ページID:99386更新日:2021年4月22日
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防災新館401,402会議室 11時30分から
発表事項 発表事項以外の質問事項
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知事
感染力が極めて強い変異株に対しまして、グリーン・ゾーン認証制度に関し、緊急の追加的対策を講じる必要があることから、その作業に着手したことをお知らせいたします。
これに先立ちまして、昨日速報いたしました、複数感染者が同一のグリーン・ゾーン認証施設を利用していたことが判明いたしました事案につきまして、改めてお知らせいたします。
まず、当該店舗利用者及び従業員の感染状況につきましては、積極的疫学調査によりまして、さらに1名の感染が確認されました。これにより、感染者は、店舗利用者4名、店舗従業員3名の合計7名となっております。なお、この方々の性別ですが、男性が5名、女性が2名、年代は20代から40代までとなっております。
また、現時点におきまして、7名のうち6名の方が変異株陽性であることが判明いたしました。残る1名につきましても、変異株確認の検査を行っておりまして、明日午前中には、検査結果が判明する見込みであります。
また、これまでに、濃厚接触者や接触者につきましては、65件の検査を実施するとともに、変異株感染者の接触者の同居の御家族につきましても検査を実施しております。
また、直近で判明いたしました感染者につきましても、変異株感染を前提とした接触者等の検査を行うように指示をしております。
当該店舗の利用者11名のうち3名の方は、接触アプリココア以外に連絡手段がない方々であることが判明いたしましたことから、現時点におきましては、これら利用者に係る積極的な疫学調査が実施できない状況にあります。従いまして、県といたしましては、感染力の強い変異株のまん延防止に万全を期する観点から、本日、店名を公表させていただくことといたします。
当該店舗は、富士吉田市に所在いたします「BAR NORTH FUJI」であります。
これまでの感染者の発症日を考慮いたしまして、4月12日月曜日から16日金曜日までに同店をご利用された方は、最寄りの保健所に必ず御相談いただきますようお願い申し上げます。
次に、当該店舗に関してですが、昨日、対策本部のリエゾンチームを現地に派遣いたしまして、利用者と従業員から、人と人との距離、あるいはマスクの着用、滞在時間その他運営面につきまして、聞き取りを行ったところであります。その結果ですが、人と人との距離の確保、あるいはマスクの着用、施設利用時の注意事項の提示などにつきましては、適正に行われていたとのことでありますが、まず、利用者の中には、体調不良にもかかわらず利用されていた方がいたこと、その方がお店のお手伝いをされていたこと、グリーン・ゾーン認証基準に定めております概ね2時間を超えた利用者の滞在を許容していたこと、大人数で長時間パーティーを開催していたことが、現時点で判明しているところであります。
これまで行ってきました現地調査、あるいは聞き取り調査の結果につきましては、県CDCの専門家により検証し、原因究明をするよう指示をしたところであります。
今般の事案でありますが、これまで把握した情報の限りにおきましては、事業者側に運営面での課題はあるものの、故意など悪質なルール違反があったとは評価しておりません。むしろ、感染力の強い変異株への対応に関し、これは県を含む全関係者に対しまして、課題を投げかけたものと理解すべきだと考えております。
報道によりますと、茨城県におきましても、万全の感染対策を行っていたにもかかわらず、変異株クラスターが発生した事例もあることから、県としては、感染力が極めて強い変異株に対し、グリーン・ゾーン認証制度を対応させる必要があると考え、この度緊急に追加対策を講じるべく、作業に着手するところであります。この点に関しましては、成案を得次第速やかに公表すると同時に、すべての認証施設に対しまして共有を徹底いたします。
なお、当該店舗につきましては、必要な措置を講じていただいたことを確認した上で、営業再開に向けて、県として最大限の支援をして参りたいと考えております。
感染防止に関しましては、利用者、事業者、そして行政の三位一体の努力が不可欠であります。この点は繰り返し申し上げているところでありますが、特に感染力の強い変異株に対しましては、これまで以上の注意を払わなければならないことが、今般の事例からも明らかになったものだと考えます。
