と感じた」「ファミリーサポートは良い制度。何かあった時のことを考えると、登録しておくだけで心強い」「地域の保育園や幼稚園などに出向いての読み聞かせを、年30回から40回程行っている。親子が一緒に本を読むきっかけにもなってほしい」「子育てサポーターリーダー養成講座を受講したメンバーで作った。様々なイベントを企画し子育てサポートをしている」など、それぞれの想いや活動状況等を知事に伝えていました。
対話が始まると参加者からは、「子供のしつけなど、学校と地域とが密着しすぎていて何も言えないような状況がある。そういう声を誰かに伝えられるような仕組みを考えてほしい」とか、「近場にちょっとした公園や水遊びができる場所がほしい」などとの要望が出されました。
また、別の参加者からは、「子育て支援体制が充実していて助かっているが、何でもかんでもサポートしたり提供していくのが子育て支援ではないと思う。親の子育てに対する意識を下げることになる。提供する側もそのことをよく考えて支援していくことが大切」といった親子の関わりを重要視する意見や、「お母さんたちの心のより所となるサポートも子育て支援の一つだと思う」といった子育ての苦労を感じとれる意見などが出ていました。
これに対し知事は、「行政としては、どうしてもサービスの充実を考えてしまう」と応答しながら、「やり過ぎも良くないかな」などと、参加者に問いかけたりもしていました。また、母親へのサポートについては、「サークル等に参加できないで一人で悩んでいる方もいる。積極的に参加できるような体制をつくっていく必要がある」などと答えていました。
さらに参加者からは、「子育て支援に対して、サポート隊がどのような勉強をして、どのような体制を整えているのかわからないから、こうした支援を利用しない人たちもいる」とか「子育て支援などのことを知らない人たちが多い。子育てをしている人たちのための広報などをしてもらいたい」などと、より多くの人に知れ渡る、わかりやすい情報発信等を望む声が聞かれました。
また、参加者からの「障害者福祉に関して、郡内と国中での格差が大きいように感じる。特に医療面に関しての相談窓口等があれば助かる」といった意見等に対し知事は、「一度どういうサービスが必要かよく調べて、格差の問題を改善していかなければならないと思っている」などと答えていました。
さらに、「産婦人科の充実を図ってほしい」などとの要望に対しては、山梨大学の産科への入学者が極めて少ない状況等を伝えながら、「県でも補助制度等を創設して、産婦人科医等の確保、育成に努めている」などと答えていました。
最後に知事は、「支援のし過ぎも良くないとの話もあり、改めて子育て支援の難しさを感じた。今後も、皆さんの思いを出来るだけ実現できるように努力していく」との感想を述べて、対話を終了しました。