ページID:99287更新日:2021年4月16日
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防災新館401,402会議室 13時30分から
発表事項 発表事項以外の質問事項
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知事
まず初めに県内の感染状況でありますが、一昨日は8名、昨日は13名の感染が判明し、昨日までの1週間で発生いたしました患者数は49人となっております。これは、前の週と比べまして17人増ということで、増加傾向が強まっています。
また、感染者49名の方のうち、3割の皆さんが県外への行動歴があります。これらの方から、家族や知人に感染が拡大したと考えられるようなケースも多く見られます。また、家族間あるいは知人間の感染は、全体の約7割近くを占めている状況にあります。
また、本県におきましても、今月に入って変異株の確認が相次いでおります。特に、感染力が強く、若者にも感染しやすいと言われている英国株が多く確認されていることから、県民の皆さまには、より一層の警戒感をお持ちいただき、基本的な感染防止対策をこれまで以上に徹底していただきますようお願い申し上げます。なお、現在、変異株のまん延に備えた対策を検討しております。来週早々には発表したいと考えております。
次に、まん延防止等重点措置についてですが、東京都に加えまして、本日には、神奈川県が措置の適用を要請する見込みであります。このため、県民の皆さまには、こうした地域への移動につきましては、特に慎重な判断をお願いするとともに、やむなく移動する場合には、感染リスクの高い行動の自粛に一層御配慮いただきますようお願い申し上げます。
一方、本県におきましては、冒頭申し上げましたとおり、特に家庭内や知人間での感染が約7割を占めていることから、県民の皆さまには、大切な御家族あるいは御友人を守るためにも、家庭内あるいは仲間内で集まる際には、これまで以上に感染防止対策を徹底していただくようお願いをいたします。ここ最近特に顕著な特色は、家庭内、知人内での感染であります。ぜひ、この点を特にお気を付けいただきたいと思います。
これから週末を迎え、また、5月の連休も間近に控える中で、御家族あるいは御友人との間での会食、あるいはホームパーティー、バーベキューを行う機会も大変多くなろうかと思います。会食を行う際には、ぜひグリーン・ゾーン認証施設を御利用いただくとともに、家庭内、仲間内でのホームパーティーあるいはバーベキューなどを行う場合には、食事前の手洗い、あるいは消毒の徹底、さらには十分な距離の確保、また、できるだけ短時間、少人数で行っていただきたく思います。また、会話を行う際には、ぜひマスクを着用していただきたいと思います。家庭内だから、あるいは仲間内だからということで、外されてしまっている方も多いかと思いますが、家庭内あるいは友人知人間での感染が主流になっておりますので、この現実の状況を踏まえて、御家庭内でのホームパーティーあるいはバーベキューをなさる時には、ぜひとも留意していただきたく思います。
県といたしましても、4月9日に対策本部会議を開催いたしまして、関係団体を通じて感染防止対策の徹底を呼びかけてきたところでありますが、現在の感染状況を踏まえまして、本日、改めて各部局を通じ、教育機関あるいは高齢者施設、障害者施設、さらには経済団体に対しまして、感染防止対策の一層の徹底について要請するように指示したところであります。
これまで本県におきましては、昨年のこの時期以来、感染防止対策と経済の両立、あるいは生活の維持を図るために、グリーン・ゾーン構想に基づきまして、県民の皆さまあるいは事業者の皆さまとともに、様々な努力を積み重ねてきたところであります。県民の皆さまの大変高い意識のおかげをもちまして、これまでに花見や歓送迎会において感染が拡大したという事実は確認されておりません。県民の皆さまの御理解、御協力、御尽力に改めてこの場をお借りいたしまして感謝申し上げます。
県民の皆さまにおかれましては、週末あるいは連休中には、買い物や旅行など楽しみにされているイベントもあろうかと思います。また、本日から県民限定のグリーン・ゾーン宿泊割を再開いたしますが、今後、感染の拡大がさらに続きますと、県民の皆さまあるいは事業者の皆さま方に、より強い要請をせざるを得ない場合もあろうかと思われます。そうした事態にならないように、また、感染防止対策と経済の両立を図っていくため、ここの重要局面は気を緩めずに、なお一層の御協力をお願いいたします。
