ページID:103889更新日:2022年4月12日
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防災新館401,402会議室 11時30分から 発表事項 発表事項以外の質問事項 |
知事
まず初めに新型コロナウイルス感染症関連ですが、昨日までの直近1週間の間、新規感染者数1541名と、前週と比べまして199人の減となっておりますが、高校、大学、或いは高齢者施設においてクラスターが頻発しております。
引き続き、強い警戒感を持って対応する必要があります。
特に、最近増加しております運動部に関係するクラスターにつきましては、マスクの着用状況などを保健所において聞き取ったところ、活動の中ではマスクの着用を心がけているものの、着替えや、或いは休憩時間の飲食など、活動前後での着用が不徹底であったとのことでありました。
グラフをご覧いただきますと青い部分が学校関係や運動施設、クラブチームのクラスターで、先月末からも急増していることがお分かりになろうかと思います。
運動中のマスクの着用に関しましては、様々な議論がありますけれども、私どもとしては、子供の健康を考えたときに、それが第一であります。
その時に運動中の感染はご覧いただくように、大変多くのクラスターが出ているものですから、運動自体を自粛してくださいと、こういうお願いをするというのも一つの考え方であろうかと思います。
ただ、私どもとしては、なるべく日常の生活、子供たちの活動というものをできる限り維持をしたい。
そういう中で、一つの工夫としては、原因がこうなっているわけですので、やはりマスクの着用というものを徹底していただくのがよろしいのではないだろうか。
もしそれで様々な問題が起こるようであれば、運動の強度を落としていただく、或いは運動の練習の仕方を工夫していただいて、飛沫感染が起こりにくいような状況を作っていただく、そういう状況の中での練習に特化していただく、こういう状況のもとではそういう工夫の中で、クラブ活動を進めていただくことで、自粛とかそういうことに至らないようにしていきたい、こういう思いでお願いをしているわけでありますので、是非ともご理解をいただけるとありがたいと思います。
また、高齢者施設に関しましてもクラスターが出ております。
職員さん或いは入所者のワクチン接種に関しましては、相当程度進んでおります。
しかしながら、専門家による現地指導におきましては、本来であれば、入所者のケアを行うごとに手指消毒或いは手袋の交換が求められているところ、こうした点に不十分な対応が見受けられたということであります。
できる限り感染拡大を防いでいくためにも、学校或いは高齢者施設の関係者の皆様におかれましては、現場における感染防止対策に最大限の注意を払っていただきたく、改めてお願いを申し上げます。
また県民の皆様におかれましては、くどいようでありますが、マスクの着用、手指消毒、換気など基本的な感染防止対策を引き続きぜひ徹底をしていただきたいと思います。
ワクチンの3回目接種ですが、先週金曜日の時点で、12歳以上で52.2%と、対象となっている方の半数以上には接種が進んでいる状況であります。
高齢者に関しましては、85%と進んでおりますが、ただ残念ながら10代は6%、20代は29%、30代は28%と、まだまだなかなか進捗が思うようになってない状況であります。
市町村の接種会場或いはお近くの診療機関、また、先日開設いたしました大規模接種会場をぜひご活用していただいて、早期に3回の接種を完了していただくように、改めてお願いを申し上げます。
昨日も甲府駅の北口で、春の宴と題して、久々にリアルな集まりがあったわけであります。
多くの皆さんの笑顔がその場では見られた。
こういう笑顔をぜひ全県に、これからずっと広げていきたいというのが私どもの願いでありまして、そのためには感染防止対策の徹底と、それからワクチンを打てる方はできる限り早期に打っていただいて、ご自身を守り、また、ご家族、ご友人を守っていただけるとありがたいと思います。
記者
2点お伺いしたいと思います。新型コロナのことに関連して、まず部活動でのマスクについてですが、今日もちょっと暑いですけれども、これからの時期、熱中症とか酸欠とか、そういったリスクがあるっていうことを、現場の高校の先生は、感染症とそちらのリスクどっちを優先すればいいんだっていうところ迷っていらっしゃると思うのですけれども、その辺についての知事としてのご見解をお伺いしたいと思います。
知事
