ページID:101672更新日:2021年10月14日
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防災新館401,402会議室 11時30分から
発表事項
発表事項以外の質問事項 |
知事
本日開催いたしました庁議におきまして、令和4年度当初予算編成方針を、お手元に配付の資料のとおり策定いたしました。内容につきましては、ご一読をいただくこととし、私からは、予算編成に向けました庁議での指示事項を中心に発表いたします。
来年度は、私の任期4年の最終年度になります。「県民一人ひとりが豊かさを実感できるやまなし」の実現に向けまして、これまでの集大成を示す大変重要な年として位置付けております。
このため、総合計画に盛り込みました施策を着実に進めていくとともに、新型コロナウイルス感染症対策をはじめ、県民の皆さまが今まさに直面している現在進行形の課題に対しましても、検討と熟議を重ね、必要な予算を計上して参りたいと考えております。
一方で、大変厳しい財政状況が続くことも確かであり、各部局長には、特に意識をして欲しい点を3点示したところであります。
1点目は、事業効果の高い施策の実施です。
施策推進に当たりましては、県民目線に立ち、庁内庁外の関係者と協働をして、相乗効果、波及効果が生まれる仕組みを作っていくことが必要です。そのため、まずは県民とのコミュニケーションが重要であることから、サービスの利用者、あるいは関係する事業者、市町村といった、それぞれの現場のニーズをしっかりと丁寧に酌み取り、双方向での議論を行うようお願いをしたところであります。
また、これは常々重視をしているところですが、一つの施策で複数の効果が得られるように、各部局間で十分な連携をとることを徹底し、そのうち特に地域ブランドの構築に向けましては、プロモーション事業の一元的な管理を進めていきたいと考えております。
2点目は、徹底した選択と集中です。
来年度も引き続きまして、一つの新規事業に対しまして一つ以上の事業の廃止を義務づけ、スクラップアンドビルドを徹底することといたしました。
3点目ですが、歳入確保努力の徹底です。
まずは、各省庁の来年度予算の動向にアンテナを高く張り、国の補助、あるいは有利な起債を最大限活用していくことはもちろんのことであります。併せまして、先週、岸田総理が国会の場で、新たな経済対策を取りまとめるということでありますので、国の補正予算につきましてもしっかりと情報を集め、先手で県の対応を考えるよう指示をしたところであります。
加えて、各部局で稼ぐ意識を徹底し、クラウドファンディングあるいはふるさと納税など、新たな財源確保にも真剣に向き合い、積極的に取り組むよう指示をいたしました。
この点は、来年度予算編成におきましては、特に重視をしていきたいと考えております。
なお、県有資産の高度活用につきましては、今後議論が本格化をしていきますが、まずは既存の県有施設等につきまして、よりよい活用ができないかしっかりと検討を進めるよう併せて指示をしたところであります。
今後、各部局から11月上旬に提出されます予算要求をもとに検討を加え、2月には予算案を発表させていただくことになりますが、この予算編成方針に基づきまして、県民の皆さまのご期待に沿えるよう、県庁挙げて取り組んで参ります。
記者
知事の任期の最終年度ということで、集大成になるかと思います。
コロナも含めて、いろいろ必要な経費がかかるが積極的にする部分と、県債残高が高いのでできるだけ絞りたい部分の両方の説明がありました。
見通しとしては、ここまで知事が3年間出してきたように、大きめの予算になるのでしょうか、それとも、一番先頭に県債残高の話があるように、緊縮財政にするということを示しているのでしょうか。
知事
答えになるか分かりませんけれども、つけるべきものはしっかりつけていきたいと思っております。
県債残高に関しても、我々はそのグロスの額を問題としているよりは、県民負担がある県債残高がどれぐらいあるのかというところを中心に物事を判断しています。そういう意味では、今年、来年も県債残高の主要なものは公共事業になろうかと思いますが、国土強靱化のための5ヵ年対策というものはずっと継続しているわけでありますので、公共事業に関しましてはそれをしっかり踏まえた予算編成をしていきたいと思います。
そのほか、もっと知恵の使いようはあると思っておりまして、鵜の目鷹の目で、使えるものは全部使います。国の補助制度ですとか、あるいは交付税措置ですとか、そういうものは最大限活用し尽くすぐらいのものにしていきたいと思います。