繰り返しになりますが、昨今の変異株の流行の兆し、そして県内におきます家庭内、知人間での感染が主流になっているという事実を踏まえまして、ぜひとも、ホームパーティーやバーベキューにおいては、感染防止対策をこれまで以上に徹底していただきたく、改めてお願い申し上げます。
記者
感染防止と経済活動の両立が課題だと思いますが、今日からグリーン・ゾーンの宿泊割りが始まります。グリーン・ゾーン認証施設かつ県民限定ではありますが、ともすると、どうぞ旅行してくださいというメッセージで県が後押しするような形になる中で、捉え方によっては気が緩むことが懸念されます。県民に対しどのように呼びかけていきたいと考えているでしょうか。
知事
繰り返しになりますが、昨今の感染の特色として、県外に行かれた方が約3割いらっしゃいました。なおかつ家庭内、あるいは知人内での感染が主流になっています。
この事実を踏まえた対策を今回お願いしておりますが、県内限定の旅行は、特に御家族や親しい方で行くと思われますが、外から持ち込むというリスクは少ないわけですし、旅行に行かれる御家族や御友人の中で十分注意をしていただければ、これまで宿泊施設旅館から連鎖をしたということはないわけですし、私は全く問題がないと思っております。
皆さまに今求めるべきことは、特に知人間、家族間内での感染防止対策意識の徹底でありますので、そこさえしっかりやっていただければ、県内割りで旅行していただくことは全く問題ないと考えております。
記者
今後ですが、これから更に感染拡大というような、万が一のことがあった場合にはどうされるのでしょうか。
知事
おっしゃるとおり、そこは臨機応変にやらないといけないわけであります。
今後、市中感染になってどこから感染するかわからない、県民の皆さまに対して不要不急の外出を控えてくださいというお願いをせざるを得ない事態に立ち至った場合には、旅行も含め、外出はお控えくださいと言わざるをえなくなろうかと思います。
記者
4月の感染者が昨日段階で77人なのですが、去年の第1波とされる4月、第2波とされる8月よりも多い感染者になっています。先日、第4波の足音が聞こえているとおっしゃっていましたけれども、その認識は変わっていらっしゃいますか。
知事
第4波に至らないようにするために、家庭内での感染防止対策、あるいは知人間でのお付き合いの中での感染防止策を徹底してくださいというお願いをしているわけでありまして、現状はそのような認識であります。
記者
山梨県は、現段階では第4波ではないという認識でしょうか。
知事
そうならないように、頑張りましょうということです。
記者
ワクチンの話になりますが、今日から高齢者のワクチン接種が始まっております。接種主体は市町村とはいえ、知事として、どういうことを期待されるかお伺いします。
知事
ワクチンを多くの皆さんにしっかり打っていただくことが、他国の例を見ても、このコロナ禍から脱出する一番の道筋だろうと思います。
ですので、なるべく多くの皆さんに早く打っていただく環境をつくるのが我々の使命だと思っております。そういう中で、多くの県民の皆さまがワクチンの接種に対して、高い関心を示していただいているということは、我々としてはありがたい状況だろうと思います。ですが、問題は供給量であって、県としては国に求めていくしかないわけでありまして、早く必要な量を全量持ってきていただきたいと思います。
国の仕事は何かと言えば、一刻も早くワクチンを我々の手元に届けることであって、それは正直言って、現時点においては十分に果たされていないと思います。何をやっているのだろうという、怒りにも近い思いを持っていますので、そこは早くしてくれと、声を大にして国に伝えていきたいと思います。
記者
今、声を大にしてお伝えしたいということですが、具体的にそれをお伝えしていく方法は、今お考えでしょうか。
知事
様々な政府関係者とお話しすることも多くありますので、とにかく遅くて困っています、早くしてくださいという話はどんどん伝えていきたいと思います。
記者
河野大臣の働きぶりについて何か思うところはありますか。
知事
