ページID:105242更新日:2022年7月11日
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防災新館401,402会議室 16時30分から 発表事項 発表事項以外の質問事項
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知事
まずは、安倍元総理の銃撃事件につきましてですが、大変衝撃的な事件であり、今、安倍元総理は意識不明とのことでありまして、心から早いご快復を祈る次第であります。
こうした惨劇が、白昼、衆人環視のもとで発生したということに大変強い衝撃を受けております。
今回事件の背景動機などにつきましては、今後捜査が進んでいくということだろうと思いますが、いずれにしてもいかなる背景、或いはその動機があったとしても、それは何ら正当化されるものではなく、この民主主義社会におきましては、言論活動、それを暴力もしくは恐怖をもって恫喝し、封殺する行為というものは、全く許容されるものではありえないと思います。
今回の事件は、その重大な結果はもちろんのこと、事件の発生に至る経緯そのものにも注視し、日本社会全体として二度とこのような事件が発生しないようにしなければなりません。
銃、或いは暴力、恐怖によるテロリズムを発生させない、未然に抑止できる社会の実現というものを、私たち山梨県民全体で強く希求していきたいと思います。
あらためまして、元総理安倍先生の一刻も早いご快復を、心から祈念する次第であります。
記者
元総理への銃撃事件ですが、知事として県内で同様の事件が起きないために、対策とかそういう動きについてはどのように考えていますか。
知事
重要なご指摘だとは思いますが、これからしっかり警察当局も含めてそうした議論もしていきたいと思います。
知事
はじめに、本県の感染状況につきまして申し上げますと、昨日7日公表分の新規感染者数は214名でありまして、前週のおよそ3ヶ月ぶりに200人を超える水準となりました。
また、前週から3.6倍にのぼり、感染拡大傾向が顕著となっております。
全国的にも感染が急拡大しておりまして、まさに第7波の様相を呈しております。
これは、感染力の強いオミクロン株の亜系統BA.5への置き換わりが進んでいることが主な要因と考えられます。
このBA.5でありますが、WHOによりますと、重症化リスクは既存のオミクロン株と同程度とされます。また、欧州疾病予防管理センターによりますと、BA.2と比べて感染力が強いことが指摘されています。
他方におきまして、直近の報道によりますと、東大などの研究チームでは感染力だけではなく、病原性も高い可能性があるとの見方を示しており、感染拡大と重症化リスクの両面から警戒をしなければならないと思います。
山梨県におきましても、今月4日から開始いたしました変異スクリーニングにおいて、BA.5系統の疑い例が相当程度出ております。今後の感染急拡大を厳重に警戒すべき局面にあると考えます。
他方におきまして、病床使用率は、依然として50%を大きく下回る水準で推移をしております。
以上の状況を踏まえまして、第7波を乗り越えるうえでの、本県の方針につきましてご説明を申し上げます。
ご案内のとおり、本県は2020年のコロナ禍発生当初から一貫して、生命と生活をともに守り抜くことを主眼に、医療提供体制などの構築を進めて参りました。
この結果、現状におきましては、「必要なときに必要な医療を提供する」ことができる状態を確立しており、更に引き続き不断の改善に注力をしているところであります。
県民の皆様におかれましては、本県においては、過度に萎縮することなく日常生活を送ることができる対策が講じられていることを、ぜひ改めてご理解を賜りたくお願い申し上げます。
他方におきまして、ウイルスによる感染は、人間同士が社会生活を営むうえで完全に排除することはできません。そして、感染拡大が発生することで不安が募るということは、極めて自然なことではあります。
しかしながら、私たちは、日常と生活の歩みを止めることなく、感染拡大の抑え込みを成し遂げるべく、感染の波が立ち上がる初期、今まさにこの時期、この時におきまして、皆様とともに、基本的な感染防止対策の重要性を改めて確認し合いたいと思います。
そこで先ほど、関係団体の皆様に対しましては、感染防止対策の徹底をお願いする通知を出したところであります。
以下、県民・事業者の皆様にも、3点のお願いを申し上げます。
1点目は、基本的な感染防止対策の徹底です。
県民の皆様におかれましては、生活の場面に応じた適切な不織布マスクの着用、手洗いや手指消毒などの感染防止対策を改めて徹底していただきますよう、お願い申し上げます。
特に最近は、室内の冷房効率を高めるために、換気が不十分となりがちとなっております。このことが感染拡大をもたらしているという指摘もある次第であります。
大変厳しい暑さの中ではありますが、身近な感染リスクを取り除くため、是非とも、換気の徹底には十分留意していただきたいと思います。
2点目は、グリーン・ゾーン認証施設についてです。
外食をされる場合には、感染防止対策がしっかりとられたグリーン・ゾーン認証施設のご利用をお願い申し上げます。
また、認証施設の事業者の皆様には、認証基準に沿った感染防止対策が現場においてしっかり徹底されているかどうか、改めて点検・確認をお願いいたします。
特に、パーテーション、その他若干徹底が十分でない場面もありますが、今このタイミングですので、ぜひ、この状況を乗り越えるまでは、再度徹底をしていただきたいと思います。
3点目は、ワクチン接種についてです。
まだ3回目のワクチン接種を済ませていない方につきましては、早期の接種を是非ともお願い申し上げます。
