ページID:29497更新日:2017年3月24日
ここから本文です。
開催日時:平成22年3月12日(金曜日)午前10時30分~
開催場所:身延町中富地区公民館西嶋分館
テーマ:活力ある農業農村をめざして
今回の「県政ひざづめ談議」は、農産物の生産販売等を行っている15名の方々と、「活力ある農業農村をめざして」をテーマに、地域農業の活性化に向けた方策等について意見交換を行いました。
対話に先立ち知事は、「皆さんは、意欲的に農産物や加工品づくりに取り組んでいる。そうした活動を進めていくうえで多くの課題等があると思うが、本日はしっかり話を聞き、できることには応えていきたいと思う」などと述べたうえで、参加者が持ち寄った農産物や加工品を手に取り、それぞれの活動状況などを尋ねていました。
対話が始まると参加者からは、「集客、誘客を図るには、観光ルートとしての国道300号の整備が必要」とか、「新しい機械を購入するには経費がかかる。中古機械の購入ができる支援ができないか」「地元の農産物をいつでも提供できるよう貯蔵庫設置への支援をお願いしたい」といった要望が出されました。
これに対し知事は、「富士北麓と下部温泉、身延山などは、観光周遊ルートになる。来年度から本格的に国道300号の改修を行っていく」「機械器具類の購入等、いろんな支援策がある。町や農務事務所に相談してほしい」などと応答していました。
また別の参加者からの、「高齢化が進み、担い手の確保策を思案している。体験学習を取り入れたり、NPOとの連携を図ったり、自分たち自身が何か考えていかなければならないと思っている」との意見に対し知事は、「増富のある区は、NPO法人が入り活気づいている。また、明野では枝豆の収穫を売りに観光客を呼び寄せている。NPOとの連携や観光型農業を目指したり、工夫していくことが大切」などと伝えていました。
また参加者からは、「新しく大豆畑を作ろうと思っている。人手がないので、研修という形で学生に来てもらおうと考えている」とか、「若い人たちを引き入れるシステムを考えていく必要がある」といった意見が出され、知事は「農業に興味を持っている人は大勢いる。都会の若い人に様々な方法で声をかければ集まってくると思う」などと答えていました。
更に、要望として出された加工施設やビニールハウス設置への支援について知事は、「県としても応援させてもらうが、皆でよく相談をして、しっかりした計画を立ててもらいたい」との考えを伝えていました。
最後に知事は、「地域のために懸命に取り組んでいる様子がよく分かった。何にしても苦労や問題はあるが、前向きに、少しでも前に進んでいく努力というものが、地域を明るく元気にしていくと思う。中部横断道の整備によって、この地域も大きく変わってくると思うが、より良い地域が形成されるようがんばってもらいたい。行政としても最大限応援していく」などと感想を述べ終了しました。