ページID:105694更新日:2022年8月18日
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防災新館401会議室 11時30分から 発表事項 発表事項以外の質問事項 |
知事
まず、今月10日から昨日までの1週間の新規感染者数は7717名。前週と比較しまして855人の減少となりました。
ただし、これは通常よりも、診療可能な医療機関が少なかったお盆の期間の影響もありまして、昨日公表後、本日11時時点で判明している感染者数は、1590名を超えて過去最高となる見込みとなっております。
病床使用率につきましては、今月11日に60%に達しまして、昨日時点でも、51.4%と高止まりをしております。非常に厳しい状況が続いていると認識をしております。
連日多数の感染者が発生していることに伴いまして、救急医療機関の逼迫の度合いが極めて深刻な状況まで増しております。
救急搬送の推移を見ますと、陽性者が1000人規模となる以前の、先月17日までの1週間808件であったのに対しまして、直近の1週間では、1010件と急増をしております。このうち半数以上の533件は、その後、自宅での療養となった軽症患者でありました。
また、医療機関への受け入れ照会回数4回以上、かつ、現場滞在30分以上、いわゆる救急搬送困難事案でありますが、これも陽性者が1000人規模となる以前の水準では週23件でありましたけれども、直近1週間では62件に上っております。
ここで是非、皆様にお願いがございます。
安易に救急車を要請されますと、先ほど申し上げましたような、救急搬送困難事案の増加をもたらします。これによりまして、例えば、脳梗塞や心筋梗塞のように、真に緊急を要する事案の救急搬送の妨げとなる恐れもあります。
これがゆえに、結果的に救える命も救えなくなる、助かる命も助からなくなると、こういう最悪の事態をもたらす恐れもあります。
是非とも、ご自身またはご家族の問題としてとらえていただき、救急車を要請するかどうか迷われたときは、真に必要とする方の命を危険にさらす可能性もあること、これを十分念頭に置いていただいて、是非「自分ごと」としてとらえて、慎重にご一考くださいますようお願いを申し上げます。
繰り返しになりますが、コロナが疑われる場合は、まずは、受診・相談センターに連絡をしていただき、相談をしていただく。これが何よりもお願いをしたいことであります。
繰り返しになりますが、現状におきまして、救急車が大変厳しい状態になっています。安易な救急車(要請)119番をおかけいただくと、それがゆえに、本当に1分1秒を争われる心筋梗塞、脳梗塞、或いは交通事故等による大怪我、こうした状況の方々の命を危険にさらす、それはひいては、ご自身の場合にも降りかかってくる可能性があります。
どうか、ご理解をいただき、コロナの症状が疑われる場合は、救急車を呼ばれる前に、まずは、受信・相談センターに相談をしていただきたいと思います。
救急患者を受け入れる重点機関におきましても、患者さんを乗せた救急車、これが何台も連なって待機をしていたり、救命救急を担当する医師が、軽症の発熱患者さんの対応に追われるなど、緊急度の高い患者に迅速に対応することが困難になりつつあります。
医療機関におきましても、職員、或いはそのご家族が感染をし、多数の職員が勤務できないケースも増加してきております。コロナ対応のみならず、救急医療への対応能力が低下する病院も出てきている状況となっております。
救急医療に携わる皆様には、極めて厳しい状況の中で頑張っていただいておりますが、これ以上の負担をかけることがないように、県民の皆様が適切な受診、適切な救急車の利用を、是非、お気に留めていただき、真に必要な命に関わる病気、或いは怪我の対応に支障が生じることがないようにする必要があろうかと思います。
そこで、繰り返しのお願いとなりますが、「あらかじめの備え」といたしまして、市販の解熱剤を、是非、ご自宅に準備をしていただくとともに、軽い発熱や咳、喉の痛みといった軽度の症状の方につきましては、夜間、休日の救急外来の受診は避け、平日の日中に受診をしていただくようお願いをいたします。
先ほどの繰り返しになりますが、コロナに罹ったと思われる方で、救急車を呼ぶかどうか迷われる方は、119番通報される前に、まず、24時間対応の受診・相談センターにご相談をしていただくようお願いをいたします。