基本は子どもの健康をいかに維持・確保するかということであります。コロナも防いでいただきたい、熱中症も防いでいただきたい。その2つが成り立たないのであれば、運動の強度を下げていただく、もしくは部活動自体を環境が整うまで少しペースを緩めていただく。こういうことをぜひ考えていただきたいと思います。いろんな大会があってその勝利を目指して頑張っている、それ自体尊いことだと思いますけれども、やはり一番重要なことは子どもの健康であって、子どもの健康を守るという意味では、コロナからも熱中症からも守らなければならないわけでありますので、そこを私は優先をしていただきたいと思います。
記者
もう1件お伺いしたいのですが、今いただいた資料を見ると、学校関係のクラスターが増えているという中で、以前、新山梨方式というものを、県で導入していましたけれども、改めてその新山梨方式の総括と、今後、この学校のクラスターが増えていく中では、どういう目安の中で、新山梨方式を再び導入する、しないという判断があれば、お伺いできればと思います。
知事
現時点におきましては、クラブ活動が中心で、運動の場面が中心になっておりますので、そこの部分を今申し上げたような形で、皆で注意をしながらやっていけば事足りるのではないかなと考えています。新山梨方式も、他県と比べれば、極めて過激な方針みたいに思われている方もいらっしゃるかもしれませんけども、他の県では学校全体を休校するようなところもあるわけでありまして、私どもとしては、そこまでやる必要はなかろうという判断のもとにやっていまして、これは実際、それによって、ある程度感染者も発見できていますので、それ相応の効果があったのだろうと思っております。思っておりますが、既に新学期が始まっているわけですけれども、そういう中で現時点においては、クラスを全部休校にするというやり方は、もうすでにとっていないわけでありますので、それでまたちょっとやってみて、様子を見てということかなと思います。あまりにもクラスの中での感染が、今度はクラブ活動を超えて広がるようであれば、また何がしか対策を考えないといけないと思いますが、その時は先般の新山梨方式の対応というものをしっかり検証をして、より良い対応がないのか、そういうものを考えて、それを問いかけていきたいと思います。
記者
今質問がありましたコロナに関連してなんですけども、3月29日に、部活の自粛を含めた学校への要請を解除されたと思いますが、このグラフを見るとそれ以降、運動施設とかクラブでのクラスター数が伸びているなというふうに見えますが、この辺りはどう分析しているかということと、あと先ほど質問がありました熱中症との関連で、現場の判断というのが、なかなか学校の先生が判断するのは難しいのではないかと思うのですけれども、熱中症のリスクとコロナのリスクを勘案してマスクをどう指導するべきか、というのはなかなか難しい問題だと思うのですが、この点についてどのように知事は考えていらっしゃいますか。
知事
まず3月が終わって以降、クラスターというものが、確かに増加しているというのは先ほどの図を見ても明らかでありますし、それ自体は残念なことではありますけれども、そういう中で起きているのは運動部のクラスターが主ですので、運動の仕方をやはりちょっと工夫をして感染に気を付けていただくのが、必要なことなのだろうと思います。
それから熱中症との関係で、繰り返しになりますが、コロナはかかると、比較的症状が軽い場合もありますが、後遺症があるという話も一部で言われておりますし、やはり私たちとしてはコロナに感染しないように、できる限り気を付けることをしていただきたいと思います。そういう中で、これから暑くなるわけですけれども、マスクをしていたら熱中症になってしまう、そういう危険性は十分あろうかと思いますが、であれば、私としては運動の強度を下げる方を指導者として選択していただきたいと思います。あるいは、密にならない形で飛沫感染が起こらないようなやり方、こういう形を工夫していただくのは、これは指導者の皆さまに求めていきたいと思います。
記者
ワクチンの接種の関係で伺います。先ほど具体的な数字で、金曜日時点で52.2%という数字をいただきましたけども、改めてこの数字の受けとめと、今3回目の追加接種も含め、ワクチンの接種の状況の課題意識をどこに持たれているかというところを改めて伺えますでしょうか。
知事
まず、52.2%の内訳として、ご高齢の方につきましては85%進んでいる。それが本県の今の、低い病床使用率に反映しているのかなと思っております。
この、ワクチンを打っていただいた85%の皆さんには心から感謝したいと思いますし、重症化予防という意味では、あるいは入院の予防という意味では、ぜひ100%を目指し、体調で打てない方がいらっしゃいますけども、そうでない限りはできる限り打っていただきたいなと思います。
