トップ > くらし > 地域活動・交流 > ヴァンフォーレ甲府 > がんばれヴァンフォーレ甲府 > 第1回ヴァンフォーレ甲府経営委員会
ページID:3041更新日:2019年1月16日
ここから本文です。
2000年2月23日、山梨県庁会議室において、第1回「ヴァンフォーレ甲府経営委員会」が開催され、6名の委員全員と(株)ヴァンフォーレ山梨スポーツクラブから、海野社長、深澤会長、輿水常務、今泉統括本部長の4名が出席しました。
委員会において、海野社長から「ヴァンフォーレ甲府の経営状況と今後の見通しについて」の報告があり、ユニフォームスポンサーが3社決定したこと及び2001年度予算に関連して、ブラジル人監督選手等の契約等により、主要株主が設定した3つの目標をクリアしても、更に3千8百万円程度の欠損が出る見通しが明らかにされました。
各委員から、「主要株主による広報活動、要請活動等の状況」の報告があった後、協議に入り、ホーム開幕戦の5000人動員計画について、各委員から、観戦・応援計画の説明、会社側から川淵チェアマンの観戦予定と開幕戦のイベント企画の説明がなされました。
なお、第2回委員会は、3月17日のホーム開幕戦終了後、第3回は、4月のナビスコカップ一回戦終了後に開催することが決定されました。
ヴァンフォーレ甲府が昨年暮に県に追加支援を要請した段階で2000年度の決算見込みを2億5,629万円の支出に対し、収入は1億8,854万円で 欠損金は6,775万円、累積赤字は4億3,000万円と発表されました。
就任以来、内容をチェックしてきました結果、支出2億4,294万円、収入1億8,513万円で、欠損金は5,780万円が最終的な見込みです。
累積赤字は4億4,780万円になります。
資本金が3億3,500万円ですから、債務超過は1億1,280万円となります。
今年度の予算、計画につきましては、我々が派遣される前に決定しておりまして、特にチームを強化するという名目で前社長は、ブラジル監督、コーチ、選手三人と契約しておりました。チームが勝たなければという気持ちは分かりますが、この契約を詳細に調べますと、基本報酬は少額ですが、勝利給とか、仲に入った人へのプレミアムとか、滞在に関する付帯の諸経費がかなりかさむことになります。
さらに、選手の人件費も「基本給を20%ダウンした」とはいうものの、 寮、食費の貸与という新たな条件で契約してあるためダウンどころか、逆に人件費は前年比大幅UPとなり、諸々の安易な契約は、今年度の経営に大きな負担となりそうです。
この結果、2月にスタートしている新年度の予算は前年度の2億 4,295万円に対し、110%の2億6,700万円程度になりそうで、主要株主四者の申し合わせの「2億円程度の運営」は程遠く、経営再建の基本とも言える経費削減が逆の形でスタートせざるを得ない状況です。
これに対して収入は、主要株主が目標としている三つの条件、つまり
をクリアして、さらに存続を求める会からの1,000万円の寄付金を加えても、2億2,900万円の見込みで、3,818万円の新たな欠損金が出することになります。
経営再建にスタートしたばかりの時に、「高い目標をクリアしたとしても、さらに赤字が増える」というような見通しをお話することは誠に残念ですが、経営状況をガラス張りにして欲しいという委員会からのお話があったので、率直にお話した次第です。
こうした中で我々といたしましては、運営費をいかに削減するか、そしてスポンサー、サポーター、入場者の三本柱の収入増に全力を挙げるしかありません。
特に、スポンサー対策につきましては、商工団体、各種組合組織、県、 市、山日YBSグループ営業関係者等の協力の中で、応援を求めていきたい。
既に胸や袖のスポンサーも決まりました。目標突破を狙いたい。
問題は、サポーターと入場者収入であります。
2月22日現在 1,921人のサポーターが集まりました。
新聞やTV、ラジオを通じての協力要請、またサッカー関係者を中心とする奮闘をお願いするなど、あらゆる手を打っていくつもりです。