大変一生懸命なさっていただいているのではないかと思いますが、結果として、他国に比べても、ワクチンの供給が遅くなってしまっているのは残念なことであると思います。他の国はこんなに打っているのに、なぜ我々の国はようやく始まるのだろう、何でこんなに遅くなっているのだろうというのは、多くの人が共有している疑問だと思いますので、それは個別の大臣の評価云々ではなく、政府に対しては早くワクチンを回していただきたいと思います。
記者
9日の記者会見で、PCR検査の大幅な拡大を発表されました。まだ1週間も経っていないので評価は難しいとは思いますが、検査を拡大した結果として感染者が増えている状況にあるのか、それとも変異株の影響があるのか、県としてどのように評価されているのでしょうか。
統轄官補
PCR検査の強化については、制度設計の最終の詰めをしているところで、早急に運用ができる段階になろうかと思います。
知事
まだ運用が始まっていません。これから運用が開始されて、効果が出てくると思います。なるべく早く始めるよう全力を傾けたいと思います。
先般、将来世代応援知事同盟という会議がありまして、特に関西方面の府県の知事とお話しをする機会を得ましたが、変異ウイルスの脅威は相当程度のものであると実感させられました。今、関西は大阪を中心に変異株で苦しんでおり、その足音は東京にも、神奈川にも来ているわけで、我々の瀬戸際の所にまで変異株の足音が響いています。
この変異株というのは、重症化も早く、若い人にも感染します。感染力が高まれば毒性は下がるのではないかと漠然と思っていましたが、そうではない恐れもある大変気を付けないといけないものでありますので、繰り返しになりますが、昨今の感染パターンである、家庭内あるいは知人間が気を付けていただかないといけない局面であろうということで、改めてのお願いをさせていただくこととした次第です。
県として、PCR検査の拡大について、先般第一弾を発表してこれから運用にかかるところですが、来週早々には、さらなる拡充策を速やかに講じ、少しでも早く感染の源を発見して、今日から河口湖の宿泊療養施設も稼働しましたので、その施設もしっかり使って、押さえ込みに全力を挙げたいと思います。
記者
法律に基づく県からの協力要請は、現在、4月30日までのものが出ていると思います。先ほどの知事のメッセージは、協力要請に盛り込むのでしょうか、それともそれとは別のものでしょうか。
局長
別のものになります。
記者
現在の県民向けのメッセージの中には、日常生活の中での予防策の徹底といったことが入っていますが、それに加えて、特に会食の時やホームパーティーの時には気をつけてということでしょうか。
知事
補完というか、現時点での状況に合わせた解説というか、基本はこの協力要請に含まれていることではありますけれども、特にこの点について注意をしましょうという、県知事としての呼びかけという趣旨です。
記者
宿泊割りについて、先ほども少し御説明がありましたが、県内限定であるから、県外との関係がほとんどないので大丈夫というお話でした。例えば、御家族や知人で旅行して宿泊したら当然外食もするし、状況によってはバーベキューやろうということにもなると思います。ですので、やはり宿泊割りで旅行を奨励すると、当然会食やパーティーの機会を増やしてしまうのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
知事
会食・パーティーを止めてくれと言っているわけでは全然ありません。会食・パーティーをされる時は、十分気をつけてくださいとお願いしているわけです。やはり、人と人がコミュニケーションをとるというのは、ある意味人間の本質だと思います。それを止めて下さいとは我々は一言も言っていなくて、やる場合には気を付けてくださいということです。これは以前から一貫した我々の情報発信の仕方でありまして、食事をされる場合は、できるだけ短時間、少人数というものに気をつけていただきたいし、十分な距離を確保していただきたいし、おしゃべりをしている時間は、できれば家族の間でも、あるいは友人の間でもマスクをしていただき、気を付けていただきたいというお願いをしているわけです。今は、これが感染防止を防ぐ重要な処方箋だろうと考えます。
記者
より感染拡大が進んだ場合の、より強いお願いというのは、今、知事の中でどのようなものが考えられますか。
知事
一番振り切れたような場合は不要不急の外出自粛要請という形になろうかと思いますが、それは一番振り切れた場合ですので、そうならないように、ぜひ、みんなで気を付けていただければと思います。
以上