それから、片や、若年世代が進んでいない状況です。ここが悩ましいところではあります。特に最近は10代20代が進んでいないということでありますので、あと30代もそうです。
20代30代は、お仕事の関係もあっていろいろ心配なところもあるのかと思いますが、コロナに実際かかってしまいますと、10日間会社に行けなかったりするわけですので、ここはぜひ打っていただきたいと思いますし、また職場の管理をされている方、上司の皆さんには、ぜひ副反応も含めて、またお休みを含めて打ちやすい環境を整備していただければなと思います。
また、私どもとしても大規模接種センターを開設しておりますが、その開設での接種状況なども分析しながら、より多くの人に利用していただきやすい、例えば曜日の設定ですとか、そういうものについて考えていきたいと思っています。本当に多くの皆さんに打っていただければ、かつてのような、今、オミクロン株BA.2が出ていますが、こういうものもしっかり乗り越えていけるのではないかなと思いますので、ぜひ、よろしくお願いしたいと思います。
知事
南アルプス地域の魅力を発信する商品、これは先週末、多くのメデイアの皆様に報道していただきましたが、それをふるさと納税の返礼品として活用させていただけることになりましたので、ご報告をいたします。
山梨県におきましては、本年度から「南アルプス観光振興室」を新たに設置いたしまして、南アルプス地域の観光振興に、一層アクセルを踏んでいきたいと考えております。
また、この室の設置に先駆けまして、昨年度には、南アルプス地域の観光の高付加価値化の取り組みを様々進めてきたところでございます。その一環といたしまして、ご案内のとおり、地域の特産品と厳選された県産酒を組み合わせました「マグクルフーズ」と、自宅にいながらにして南アルプスの恵みを感じられる「オンラインツアー」、これを地元の皆様のお力をお借りして開発してきたところでございます。
完成した商品につきましては、すでに先月から販売を開始しておりますが、先週には、開発した方々によりますメディアの皆様向けの商品発表会を行わせていただいたところであります。
地域で活躍されます女性10名で構成されるグループが、地域の魅力を磨き上げ創作したオリジナル商品であり、おかげさまで、当日のテレビ、或いは翌日の新聞でも大変大きく取り上げていただいたことに、この場をお借りいたしまして感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
この地域の魅力をふんだんに取り入れた商品であることから、「マグクルフーズ」につきましては、本県のふるさと納税の返礼品としてぜひ使わせていただきたいと考え、今後、様々なところでPRしていきたいと考えております。
引き続き、県では、南アルプス地域の観光振興、南アルプス市をはじめ地元市町村の皆様や、関係者の方々とともに、これまで以上にしっかり熱を入れて取り組んで参りたいと思います。
知事
次に、富士川水系の河川水質調査に関する静岡新聞さんの報道につきまして、一言申し上げたいと思います。
一昨日、富士川水系の汚泥投棄問題に関しまして、山梨県が問題なしとして調査を打ち切り、早々に幕を引いたなどという、あたかも本県が一連の対応を終了したかのような論評が掲載されたところであります。
しかしながら、山梨県が富士川水系の汚泥投棄問題での対応を終了、若しくは、それに関する調査も含めて打ち切ったという事実は全くないわけでありまして、これはいささか事実を早とちりした論評ではないかと言わざるを得ないものと思います。大変残念な論評であります。
3月29日の会見で申し上げましたとおり、凝集剤の成分でありますアクリルアミドポリマーを対象とする堆積物の調査につきましては、今現在も、静岡県と連携協力しながら、調査手法の開発に向けて、鋭意検討、研究しているところであります。
このアクリルアミドポリマーを対象とする堆積物の調査につきましては、その分析手法というものが科学的に確立されておりません、現時点で。これまで、静岡新聞さんの報道で示された方法を参考に、静岡県と連携協力し、有識者のご意見も伺いながら検証を進めて参りましたが、再現の可能性という点において、大きな欠点があろうかと思っております。
私ども山梨県といたしましては、この分析方法の開発を鋭意進め、急いでいきたいと思います。そして、この分析手法の開発ができ次第、調査に当然着手していくことになります。この方針は全く変わりません。しっかりとした分析手法を確立し、しっかりとした調査をして、県民の皆さん、静岡県、山梨県の皆様に、公表もしていくつもりであります。
