ページID:25240更新日:2017年3月24日
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開催日時:平成21年5月26日(火曜日)午後4時~
開催場所:男女共同参画センター(ぴゅあ総合)
テーマ:女性たちが創る元気なやまなし農業
今回の「県政ひざづめ談議」は、平成21年3月に農産物等を販売するネットショップを立ち上げた「やまなしときめきネットショップ」(http://www.y-tokimekinet.com/)の会員12名の方々と、「女性たちが創る元気なやまなし農業」をテーマに意見交換を行いました。
対話に先立ち知事は、「山梨は全国的にも質の高い農業、生産性の高い農業が行われているが、農業者の高齢化や後継者不足、耕作放棄地などの深刻な問題に直面している」などと農業の現状を述べる一方で、「農業に関心を持つ若者や企業などが年々増えている。また、食の安全安心志向の中、国産の農産物が評価され、消費されている状況等にあり、いろんな面で農業を再生していくチャンスでもある」などと参加者に伝えていました。
対話が始まると知事は、参加者らが持ち寄った農産物や加工品等を手に取りながら、果物などをはじめとする農産物の生育状況や加工品づくりに関すること、また、ネットショップへの注文状況などを参加者一人ひとりに尋ねていました。
そうした中、参加者からは、「県の施設等にパンフレットをおいてネットショップをPRさせてほしい」といった販路拡大への協力要請や「丹精込めて作ったものが猿などに全て食べられてしまう。電気柵設置への支援等があっても経費がすごくかかってしまう。先ずは個体を減らすようにしてもらいたい」、「モンキードックをもっと増やしてほしい」などといった鳥獣被害の対策への強い要望が出されました。
これに対し知事は、「市場だけでなく、いろんな販売ルートをつくることは大切なこと。できることは協力していく」「鳥獣の管理計画をもとに、猟友会に頼んで相当の数を駆除している。今後もより良い対策を考えていく」などと答えていました。
また、別の参加者たちからは、「生食は時期が短く、他県との競合の中でその価格も下がってしまう。農家の収入を増やすためにも、加工施設を設置するなど、加工品等の生産にも力を入れてもらいたい」とか、「耕作放棄地や遊休農地の解消に向け、自然を求める都会の人たちや農業に関心がある人たちを受け入れる体制をしっかりとるべき」「耕作放棄地に対しては、所有者に罰則を与えるくらいの厳しさがあっても良いのではないか」「農業を始めたくても農地がなかなか借りられない。農地や農機具などを貸し出す農業バンクみたいなものを創設したらどうか」など、様々な意見等が出されました。
知事は、「耕作放棄地や遊休農地をどう活用していくのかはこれからの大きな課題。農業に興味を持つ人たちに農地を貸し出せるよい仕組みを考えていきたい」などと応答していました。
また、参加者は、「30代、40代の女性が活気づいて、楽しく農業ができる県にならないと農業立県山梨にはならない。女性が生き生きしている県だと、他県からも魅力がある県として注目されると思う」などと、農業の振興には、女性の力が欠かせないことを知事に訴えていました。
最後に知事は、「皆さんの農業に対する考えを聞かせていただいた。こうした声を今後の農政にできる限り役立てていきたい」と述べるとともに、「皆さんは農業のトップを走っている方々ばかり。女性をはじめ多くの方々がもっと農業に関心を持ち、入ってこれるように今後も力を貸してほしい」などと参加者に伝え終了しました。
県政ひざづめ談議結果概要(やまなしときめきネットH21年5月26日)(PDF:285KB)