ページID:28976更新日:2017年3月24日
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開催日時:平成22年1月28日(木曜日)午後2時30分~
開催場所:山梨県富士工業技術センター2階講堂
テーマ:織物の魅力を広げるために
今回の「県政ひざづめ談議」は、織物の商品開発や産地活性化等に取り組む若手織物関係者13名と、「織物の魅力を広げるために」をテーマに、織物を取り巻く現状や課題、また、本県の織物産業の振興方策等について意見交換を行いました。
対話に先立ち知事は、「郡内地域の織物は、全国的にもトップクラスの産地。以前と比べると厳しい状況だが、工夫を凝らして新しい商品開発に取り組んでいることを心強く思う」と述べたうえで、「自分たちの製品を積極的にマーケティングしていく努力も、未来につながる新しい道。是非がんばってほしい」などと参加者を激励していました。
対話が始まると参加者からは、「インターテキスタイル上海展に出品したが好評だった。織物産地をいかに国内外に発信していくかが重要」「海外には積極的に進出していきたいので、海外との取引ルートなどの構築に力を貸してほしい」といった意見等が出されました。
これに対し知事は、「東アジア地域には、膨大な需要がある。県でも、展示会出展などへの支援、協力はしていくので、海外に目を向けチャレンジしていくべき」とか、「信頼できる取引ルートをどう探すかは重要なこと。商社の紹介となるとなかなか難しいが、例えば、上海に、山梨の観光物産拠点となっている事務所があるので、そういうところへ相談したりするのも一つの手だと思う」などと応答していました。
また別の参加者からの「デザインという部分が非常に弱いところ。今回試みた学生との共同開発とか、いろんな展示会などに参加することで、デザイン力を養っていきたい」との考えに対し知事は、「デザインの良し悪しは大切。デザインに対する支援は考えているが、若いデザイナーを使って、斬新なデザインを考えてもらいたい」などと答えていました。
また参加者からは、「テキスタイル科の学生を毎月受け入れて、織物の工程などを体験させたり、見せたりするなど、産地アピールも必要」とか、「後継者育成のために、織物好きな人を募っていくことも考えていきたい」「生産性がなければやはり後継は難しい。商品の開発や販路拡大を図るなど、魅力ある仕事にしていく必要がある」などと、後継者問題への対応策が出されました。
知事は、「後継者の問題は深刻。インターンシップなどの対策も必要だと思うが、基本的には儲からないと後継も厳しい」などと述べたうえで、「若い人たちがグループを組んで、新しいことに取り組んでいく試みには支援をしていきたい」などと、魅力ある産地づくりに協力していく考えを伝えていました。
また参加者からは、「コスト面からも、既存設備を改修する費用への支援ができないか」「富士の国やまなし館が手狭になった感じ。結構お客さんも来るので、もう少し広くしてもらうとありがたい」といった話題も出されました。
一方知事から、地場産業センターや富士工業技術センターのことについて尋ねられると参加者は、「製品を売るというノウハウが地場産業センターの職員にはない。バイヤー経験者などを入れてもらいたい」とか、「デザインのことや技術的なことに関して、いつも技術センターを利用している。今後も充実した支援をお願いしたい」などと答えていました。
最後に知事は、「織物の業界も若い人が少なくなってきたという状況の中で、出席された若い皆さんそれぞれが、悩み、苦しみながらも業界の発展のためにがんばっていることが分かった。行政としても最大限応援していく」などと感想を述べ終了しました。
詳細はこちら県政ひざづめ談議結果概要(H22年1月28日若手織物関係者)(PDF:249KB)