静岡新聞さんの論評によりますと、アクリルアミドポリマーが、富士川下流域に残存しているという記載がいくつも散見されます。ただ、今申し上げましたとおり、この汚泥におけるアクリルアミドポリマーの分析手法が確立されていないにもかかわらず、こういう話というのは、科学的に証明されていないことであって、根拠もない記事であると私は言わざるを得ないと思います。強く抗議をしたいと思います。
なお、この分析手法の検討にあたり、静岡新聞さんに対しまして、報道された分析方法の情報提供を、繰り返し繰り返し教えてくださいとお願いをしております。何度も何度もお願いしておりますけれども、現時点におきまして全くご協力を得られていない、こういう状況です。あくまでも、科学の分析手法ですから、これは当然、科学では再現可能性があって、はじめて科学でありますから、それはぜひ、その手法を教えていただいて、それを元に、皆さんのいらっしゃるところでも結構ですが、それでしっかり分析していきたいと思います。
問題が発見され次第、我々はしっかりした対応をとるつもりでありますし、まず分析手法を共有していただかないで、「あった、あった」と言われても、ちょっと我々としては当惑するだけであります。
繰り返しになりますが、本県は責任感を持って、この富士川の流域環境の保全に、現時点もしっかりと取り組んでおりますし、これからもしっかり取り組んでいきたいと思います。流域の皆さんと協力しながら取り組んでいきたいと思います。川を綺麗にしたいという思いは、静岡新聞さんだけではなくて、我々も共有している、我々も強く願っているわけですし、静岡県さんも強く願っているわけですし、みんなで力を合わせて、知見を持ち寄って、まずは現在の状況をしっかり分析して、その後対策に取り組んでいく。ぜひ、こういう形の、生産的な関係を構築していただければありがたいと思います。
「知事の判断はけしからん」ということを書いてありますけれども、私どもの置かれた状況は今申し上げたとおりです。今回のこの論説記事ですが、本県の対応の考え方や、実際の対応状況、或いはファクトも含めて、ある意味、世論をミスリードしかねないと大変危惧するわけであります。この件に関しまして、静岡新聞さんから取材の依頼があれば、当然しっかりお受けして、しっかり議論をしたいと思います。
何がしかイメージで、山梨県は事実を隠しているとか、隠蔽しているとか、全くそのようなイメージを思い描いているかどうかわかりませんが、読むとそのような印象も受けますけれども、それはあまりにも我が県の名誉を傷つけるものであって、容認できないわけであります。
今後、本県の対応状況を改めて整理いたしまして、正確な状況をしっかりとホームページ等を通じまして公表し、また、必要に応じてしっかりと説明して参りたいと思います。
繰り返しになりますが、私どもは、まさに自分たちのエリアを流れる川ですので、この川をかつてのような、魚がキラキラ輝いたり、豊かで綺麗な河川環境を取り戻すべく、全力を傾けてやっていきたいと思いますので、ぜひどうぞよろしくお願いいたします。
記者
富士川の関連で、先般、アクリルアミドポリマーの分析手法を開発するという、その会見の段階でかなりの日数年数を要する可能性があるというようなお話をいただいておりますが、改めてそちらの分析手法の開発、進捗状況をお聞かせください。
課長
現在、静岡県と共同で、検査手法の開発を行っているところで、いつまでにその開発を行えるというめどは示すことはできませんけれども、とにかくポリマーの調査を行っていくためには分析手法の確立というのが不可欠ですので、努力しているところです。
知事
そうしましたら、まさに開発している担当者の方からメディアの皆さんにお話ししていただくような機会も設けたいと思います。何を悩んで、どういう状況かは、まさに開発の最前線にいる方に聞いて頂けるとありがたいです。
記者
先日、ウクライナの避難民、知事自身も受け入れたいというような話がありまして、現時点で400人程度来ているということですが、政府の方から受け入れて欲しいというような要請は現時点でありますでしょうか。
知事
現時点ではまだ来ていません。
記者
先週の8日に甲府地検が特定少年の火事の関係で、特定少年の氏名を公表したのですが、それに対して知事自身どのように受けとめたかをお願いします。
知事
極めて凄惨な事案で、各地の新聞での報道を読んでも、胸が潰れるような残酷な残忍な、身勝手な犯罪だと思います。ですので、私は名前を公表する制度があるのであれば、他の事案と同じく、更生する可能性を信じて名前を伏せ配慮するという、その水準をもう超えているような犯罪じゃないかなと思いますので、今回の扱いは適切だったのではないかと、個人的には感じています。
以上