従いまして、利用者の皆さまにおかれましては、体調不良時の施設利用は、厳に慎んでいただきますようお願い申し上げます。発熱に限らず、ちょっとした風邪症状のあるような場合は、ぜひ、お店あるいはお客様、御友人を守るためにも、施設の利用は行わないようにお願い申し上げます。
また、事業者におかれましては、単に注意喚起にとどまることなく、利用者の方が感染対策を実行するように、積極的な働きかけを、この局面ではお願いしたいと思います。
また、県といたしましては、積極的な疫学調査ができるよう、利用者名の把握が可能となる仕組み、あるいは変異株の感染力に対応した基準のあり方、さらには、それに必要となる補助金などの支援措置、これらにつきまして早急に検討を行いまして、グリーン・ゾーン認証の進化を図って参りたいと考えております。
記者
当該店舗のフェイスブックを見ると、接触確認アプリを入れていないと入店できないので画面を見せてくださいというものがあります。そういうお店はなかなかないと思いますので、感染防止の気持ちは非常に高かったのではないかと思いますが、その辺いかがでしょうか。
知事
おっしゃるとおりだと思います。COCOAがなければ入店していただかない、さらには、来るお客様には、私どもが以前配布してくださいとお願いいたしました、感染防止のお願いを書いた紙を実際に提示していただいているという、大変感染防止意識の高いところなのですが、残念ながらこの変異株は、我々が従来想像していた以上の感染力の強さでありますので、仮にCOCOAが入っていても、県としては積極的に全部しっかり調査して、できれば家族まで調べて、とにかく幅広く検査して早く見つけることが、地域を守るために重要なことです。COCOAが入っていても、その結果をご覧になっているとは限らないですので、店名の公表も含めて、利用された方に保健所への連絡をお願いしたいと思います。
今まで前提としていた感染力のあり方を、おそらくはるかに超えるような強い感染力でありますので、私どもも、これまでの基準のあり方から始まり、しっかりと見直すべきところを見直していきたいと思います。また、お店の方も、万全に万全を期していただきたい。
御利用されている方には、大変意識高くやっていただいていたのですが、やはり今回はちょっとした穴がありました。それは、体調の悪い方が長時間そこにいらっしゃったとか、ちょっと大人数でパーティーをなさっていたとか、こういう穴が見受けられますので、ある意味不運な事例と言えば不運な事例と言えるのかもしれませんけれども、変異株に対応した注意レベルの引き上げをお願いせざるを得ないと思っています。
繰り返しになりますが、このお店に関しまして、営業再開に向けて、県として、最大限の支援をしていきたいと思います。
記者
このお店は水タバコを売りにしているところだと思うのですけれども、そのパーティーの中で、そのようなものを使用したということはあるのでしょうか。
知事
現時点におきまして、我々の聞き取りにおいては、利用されていないとお答えいただいております。
記者
グリーン・ゾーンの基準の見直しを今後検討するということなのですが、それは、お店の換気能力といったハード面を検討するのか、それとも、使う側やお店の方の気持ちの部分をさらに強めるのか、どういったお考えですか。
知事
全部込みです。全部再検証して、やはりこの感染力に応じた対応のあり方を、もう1回一から、基準を見直していきたいと思います。
また、それによって、ハード面についてさらなる追加投資を求めざるを得ないような場合は、必要な予算措置も考えていきたいと思います。
記者
今、宿泊施設のグリーン・ゾーン割りをやっていらっしゃると思うのですが、この運用はどのように、今後やっていかれるのでしょうか。
知事
それについては従来どおりです。
記者
それは理由がありますか。
知事
要は感染防止対策のあり方をこれから議論するので、感染防止対策ができているところでは、利用は全く差し支えないということは、変わらないと思います。
記者
昨日の会見では、感染者に関する年代や性別、変異株の方の内訳は公表されなかった、風評被害等の事情があったという話だったのですが、今日改めて知事が自らそれを明らかにしたという理由を教えてください。
また、今後、グリーン・ゾーン認証制度における受益と負担といった考え方があれば教えてください。
知事
昨年来、特にこの感染症の問題に関して、我々は最大限の情報公開をするというのを大原則に据えてきたところでありますが、年度初めということでご理解いただきたい。そこは、以後しっかりと情報公開していきたいと思います。
