トップ > くらし > 地域活動・交流 > ヴァンフォーレ甲府 > がんばれヴァンフォーレ甲府 > VFK経営危機(?ヴァンフォーレ甲府、激動の1年を振り返って?)
ページID:3064更新日:2019年1月16日
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ヴァンフォーレ甲府の激動のシーズンが終了しました。
戦績は8勝2分34敗、決して満足出来る内容ではありませんでした。
それでも、J1昇格を決めたベガルタ仙台に3-0で快勝したり、今季J1から降格した川崎フロンターレには2勝1分1敗と勝ち越すなど、頑張りも見せてくれました。
吾妻選手は、半月板を損傷しながら「自分はヴァンフォーレに拾われた、だから、存続が決まるまで手術はしない」と言って腫れた足でゴールを守り続けました。
今季の平均観客動員数は3,130人、クラブサポーター数5,588人、いずれも目標をクリア-し昨季を大幅に上回りました。
寒風の中、存続の署名を集めた人、1,000万円を超えるカンパを集めた人、運営ボランティアとして、キップのもぎりやゴミ拾いに参画した人、旗を縫い合わせビックフラッグを作った人、ヴァンフォーレどらやきを販売した人、小学生を無料招待した人、選手を食事に招待した人、etc。
そしてなにより、小瀬に足を運んで応援を続けた人、この1年、ヴァンフォーレには沢山のドラマが生まれ、感動が生まれました。
みんなで支えたから存続出来た。そのことを共に喜びたいと思います。
平松知事は、「大分トリニータはわが県の特産品」だと言っています。
アルビレックス新潟の今季のホーム最多観客動員数は、4万2千人を超えました。
長野県民が応援するヴァンフォーレ甲府応援サイト、というホームページがあります。
ここには、ヴァンフォーレに寄附するための5円玉募金とか、来季松本でヴァンフォーレ甲府の試合を開催するための署名活動など、様々な企画が見られます。
県外からもヴァンフォーレを応援しよう、というホームページには、「甲府が弱いのは事実、しかし、ヴァンフォーレには、サッカーの原点、スポーツの原点、人生の原点がある」と記されておれます。
ヴァンフォーレ甲府の前身は甲府クラブ、東京オリンピックの翌年1965年に誕生した伝統あるクラブチームです。
日本のプロサッカーチームは、J1、J2併せて28チーム、19の都道府県にしか存在しません。
長野にも群馬にも栃木にも無いものが山梨にはあるのです。
2週間に一度、3,000人を超える人が小瀬に集い、一つのボールを追い続ける。
喜び、哀しみ、怒り、楽しみ、夢、感動、誇り、そこには日常生活では得難い様々な感情があります。
来年開催されるワールドカップの予選には、世界198の国や地域が参加しました。
サッカーは、地球上で最も愛され、親しまれているスポーツです。
来年もまた、小瀬でプロのサッカーの試合が見られること、ヴァンフォーレ甲府を応援出来ることを楽しみにしています。
しかし、再来年の約束は出来ていません。
メインスポンサーのいないヴァンフォーレは、県民一人ひとりが支えるしかないのです。
今年もまた、クラブサポーターへの加入を切にお願いします。
平成13年12月
山梨県企画部企画課