特に小さいお子さんを持つご家庭の皆様には、お子さんを守るためにも、是非とも接種をしていただきたく思います。また、これから夏休みを前に、県外に帰省される学生・生徒の皆様にも、積極的な接種をお願いしたいと思います。
なお、市町村におかれましては、高齢者・障害者施設の入所者へのワクチン接種を優先的に取り扱っていただき、4回目の接種を加速していただきますよう、重ねてお願いを申し上げます。
県といたしましても、協力医療機関の確保が難しい施設をカバーするための巡回接種チームを組織し、準備が整い次第、各施設に派遣して入所者への接種を行って参る所存であります。
最後に、医療提供体制について申し上げます。
現在の患者受入体制は、重点医療機関への入院、宿泊療養施設、ホームケアを合わせまして、1日当たり最大約3,800人が可能となっております。
これは、第6波における最大療養者数であります2,858人の1.3倍に相当する値でありまして、BA.5が従来オミクロン株の感染力の1.3倍と言われておりますので、決して余力が十分ある状況とは考えておりません。
従いまして、ホームケアの受入能力の向上を図ることといたしまして、今夜専門家会議を開催し、具体的な対応策をご議論いただきます。
具体的な対応策といたしましては、協力医1人当たりの受け持ち患者数の増加策、そして、現在、開業医を中心に協力医を募っているところですが、これを病院勤務医へも拡充していくこと、などにつきまして、県医師会の先生方や病院関係者との検討に着手をして参りたいと考えます。
合わせまして、現在一部休止をしております宿泊療養施設につきましても、再稼働に要する期間を勘案し、機動的な対応をとって参ります。
ただし、先ほど述べましたとおり、BA.5は感染力だけではなく、病原性も高いといった見解もあるため、患者の容態を慎重に見極めながら、重点医療機関の病床などにつきましても、必要に応じ、専門家の意見を踏まえ、拡充を検討して参ります。
また、高齢者の居住の場として定着しておりますサービス付き高齢者向け住宅や、認知症グループホームなどは、医療との結びつきが弱い施設もあり、こうした施設に対しましては、地域の医療機関との結びつきを促進していく手法につきましても、検討を進めて参ります。
感染拡大時の医療提供体制、いずれにしても万全を期して参りたいと思います。
最後に、県民の皆様の日常を回復し、経済を順調に回し続けるために、今が極めて大事な局面であると、重ねて申し上げたいと思います。
来たるべき感染の波を極力小さく押さえ込むべく、県民の皆様のお力添えを是非ともお願い申し上げます。
これから先のウィズコロナ時代と向き合ううえで、今回の第7波は、本県においては、コロナ禍を「不安があっても安心が勝る」大きな節目にするべきであると考えています。
是非とも、全ての県民の皆様のご理解、そしてお力添えを何卒よろしくお願い申し上げます。
記者
第7波という言葉が出ていますけども、知事自身、今第7波が既に来ているのか、それともこれから来るのか、どういう認識ですか。
知事
来だしているという認識で、それに向けて備えをするべきだと考えています。
記者
これから感染者の数にもよると思うのですけれども、外出自粛や、行動制限に関しては今の段階でどのようにお考えでしょうか。
知事
現状において、病床使用率は50%を割っていれば、むしろ日常生活の回復に向けて歩みを進めるべきだと、この考え方については全く変更はありません。
従いまして、医療提供体制、具体的には病床使用率の上昇を防ぐべく、先ほど申し上げました通り、基本的な感染防止対策の徹底ですとか、あるいは少しでも体調が悪い方は、早めに検査を受けていただきたいとも思いますし、また特に入院リスクが高い高齢者の皆様を取り巻く施設等につきましても、細心の注意を払いながら、ワクチン接種ですとか、さっき申し上げた早期の医療介入ですとか、こういう体制というものを整えていきたいと考えています。
記者
ホームケアの体制について、病院勤務医にも拡大というような話をされていたのですけれども、この方針はいつごろまでにまとめられるのでしょうか。
知事
なるべく早くだと思いますが。
統轄官補
今夜、初めて専門家会議に諮っていきたいと思います。なるべく早い対応をとっていきたいと思いますが、具体的な期日までは決まっていません。
記者
高齢者施設への巡回接種チームを作るということですが、その規模とか対象者はどれぐらいなのか、現状、そういう対象となる施設での接種の進み具合はどのくらいなのでしょうか。
統轄官補
協力医療機関というのはどこの施設も持っているのですが、なかなか接種まで回らないというような施設数がどのくらいあるか、というところを早急に調査したいと思っています。
それに応じて、編成チームをいくつくらい必要かといったことを考えていきたいと思います。
高齢者の3回目の接種というのは、1月までに終わった方が、概数で1万数千人程度、2月に終わった方が12万人程度おりまして、3月に終わった方というのが7万人程度おります。2月に終わった方というのが7月の当該日になれば受けることになります。そういうことを考えますと、ボリュームゾーンがこれから来ると考えておりまして、そのボリュームゾーンに合わせてしっかりと対応が取れるように準備をしていきたいと思っています。
記者
その数字は、施設の方じゃなくていわゆる対象高齢者の接種状況ですよね。
統轄官補
今言った数字は65歳以上の接種した方の時期になります。
記者
遅れているからどうとかというよりは、これから大変になるからということもあるわけですね。
統轄官補
そうです。
記者
市町村に代わって県がやるということですね。
統轄官補
そうです。