また、これまで必ずしも十分成果が上がっていなかったふるさと納税についても、県内市町村で50億を超える財源を確保しているところもあるわけですから、県としても、もっと知恵を振り絞れば、大きく伸ばせて当然だと思っています。財源対策として、このふるさと納税の額の確保には力を入れたいと思いますし、力を入れているところに関しては、そのための投資というものは、我々惜しまずに、積極的にそういう施策をバックアップしていきたいと思います。
さらには、まだまだ自主財源の掘り起こし余地というのも十分あろうかと思っております。このようなものを総合して、しっかりとした規模を確保しつつ、県民負担のある県債発行というのは可能な限り抑制していきたいと思います。
ただ、何でも抑制すればいいというものでもなくて、これは国土強靱化とも相当程度かぶりますけれども、例えば、防災力の強化に資するような事業というものは、多少借金をしても、後生の県民の皆さんに対して説明できると考えておりますので、今やるべきものについてはしっかりやっていきたいと思います。その結果として、おそらく予算の規模が出てくるのだと思います。いずれにせよ、筋肉質な予算を、今申し上げたような方針で、つけるべきところはしっかりつけていきたいと思います。
知事
現在、県内のワクチン接種率ですが、本県の全人口の6割以上となっております。ワクチン接種者の増加によりまして、新型コロナウイルスに対する社会全体の感染抑止効果は日々高まり、いわばトンネルの先の明かりがだんだん大きくなってきていると言っても過言ではないかなと考えております。
今後、さらにワクチン接種率が向上することを踏まえますと、県民の皆さまの生活を一歩でも、コロナ前の生活、通常の生活に戻していけるようにしていくことが行政の役割だろうと考える次第であります。
現在、ワクチンの接種が進む一方で、無尽会あるいは貯金会などの宴会・
会合がいまだに開催しづらい、社会的な雰囲気があります。県民の皆さまが培ってこられた無尽会文化は、新型コロナウイルスにより分断され孤立してしまった人と人とを結ぶ、孤立回避の大切な文化であろうと考えます。こうしたことから、無尽会などの宴会の安全性をしっかりと検証し、開催しやすい環境づくりをしていくことが大切だと考える次第であります。
そこで今般、本県独自で、グリーン・ゾーン認証基準の一部緩和まで踏み込みました実証実験を行うことといたしました。
具体的には、認証施設におきまして、ワクチンの接種証明や、検査による陰性証明を提示すれば、個室における人数制限のない宴会を、パーテーションなどの対策を講じることなく実施できるようにしていくことを目的に、これを段階的に実証を行って参りたいと考えております。
全体でツーステップに分けて執り行おうと思いますが、詳細につきましては、後ほど担当課長から詳しく説明を申し上げます。
なお、この実証事業におきましては、感染の連鎖が複数確認された場合、あるいは新たな変異株の出現によりまして、ワクチン効果の低減が見込まれるような場合、あるいは本県の病床使用率がステージ3相当となった場合には直ちに従前の対策に戻すことを前提として、この実証事業を慎重に進めて参りたいと考える次第であります。
グリーン・ゾーン認証制度ですが、これは元より感染ゼロを約束するものではありません。これ繰り返し申し上げているところです。感染症対策と経済のバランスを取り、両立を図るためのものであります。ワクチン接種という感染対策が、日々、その水準が上がってきている状況を踏まえれば、経済活動の促進に向けて、その比重を大きくしていくことは、私はあるべき姿であろうと考えるところであります。特に、まん延防止等重点措置の影響を受けた現下の経済情勢も踏まえますと、今回の緩和に向けた取り組みというのは、必要な措置だろうと考える次第です。
この実証事業ですが、県民の皆さまをはじめ、事業者の皆さまの将来に向けました希望となって、一歩でもコロナ前の日常生活に回復できるように、全力で取り組みを進めて参りたいと考えます。
記者
グリーン・ゾーン認証基準の一部緩和というのは、具体的にはどんなことでしょうか。
知事
まずは、人数制限を取っ払います。要は、人数制限なしで宴会ができるということが、第1弾だと考えています。
そのあと2週間、しっかり検証期間をとって、本当に大丈夫だったのか検証した上で、もう1段進めるとしたら、今度はパーテーションを取ってもらうということも視野に入れています。
記者