今回のグリーン・ゾーンとの関係ですが、店名を公表したのは、あくまでも公衆衛生上必要な観点で行っているものであります。ですので、グリーン・ゾーン施設だからというわけではありません。これまでの事例においても、グリーン・ゾーン施設で前回、第1例目のクラスターが起こった事例がありましたが、そこのお店もしっかりとお店自体はルールを守っていたけれども、お客さんがそのルールを無視してしまったということがありましたので、その時は公衆衛生上のまん延防止の必要性については、お客さんが全員把握できていたので、認められなかったということですので、その場合は、店名は公表しておりません。
我々は、店名の公表というのは、あくまでも公衆衛生上必要がある場合、まん延防止の必要性がある場合に限るところであって、そうでないところの必要以上の情報は、むしろ風評被害、その他悪影響を及ぼすものであれば差し控えたいということは全く今までと変わらないところであります。
記者
COCOAではたどれないという方がいらっしゃるというのは、どういった方でしょうか。
知事
つまり、COCOAには入っているのですが、公衆衛生当局からはアクセスできないので、どの方かわからないのです。今までの状況だったら良かったのかもしれませんが、特にこの強い感染力を有する変異株の場合には、やはり早期に発見しなければならない必要性が特に高いのだろうと思います。
そういう観点から、COCOAはあくまでも携帯を見にいかなければいけないので、携帯を切っている場合もあり得るので、現にその3名の方がどなたかというのは我々は把握できないわけです。ですので、そこはあらゆる手段を尽くして、施設の利用者を把握し、検査を受けていただきたい。こういうことから、私どもは、敢えて、店舗を利用された方に保健所への相談を促していきたいと考えています。
記者
今回の事例に関してお伺いしたいのですが、先ほど7人の患者が発生したとのことですが、利用のタイミングはどうだったのでしょうか。同時の利用だったのでしょうか。
知事
何人かは、複数回同じ店舗を利用されておられ、かつ、これらの方々が同一のタイミングでお店に所在されたという時間帯がございました。
記者
お客の方が、体調が悪いにもかかわらず利用した時があって、しかもお店のお手伝いもしていたとのことですが、その方が起点になったと推測されているのでしょうか。
知事
それはわかりません。現在、私どもが責任を持ってお答えできる状態ではありません。
記者
その複数回の利用のタイミングは、何日から何日までの間か公表していただけるのでしょうか。
知事
4月12日から16日までにご利用された方は、発症日からして感染のリスクがあり得ますので、そこは申し出ていただきたいと思います。
記者
発症日からしてということなので、利用のタイミングより幅広くとってこの日付ということなのでしょうか。
知事
はい。
記者
ただ、利用の日付までは公表する必要はないということでしょうか。
知事
これまでも感染のリスクがある場合について警告をしていますので、リスクがないものについてまで情報の提供は差し控えたいと思います。
記者
複数回の利用があって、その利用日からして、12日から16日の間はリスクがあると考えられるのでということでしょうか。
知事
おっしゃるとおりです。
記者
体調不良の方について、発熱に限らず、風邪様の症状がある場合は、ぜひ控えてほしいとおっしゃいました。今回の体調不良の方というのは、どんな体調だったのか教えていただけますでしょうか。
知事
熱はなかったけど鼻水がひどかったということです。この時期ですので、花粉症の可能性ももちろんあり得ますが。ただ結果として、それが感染の症状だったのかもしれない、その可能性はあり得ると思います。
記者
(グリーン・ゾーン)宿泊割りは続けるとのことですが、極めて感染力が強い変異株への対応が必要ということで今回記者会見を開かれて、現状の対策では不十分かもしれないとなると、やはり宿泊割りを一旦見合わせた方がいいと思いますが。
知事
それは、物事を大きくし過ぎていると思います。例えば、感染のリスクがあるのであれば、すべての外出は禁止だ、外出自粛してくださいとは言わないじゃないですか。
やはり必要な限りにおいて、様々なものを求めていくべきだろうと思いますので、早急に変異株対策のあり方を検討いたしますが、グリーン・ゾーンの基準自体がどうかという問題はあるにせよ、感染防止対策ができているところの利用を促していくのは問題ないと思います。その間には時間的な隔たりがありますので、なるべく急いでやりたいと思います。