受診・相談センターにおきましては、夜間に急な発熱があり、解熱剤の購入を希望するような場合は、夜間まで営業しているドラッグストアも案内をしております。是非とも、処方を求めて救急車を呼ぶようなことは、厳に避けていただきたいと思います。
県民の皆様におかれましては、医療提供体制を守り、ひいてはご自身、或いはご家族の命と健康を守り続けるために、先日発出いたしました臨時特別協力要請に基づきまして、今しばらくのお力添えを賜りますようお願いをいたします。
山梨県といたしましては、感染が拡大した状況にありましても、必要とする方に必要な医療を届ける体制を是が非でも堅持をし、県民の皆様の命を守り抜くべく、最大限の努力を引き続き払って参ります。
なお、こうした中、昨日新たに山梨厚生病院におきまして、5床増床していただくこととなりました。これによりまして、コロナの対応病床ですが、既存の417床と合わせまして、422床に増強されることとなりました。
山梨厚生病院の病院長をはじめ医療スタッフの皆様方に対しまして、改めて感謝を申し上げる次第であります。
次に、コロナ感染者の全数把握について申し上げます。
一昨日、岸田総理が全数把握の見直しの検討に着手するよう指示をしたという報道がありました。
先日も申し上げましたが、本県におきましては、この全数把握があるために、医療機関、或いは保健所に莫大な負担がかかっており、依然として一部の患者への連絡に遅延が発生している状況にあります。
私といたしましては、真にリスクの高い方に、必要な医療が届けられる仕組みというものを堅持していくため、時期を逸することなく見直しをされるよう、知事会を通じて強く申し上げているところであります。
政府におかれましては、是非とも、現場のことを考えて、早急の見直しをお願いしたいと思います。まさに、「第7波収束後」というのんきな話をしているような状況ではないというのが、現場の率直な感覚です。今すぐ見直しをしていただくことを強く求めて参りたいと思います。
県におきましては、引き続き、ぜひ県民の皆様に必要な医療を届けられるよう、繰り返しとなりますが、全身全霊を尽くして取り組んで参りますので、
是非とも皆様のご理解・ご協力をいただきますよう、重ねてお願いを申し上げます。
記者
知事が全数把握について話されていたのですけれども、今2類相当ということで、知事としてはどれぐらいのレベルまで下げるべき、もしくは内容を変えるべきだと考えていますか。
知事
まずは、この全数把握が実務上も回らなくなってきておりますので、ここをぜひ見直しをしていただきたいと思います。
今のこの現状ですので、公費負担の問題に関しましては、適切な議論を国においてしっかり議論していただきたいと思っています。
記者
今よく言われるのは5類の新型、季節性のインフルエンザ等にすべきではないかという議論があるのですけれども、知事はその辺はどういうふうに考えていますか。
知事
私の個人的な思いで言えば、もはや一般の診療機関で見ていただけるような体制を作っていくことが必要になってくるのではないかと考えています。
記者
一方で、治療薬がない以上は、やはり緩めるべきではないという意見もあるのですが、治療薬についてはどういうふうに考えていますか。
知事
治療薬は、供給量の問題はありますが、現状、レムデシビルをはじめ、一定程度のものはあるわけです。
繰り返しになりますが、全数把握があるがゆえに患者さんへのアクセスが遅れているという事態を何としても避けたいと思っています。
やはり必要な方に必要な医療を届けるという意味で、統計上の事務処理に人的なリソースを割かざるをえない。それがゆえに症状を訴える患者さんへのアクセスが遅れざるをえないという事態を、私たちは何としても解消したいと思います。
それ以外のことは国において、判断すべき人が適切に判断をしていただければいいと思います。
ただ、現場としてはそういう思いで、とにかく一刻も早く感染された方にアクセスをしていきたいということですので、その事務処理負担を、是非、軽減をしていただきたいと考えています。
記者
全数把握とホームケアの関連についてお伺いしたい。
現在は感染者を把握した上で、ホームケアの方に移行するという形をとっていて、その把握した方にパルスオキシメーターなどの機器を送り、それで看護師の方で集中的に健康状態などを管理するホームケアという形をとっていますが、逆にその全数把握をしなくなると、ホームケアの体制から漏れる人が出てくるという懸念もありますけれども、そこら辺との関連については、いかがでしょうか。