宴会をどうぞという条件に、ワクチンの証明とか、あるいはPCR検査とか抗原検査が入っています。ただ、ワクチンはともかく、PCR検査とか抗原検査は自分で受けなきゃいけないわけだし、今後、経済活動との両立という意味では、例えば、県が、「どうぞPCR検査を受けてください」とか、「抗原検査を受けてください」と促すような、PCR検査の補助をするといった制度の導入までいくといいのかなと思ったのですが。
これまでの対策で、検査機器をいっぱい導入し、使えるところがたくさんあると思うので、そういうお考えはないでしょうか。
知事
基本的には、やはりワクチンを打っていただくというのが、まずは我々のメインストリームだと思っております。
検査に関しては、もちろんPCR検査の検査場所を増設して、より受けやすい形を作っておりますが、今考えておりますのは、抗原定性検査キットを各薬局に置かせていただいて、PCR検査よりは簡易に手間暇かからず受けていただけるようにする、そういうものを組み合わせていきたいと考えています。
記者
抗原検査を薬局で、その場で受けることができるのですか。
知事
その場で受けることができます。確か15分ぐらいで結果が出ます。
記者
それは県として、そういう仕組みを作っていくということですか。
知事
作ります。
記者
すぐ作るということでしょうか。
知事
すぐです。
知事
10月29日から、イオンモール甲府昭和を会場として、ワクチン接種を開始いたします。
現在、対象者の8割近くが1回目の接種を終えておりますが、感染拡大を防ぐためには、この先いかに接種意欲を掘り起こすかが重要となって参ります。今回は、実証実験的な取り組みでもありますが、県民の皆さまにより身近で、かつ、日常生活の中でワクチン接種を受けていただけるよう会場を設定した次第であります。
この会場では予約は不要といたします。接種開始の2時間前に整理券を配布したいと考えています。
健康上の問題、接種に対する不安について気軽に相談できるように、対応医師につきましても、特にワクチン接種についてご見識のある先生方を中心とした体制といたします。
また、当日接種を受け、アンケートにお答えをいただいた方には、会場であるイオンで使用できる500円相当のお買い物券の配布を予定しております。
当日接種券をお忘れでも受け付けをいたしますので、まだ接種をされていない方は、ぜひお買い物ついでにお気軽に利用していただければと思います。
知事
昨年は静岡県と連携いたしまして、それぞれの県産品を使ったおせち料理企画を、初回として催しましたが、昨年に引き続きます第2弾といたしまして、今年度は鳥取県とおせち料理を企画いたします。
鳥取県にそびえます名峰大山ですが、別名は伯耆富士と呼ばれております。新年を祝う象徴であります富士を有する鳥取県と山梨県は、両県の魅力溢れる旬の農産物、あるいは海産物などをおせち料理として詰め合わせます。
民間事業者の皆さまのご理解をいただき、本日、3種類のおせち料理をご紹介させていただく運びとなりました。
一つ目は、ホテル談露館様で創作をいただいた至高のお重であります。
本県で開発いたしました富士の介のほかに、山梨ジビエなど山梨県が誇る食材と、鳥取県産のベニズワイガニあるいはアワビなどをおせち料理に取り入れて、両県の魅力を満載したものとなっております。
二つ目ですが、ブラチェリーア・ロトンド様で創作をしていただきました珠玉の宝箱であります。
こちらも、甲州牛あるいは大塚にんじんなどの山梨県が誇る食材と、鳥取県産の地鶏あるいは星空舞(米)など、両県の個性ある食材がまさに饗宴をしているものになります。
三つ目ですが、こちら去年もお世話になりましたが、アマノパークス様で創作をいただいた至極の逸品であります。
甲州富士桜ポークあるいは花豆など、これもまた山梨県の誇る食材でありますが、これらと鳥取県産の松葉ガニあるいはノドグロなど両県の魅力ある食材が満載されるものとなっております。
いずれも数量限定で全て予約販売となります。
なお、県ではPRを兼ねまして、県公式SNSあるいはホームページを活用いたしまして試食モニターさんを募集し、抽選でこれらおせち料理をプレゼントする予定となっております。
ここで、鳥取県の平井知事からメッセージをいただいておりますので、ご紹介をいたします。
鳥取砂丘の向こうに豊潤の日本海が広がる「食のみやこ」鳥取県。カニや魚介類などの逸品の海の幸に恵まれています。肉質日本一の和牛やジビエもご賞味あれ。富士山のある山梨県との贅をつくした黄金のタッグで、素敵なお正月をお迎えください。鳥取県知事、平井伸治。
