ページID:34492更新日:2017年3月24日
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開催日時:平成22年11月16日(火曜日)午後2時30分~
開催場所:甲府市勤労者福祉センター(甲府市)
テーマ:地域を支える愛育活動について
今回の「県政ひざづめ談議」は、各地域で健康づくりや声かけ運動などの活動を行っている山梨県愛育連合会の役員など11名の方々と、「地域を支える愛育活動について」をテーマに意見交換を行いました。
対話に先立ち知事は、「皆さま方は、歴史と伝統がある愛育連合会あるいは愛育会の会長さんとして、それぞれの地域で母子保健、健康づくりなどにご努力され、長い間ご活躍いただいている。日頃、県政に関してお気付きの点などをお話いただき、そういう中から、これからの県政を進めていく上でのいろいろな課題を知り、何らかの形で政策に反映していきたい」などと述べ、参加者一人ひとりから各地域での子育て支援や思春期支援、高齢者の介護支援、世代間交流、地域住民の健康づくりなどの実践活動の内容や地域の状況報告を冊子などの資料提供も受けながら、熱心に聴いていました。
対話が始まると参加者は、「高齢化や女性の社会進出等で班員が少なくなっている」「役員になってくれる人がいなくて困っている」とか「未加入地域もあり、全戸会員になっていない」などと組織上の課題について知事に伝えていました。その一方で、「少しずつではあるが、若い世代の方や男性の方が班員になっている地区もある」との現状説明もありました。
また、「保健師の影響が大きく、保健師が活動を後押ししてくれている地域では非常に活発な活動が行われている」とか「地域住民の健康問題は保健師が一番把握しているので、保健師の力添えをお願いしたい」との意見や要望が出されました。
これに対し知事は、「山梨は保健師が全国でも人口の割合からして多いほうである。本県が健康寿命日本一なのは、保健師等の専門職が住民の身近にいて、健康予防とか介護予防などがしっかりしているということもある」と答えていました。
また、知事は、「都会では独居老人の孤独死が問題になっている。山梨ではまだ少ないがこれから増えてくる可能性がある。都会では失われつつあるが、地域の状況をきめ細かく見ながら、声かけや見守りを日常的にやるというのが大事である」と愛育活動の重要性を述べていました。
さらに、参加者から、「個人情報保護の関係で、なかなか住民の個人情報が入ってこないので、声かけをすることによって地区住民の状況を把握し、民生委員さんと連携しながら対応している」「行政との連携・協働による活動が重要である」「地域の住民は地域で守るという意識を高め、孤独な人をつくらないコミュニティーにする必要がある」「愛育活動の意識を高め、組織や活動の強化を図り、次の世代に引き継いでいくという強い決意で活動している」など、それぞれの想いや考えを知事に伝えていました。
最後に知事は、「いろいろお話を伺い、改めて愛育活動は立派な活動だと感じた。具体的にどういう支援をするとか、あまり話には出さなかったが、愛育会の活動の実態というものはよくわかったし、保健師と非常に緊密な連携をとっていることもわかった。何かあれば、皆さんのところに講師を派遣したり、県庁の職員が出向いて説明するなどして、緊密な連携を取ることにより、皆さんの活動がやりやすいように、これからも愛育会活動をお支えしていきたい」などと感想を述べ終了しました。