記者
今回の店名の公表は、公衆衛生上の必要からということで、グリーン・ゾーン制度に則ってということではないと理解しています。
グリーン・ゾーン認証制度は、効力の一時停止、回復、取り消し、辞退、1年後の更新が要綱上で定められています。認証した時に店名を公表している以上、そのような手続きをした時には、その点も公表しなければ、どこがどうなったのかわかんないと思いますが、手続上どうするのでしょうか。
知事
実際問題として、お店はすでにクローズされているので、実際的な問題はなかろうと思います。その上で、お店を守ることも我々としての一つのあり方で、もちろん利用者を守る、それからお店も守る、これがグリーン・ゾーンの肝みたいなところだと思っています。
例えば、意図的にごまかしたとか、意図的にグリーン・ゾーン基準に求める基準を破って運営していたとか、こういう悪質なものについては、当然のことながら、店名も公表しますし認証の取り消しという処分もついてくると思います。ただ、今回の事例は、我々が現時点で把握している限りにおいては、感染防止対策については、ちょっとここは問題だというものはありますが、そこまでの悪質性というのは認められません。むしろ、がんばろうという意志も見受けられるところですので、そういうところに関しては、休業して、それから足らざるところを直していく。それを確認できれば、営業の再開を積極的に後押ししていくという対象だと思います。
記者
結局、ケースバイケースかもしれませんが、そうは言っても、今回、効力の一時停止という要綱の十四条を実際に使ったわけです。ですので、こういうときには公表する、こういう時には公表しないで改善を促して、再開努力を促すといった、公表の基準をもう少し厳密に定められた方がいいのではないかと思いますが。
知事
課題として受けとめて、併せて検討いたします。
記者
変異株の型は判明していますか。
知事
変異株ということは判明していますが、型はまだわかりません。
記者
先ほどグリーン・ゾーンの基準を再検証していくとおっしゃっていましたが、店舗に共有して、そのあとにもう一度、認証店舗をすべて県が再チェックするという考え方でよろしいでしょうか。
知事
そこのやり方も今後しっかり検討したいと思います。
記者
体調不良で利用された方は、陽性者でよろしいでしょうか。
知事
陽性者です。
記者
現在感染が判明しているその施設の利用者7人のうち、6人が変異株ということですが、その6人は昨日までに判明していた6人全員でしょうか。それとも、今回新たに追加された方も変異株でしょうか。
知事
追加された方は現在確認中です。
記者
先ほど、11人のうち3人はCOCOA意外に連絡手段がない説明がありましたが、この11人はどういった数字になるのでしょうか。
推進監
4月12日から16日の間にこの店舗を利用した方になります。
記者
この間に利用した方の人数は把握しているということでしょうか。
推進監
そのとおりです。
記者
今回呼びかけたのは、この3人に対してということでしょうか。
知事
少なくともこの3人に対してですが、他にいたかもしれないので、万が一、利用されている方がいましたら、ぜひ、保健所にご相談をいただきたいと思います。
記者
今回の事例は、クラスターという認識でよろしいでしょうか。
知事
クラスターです。
記者
今回、12日から16日の間に11人の利用があり、店舗のある富士吉田は観光地でもあると思うのですが、観光客の方はこの中に含まれていたのでしょうか。
推進監
確認できている範囲では観光客の方はいらっしゃいません。
記者
これから大型連休になりますが、どのような状況になるかわからないと思うのですが、人の移動も増えてくると思います。それに対して県内外への呼びかけは何かありますか。
知事
まずは、やはり防壁を高くしていかないといけないので、これまで申し上げた基準の見直しのあり方についても、ゴールデンウィークまでには徹底できるように最大限尽力したいと思います。また、県外から利用される方に対しては、出発地の自治体がどういう御判断をされるのか、緊急事態宣言の発出要請をするとかしないとかの話も伝わってきているところでありますが、そのようなものを見ながら考えていきたいと思います。
記者
利用客と従業員の男女別を教えてもらっていいでしょうか。
推進監
店員は1人の方が女性、2人の方が男性になります。店舗利用者は、4人のうち3名が男性、女性が1名です。
以上