鳥取県平井知事からいただきましたメッセージは以上となっております。平井知事さんに心から感謝を申し上げます。
もちろんまだ終わってはおりませんが、なかなかコロナで大変な一年ではありますが、ぜひ、新たな年が健やかで豊かなものになりますよう願いを込めました、両県の食の饗宴によるおせち料理です。ぜひ、ふるってご応募いただければ幸いに思います。
記者
鳥取県とタッグを組んでおせちを作ることになった経緯やその理由等があれば教えていただきたいのですが。
知事
もともと静岡県とやっていたわけですが、全国各地の魅力も併せてバラエティ豊かに、県民の皆さまに楽しんでいただける方がよろしいのではないかと思いまして、今年は、たまたま平井知事と山梨県こんなことやっているんですよと話をしたところ、大変なご関心を示していただきました。本県の富士山と、向こうも伯耆富士があるということで富士繋がりでもありますし、海産物も大変豊かなところでもありますので、ここはお互い結びつくと相乗効果が高いのではないかということで、今回、鳥取県さんとコラボレーションさせていただいた次第です。
知事
今月8日、富士急ハイランドから、事故事実の確認中とされていた重症事案などにつきまして報告がありました。
この報告におきましては、重症事案16件のうち、10件は事実確認中、6件は事実確認ができなかったとされておりますが、重要なことは、これらの情報を事故の再発防止に繋げていくことだと考えております。同社に対しましては、速やかな事実確認と、事実が確認できなかった場合であっても、詳細な情報提供するよう求めて参ります。
このほか、比較的軽微な事案157件につきましても報告がありました。事実確認ができたのはうち8件で、さらにその8件中2件は、ド・ドドンパ以外での負傷事案となっております。こちらの事案に関しましても、同社に対し詳細な聞き取りを行った上で、国へ情報提供したところであります。
なお、これまでの同社のご報告からは、事実確認のあり方に対して大変大きな疑問を有せざるを得ないものと考えております。同社におきましては、乗車した事実を確認するため、写真やビデオなどの証拠が必要とされておりますが、同社に記録が残っていない場合、乗車の立証責任をすべて利用者に求めているものになっているのではないかと思います。
そもそも、怪我をすることを前提に写真やビデオを撮影しておく利用者というのは通常考えられず、乗車の事実というものは、本来は事業者の責任において速やかに確認できるようにしていくべきものであると考えます。今回、安全が確保されるべき遊戯施設で、大勢の方が怪我を負っているという事実を真摯に受けとめ、事実確認のあり方について、負傷者に寄り添った対応をぜひとも富士急ハイランドには考えていただきたいと思います。
繰り返しになりますが、利用される方は、当然安全であるということを前提に楽しみに来られていますので、怪我をさせることの方がむしろ異常な事態であります。この異常な事態が園内で起きてしまった場合には、しっかりその負傷者に寄り添った対応をしていただきたい。この点を切にお願いをする次第であります。
また報道によりますと、富士急ハイランドが開設した相談窓口は、今月20日に受け付けを終了し、その後は代表電話等で対応するとされているようですが、これについても、やはり負傷された方々への相談体制として、十分機能が果たされるのか大いに疑問を感ずる次第です。
なお、県におきましては、引き続き相談窓口を開設し、負傷者からの情報を収集し、今後の原因究明、そして安全対策へと力を尽くして参りたいと思います。
記者
衆議院が明日解散されるということで、4年前には、知事は衆院選を戦っていましたが、今のお気持ちやこれから選挙迎えるにあたっての所感を教えてください。
知事
4年前は大変天候が悪く、日々雨が続いていて、それが色々な意味で影響があったと思いますが、今年は、幾つの陣営になるかわかりませんけども、ぜひお天気が続くことをお祈りいたします。
記者
何かしら応援に行ったりする予定はありますか。
知事
予定はあります。
記者
具体的なところについては、まだ検討中ですか。
知事
検討中です。
記者
先日のドラフト会議で甲州市出身の風間選手が、ドラフト1位指名を受けましたけども、その所感を伺えればと思います。
知事
秋田県でプレーをされたわけではありますが、本当にすごい選手が本県から登場し、それをドラフト1位で指名したソフトバンクの見る目の確かさというものは、敬意に値すると思います。ただ個人的に言えば、ジャイアンツに指名されたらうれしかったなと思いました。
以上