ページID:31877更新日:2017年3月24日
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開催日時:平成22年5月21日(金曜日)午後2時~
開催場所:三珠健康管理センター
テーマ:充実した子育て環境づくり
今回の「県政ひざづめ談議」は、市川三郷町において子育てサークルやファミリーサポートセンターなどで、子育て支援を行なっている方々や実際に子育てをなさっている方々18名と、「充実した子育て環境づくり」をテーマに意見交換を行いました。
対話に先立ち知事は、「子育ての問題は県政にとっても重要な課題。皆さんのご意見を参考にして、お母さん方がより良い子どもを育てることができるような環境を創っていきたい」と述べ、参加者からの活発な意見を期待している旨を伝えました。
対話が始まるとまず知事は、市川三郷町のファミリーサポートセンターの活動や利用状況、子育てサークルの活動状況などについて尋ねていました。
知事が「サークルに入っている方々は子育ての情報交換をやっているからいいが、自分の家の中にこもって子育てをしている方々が心配だ」と発言すると、参加者から、「サークルのお母さん方に相談するなどしてストレスを発散している」「いろいろなサークルがあり知らないお母さん方も多いので、もっと乳児健診の時などに宣伝していきたい」などそれぞれの想いを知事に伝えていました。
また、絵本の読み聞かせ活動を行なっている参加者が、「未就学園児への読み聞かせは、効果がある」と発言すると、別の参加者からも「図書館のお話し会に7カ月の子どもを連れて参加していたが、何も興味を示さないかなと思っていたところ、絵本をめくるだけでも子どもが楽しんでいることがわかった」などと読み聞かせの効果に賛同する声があり、読み聞かせが自分の地区にない参加者からは、「読み聞かせをしてくれるグループが地域にあれば」との声も聞かれました。一方、「読み聞かせの場である図書館が狭いなどの問題があるので、皆が安心して、行きやすい図書館にしてほしい」との要望も出されました。
これに対し、知事は「新しく建設する県立図書館の目玉の一つに子ども読書支援センターがあり、子どもの読み聞かせ等の研究をするなどして、読書機能を強化していく。これが動きだせば市町村の図書館なども子どもの読書機能がだんだん充実していくと思う」と答えていました。
さらに、「六郷地区では乳児健診がないため別の地区まで行かなければならないので大変だ」との参加者からの意見に、「小児科医が少なく、町外からお願いしている等の理由から不便をかけてしまっている」と町から説明があったほか、「町内に小児科の専門医がいないので誘致してほしい」など医療の充実を望む声が参加者から聞かれました。
この要望に対し、知事は「鰍沢病院と市川三郷町立病院を一本化して医師を厳選し、質の高い医療をしようとしている」と述べました。また、「甲府と富士吉田で小児救急医療体制をとっており、全県の小児科医が土日・夜間に交代で出てもらっているが、それでも小児科医がちょっと足りない。このため、山梨県内の病院等に勤務することを約束してくれた医学生に奨学金を支給したり、山梨大学の医学部で一生懸命医師を養成している」など医師の確保・定着や養成にも力を入れていることを説明していました。
このほかにも参加者から「乳幼児医療費窓口無料化」「子ども手当支給方法」「女性が働きやすい環境づくり」「祖父母の子育てへの協力・参加」「不妊治療の助成」などに関する意見・提案などが出され、参加者と知事が活発に意見交換をしていました。
最後に知事は、「いろいろ貴重なお話をいただき大変参考になった。今日いただいた提案などを参考に、お母さん方が子育てしやすい山梨県になるよう努力していきたい。いろいろご苦労があって大変だろうけどまだ若いので、いいお子さんを育て、同時に皆さん方の人生が実りあるものになるよう頑張っていただきたい」と述べ、対話を終了しました。
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県政ひざづめ談議結果概要(市川三郷町子育て関係者H22年5月21日)(PDF:326KB)