知事
必ずしもそこは懸念というのは起こらないのではないかと思います。
記者
ホームケアの体制については、感染した人の健康状態を一元管理して自宅療養してもらうという形になっているので、逆に感染された方の総数がわからないと、どの方にパルスオキシメーターなどを送って、健康把握をするか、把握できにくくなるということにならないかと思うのですが。
知事
そこは患者さんから申告をしていただいて、その申告に基づいて対応するとか、いろいろな工夫の余地があろうかと思っています。
記者
病床使用率について、一時期60%を超えるという状況だったのが、今回51%まで落ちているということですが、県で行っているシミュレーションで今後の病床率の状況は、どういうふうに推移すると見ていらっしゃるのでしょうか。
統轄官補
1000人を超えて1300人、1400人という規模がすでに常態化しておりますので、入ってくる方と出てくる方というのが大体均衡がとれてきている状況になってきております。ですので、これ以上の感染者数の増がなければ、今くらいの水準で推移するものというふうに考えております。
記者
ということは、行動制限については回避できるということで、知事に確認ですけれども、お願いします。
知事
はい。現状そういう認識でおります。
記者
救急搬送困難事案について確認ですが、1000人を超す前の状況と、それから1000人を超した後、直近1週間で23件から62件に急増しているという話ですが、直近1週間というのはいつからいつまでで、そのうち例えば、他県では35時間、救急搬送先がなかなか見つからなかった、というような事例もありますが、最長では大体何時間ぐらいの例があって、例えば30件問い合わせても使えなかったとか、件数や最も時間のかかった事例とか、どのくらいなっているのか、その程度についてお伺いしたいです。
課長
まず、期間については、8月8日から14日までになります。この間の、最長の時間を要した事例といたしまして、病院選定にかかったものが33回というものが最長でございます。
記者
33件目でようやく見つかったということですか。
課長
そういうことになります。それから、現場滞在につきましては、同一案件になりますが、210分現場に滞在しております。3時間半になります。
記者
コメントの確認になるのですが、救急搬送の件数の推移に、先月17日までの1週間は808件で、直近だと1010件というのは、これはコロナ疑いのある患者さんの数ということなのでしょうか。このうち半数以上の533は後に自宅療養というようになっているので。
課長
ただいまの質問にお答えいたします。これにつきましては、コロナも含みました救急搬送の全体数という形になります。
記者
そうすると、この533件の軽症患者というのは、コロナの軽症という意味ではなくて、その他いろいろな病気とか怪我とかも含めての軽症という意味でよろしいでしょうか。
課長
はい、そうなります。
記者
病床の関係なのですが、最近、高齢者施設や障害者施設のクラスターがかなり増えていて、先ほど、均衡がとれているので病床はそんなに増えてないということだったのですが、そういう施設系の方々は、施設で診てもらっている感じなのでしょうか。そこが均衡がとれている理由なのでしょうか。
統轄官補
ご本人の病状によりますけれども、施設での管理が可能なため、施設にいらっしゃる方も多数ございます。
知事
ただ病状が悪化した場合には、速やかに重点医療機関に搬送できるように、そのための余力というのをしっかり確保できている、そういう取り扱いをしています。
記者
自宅療養に近い形でしょうか。
知事
そういうイメージです。
知事
県におきましては、医療的ケアが必要な方に対する支援体制の充実は、県政の最重要課題の一つとして位置付けております。
これまで医療的ケアを行うことができる人材の育成、或いは医療型短期入所事業所の開設促進などに取り組んできているところですが、医療的ケアが必要な方やそのご家族にとりましては、必ずしも十分な相談体制が整っているとは言えない状況であります。
そこで、このたび、国立病院機構甲府病院にご協力をいただき、同病院内に
