ページID:28155更新日:2017年3月24日
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開催日時:平成21年11月18日(水曜日)午後2時~
開催場所:中央市立田富ひばり児童館
テーマ:安心して子育てができる環境づくり
今回の「県政ひざづめ談議」は、中央市において母親クラブや子育てサークルなどに所属し実際に子育てをなさっている方々17名と、「安心して子育てができる環境づくり」をテーマに意見交換を行いました。
対話に先立ち知事は、「子育て支援は県にとっても重要な課題。山梨県は周産期死亡率が全国トップクラスの低さであり、出産については非常に安全な県だが、現在『子育てがしやすい県』と言われるよう努力しているところ。皆さんの考えを県の行政に反映できればよいと思っている」と述べ、参加者からの活発な意見を期待している旨を伝えました。
対話が始まるとまず知事は、中央市における児童館の多さに驚いた様子で、各児童館の母親クラブの活動内容などについて、参加者に尋ねていました。
これに対して母親クラブに所属する参加者は、クリスマス会など子ども達のための催しに協力したり、工作の指導をしていることなど、日頃の活動内容を説明するとともに、「外国人児童が多い地区の児童館には語学のできる先生を配置するなどの対応が必要」などとの考えを知事に伝えていました。
また、児童館を利用している参加者からは、「中央市は児童館を中心としたサークル活動が盛んだし、児童館には素晴らしい先生方もいて、何でも相談できて助かっている」など、中央市の児童館の充実ぶりがうかがい知れる発言もありました。
一方、別の参加者からは、「子育て家庭の不安を取り除くには、窓口での会話の中で職員が各家庭の状況をしっかり把握し、病院や公共施設の場所やイベントなど、必要とする情報を的確に提供してあげることが大切」、「家に引きこもってしまうことのないよう、おせっかいかも知れないが、窓口に来た後しばらくしてから電話をしてみるなどのフォローが必要」との意見も出されました。
これに対して知事は、「いろいろな機会を捉えて情報提供していくことが大事。県の『やまなし子育てネット』を充実し、地域別の情報量を多くしていきたい」と答えていました。
このほかにも参加者からは、「山梨は安全な出産はできるかも知れないが、出産を取り扱う医療機関が少ない」、「歩いて5分から10分程度の場所に遊具のある広場がほしい」、「通学路が暗く危険なので街灯を設置してほしい」、「新型インフルエンザの予防接種費用助成や乳幼児医療費窓口無料化は市町村によって対象年齢が違っているが、統一してほしい」などの意見や要望が出されていました。
これに対して知事は、「産婦人科医を増やすための努力を今しているところ。5年もすれば状況はある程度改善されてくると思う」や、「街灯は全ての場所に設置するわけにはいかないので、自治会等で優先順位等を調整していただくことが必要」などと、現状を説明しながら、考えを伝えていました。
最後に知事は、「色々貴重なお話をいただき感謝する。子育て支援施策はどちらかというと市町村の方が中心となって推進していく分野であり、市町村の考えによってばらつきがあるのが現状。県としては、これをカバーして全体のサービス水準が上がるよう努力していかなければならない。皆さま方のようなご意見をできるだけ行政に反映し、『子育てをするなら山梨へ』と言える県にしていきたい」と述べ、対話を終了しました。
詳細はこちら県政ひざづめ談義結果概要(H21年11月18日中央市)(PDF:229KB)