「医療的ケア児支援センター」を8月22日に開所することとしております。
医療の進歩に伴いまして、人工呼吸器や経管栄養などの医療的ケアを必要とする方が増加してきている中、このセンターは、それらの方々やそのご家族からの相談にワンストップで対応をするとともに、医療、保健、福祉、教育など多分野にまたがる支援を調整する役割も担って参ります。
医療的ケアを必要とされる方々が、地域で安心して生活をしていただけるよう、本センターを中心として、県内の医療機関や福祉施設、学校、保育園など、あらゆる機関がオール山梨で連携をして、サービスの充実、或いは支援する人材の育成に取り組んで参りたいと考えております。
記者
今月頭の記者会見で、知事は、旧統一協会の関係で事実関係を確認するという話だったのですが、その後、事実関係を確認してどのような状況だったか伺います。
知事
旧統一教会との接点につきまして、公務・政務両面につきまして、点検をいたしました。
まず、2019年知事就任以前ですが、自民党関係の集いにおきまして、1度、関係者と名刺交換をしたことが確認できました。その後、点検いたしました限りにおきましては、衆議院議員時代及び知事選まで、そして、現在まで、選挙戦を含めまして、個人・組織を通じて具体的な支援などを受けた記録は確認できません。
2019年の知事就任以降につきましては、県選出の代議士からの依頼を受けまして、一度ご挨拶を頂戴したことがあります。当初は、本県が推進しておりますスポーツ競技の振興に寄与し得るイベント関係者という認識ではありましたが、ご挨拶をお受けした折に、同団体の関係筋であることが推認できた次第であります。
その後、明らかに関連が想起される会合におきまして、来賓として出席依頼をいただいたことが、1度ありました。こちらは、当該会合の内容と趣旨に照らしまして、出席のご依頼に対しましては、欠席で返答いたしまして、祝電もお送りしなかった、ということが確認できました。
直近におきましては、本年4月ですが、県内選出の代議士や元県議会議員ら複数の方々を通じまして、同団体の関連として認知していたものとは別の開催主催者名の会合へ、知事としての出席依頼がありました。
この依頼をいただいた期間、ちょうど私がコロナに罹っておりまして、まさに療養していた期間中ではありましたが、催事名、或いは主催者名から、県民生活関連の活動と、私の秘書の窓口も受けとめて対応し、職員による代理出席が確認できたところであります。同会合が、この団体関係のものではないかということは、今回、一連の報道に接する中で、事務方の点検作業を経て、ほぼ確信をするに至った次第であります。
なお、すべての対応案件は、活動の公共性、公益性、本県施策との適合性に照らしまして、その趣旨や内容を公平に判断すべきものと考えております。公務・政務の対応案件としてのスケジュール調整上の出席是非につきましては、その観点から、事務方において調整をしていただいております。
記者
今後、関連団体から挨拶や依頼があった場合は、知事はどうされるのでしょうか。
知事
私としては一切お断りするつもりでいます。
記者
旧統一教会の関係団体と思われるところのホームページに、2020年のオリンピックに際して、ピースロード中央実行委員会の委員として、知事を表敬訪問したという記述があったのですけれども、そちらは把握されていますか。
知事
それが先ほど申し上げました県選出の代議士からのご依頼で、挨拶を頂戴したことがあったと申し上げましたが、まさにこの点がそれになろうかと思います。
記者
わかりました。ありがとうございます。
知事
これは、2019年ですね。
記者
そうです。
記者
4月に職員の方が知事の代理で、関連団体の会合に出席されたということですけれども、これは、挨拶とかメッセージを、知事の代理で読んだりされたのでしょうか。
知事
メッセージを代読しました。
記者
メッセージを代読ですね。これは、副知事ということでしょうか。
知事
はい。
記者
副知事がメッセージを代読して、内容的には、団体に対して、イベントを称賛するとか、どういうふうな内容だったのでしょうか。
知事
ごく形式的な内容のはずですけれども。
記者
はい。
知事
形式的な内容であったろうと思いますが、すみません、ちょっと確認します。
(※確認したところ、代読したメッセージは形式的な内容であった)
ただ、いずれにしても、今後は、私どもとしては、この関係団体と疑われるようなものについては、できる限りしっかりチェックをして、しっかりとした対処をしていきたいと考えております。
これは、私も含め、私の秘書・事務所含めて、全員でもう1回、しっかり取り組んでいこうと。ふんどしを引き締めて、不適切なことにならないように、厳に注意をしていきたいと、そう反省をする次第であります。
記者
知事は今回訪米できず職員の方が視察をされたと思うのですが、その報告を受けての受け止めは。
知事
まだ現時点でしっかりとした報告は受けておりませんが、主な成果は2つあったと報告を受けております。
1つ目は、アイオワ州知事を訪問し、山梨県アイオワ州姉妹県州締結60周年記念覚書を締結しました。この具体的内容ですが、これまで築いてきました姉妹関係の維持のみならず、より深化した互恵関係の構築を見据え、農業分野における共同研究・人材交流、2つ目はICTを活用した青少年交流の2つにつきまして、今後相互に協力し推進していくことを確認しました。
アイオワと山梨の間で姉妹都市2.0を目指そうと、先般レイノルズ知事が来県されたときにそういう話をして、今回、具体的な発露といたしまして、今申し上げました2点、農業分野と青少年交流、この2点についてプロジェクトをやっていくことを確認しました。
2つ目の成果は、アイオワ州立大学の動物科学科のジェイソン・ロス学科長をはじめ、獣医・畜産分野の教授と、畜産分野における交流について意見交換を行ったことであります。
具体的には、アイオワ州との交流の証である甲州富士桜ポークの種の保存が可能となる受精卵凍結技術の確立や獣医師の交流などについて提案したところ、先方からご快諾をいただくことができました。今後は、まずはリモート会議によりまして、共同研究の具体的なテーマや獣医師の交流について、詳細を詰めて参りたいと考えております。これがアイオワ州です。
それ以前に、カリフォルニア州に行っております。サンフランシスコでは観光プロモーションを行って参りました。これは、現地時間8月9日に主に富裕層向けの旅行商品を取り扱う旅行会社や現地メディア合わせて24社38名にご参加をいただき、やまなし魅力説明会を開催しました。
この会におきましては、観光文化部長が、本県が誇る観光資源や文化資源、さらにはグリーン・ゾーンプレミアムやP2Gなど、本県の先進的な取り組みについて、プレゼンテーションを行ったところであります。
あわせまして県産酒と和食などとのペアリングですとか、現地で実際に訪日旅行造成に携わるアメリカ人のトラベルアドバイザーによる旅行造成セミナーも実施をしたところであります。
彼の地では日本への旅行需要は非常に高く、我が国の扉が開けば、すぐにでも送客が始まり、具体的な行き先の情報を求めているということであります。魅力説明会におきましても、山梨県についてより詳細に尋ねる質問があったという報告を受けております。今後ですが、今回のセミナーの参加者あるいは企業さんを、ネットワーク化して、本県の情報を随時届けるなど、具体的な誘客につなげて参りたいと考えております。
最後に果樹、モモとスモモの現地調査をいたしました。今回の訪米におきましては、まず、カリフォルニア州食品農業省におきまして、同省長官や生産者団体の職員さんと意見交換を実施いたしました。
具体的には本県及びカリフォルニア州におけるスモモ・モモの生産流通販売状況や、今後の輸出の取り組みなどにつきまして意見交換を行いました。また、カリフォルニア大学デービス校内の試験農場や民間の農場を訪問し、剪定方法や、摘果、病害虫防除など、果樹の生産について調査を行うとともに、現地の販売店における販売価格や、品種などの調査を行ったところです。
今後、9月にも継続して調査を行ったのち、その成果を取りまとめ、県内のスモモ・モモ農家さんに対しまして、米国におけるスモモ・モモの生産状況などにつきまして、詳細な情報提供を行って参りたいと考えております。
また、日本産と米国産の品種や品質の違い、競合時期などを踏まえまして、効果的な産地強化策を検討するとともに、国に対しまして必要な支援などを要請して参りたいと考える次第です。以上、報告を受けている限りの、米国訪問の成果でございます。
記者
モモの現地調査は9月にも実施するというか、計3回行かれるという予定だったかと思いますが。
知事
私は行きませんが、担当職員が行きます。7月に1回、8月が今回、そして9月に行く予定です。