ページID:100192更新日:2021年6月21日
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防災新館401,402会議室 20時00分から
発表事項 発表事項以外の質問事項
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知事
複数のクラスターが同時発生し、病床使用率のひっ迫など、本県の感染制御に重大な脅威を与える可能性があったことから、6月10日に、緊急事態に準じた措置として臨時特別の協力を要請し、基本的な感染防止対策の徹底や、不要不急の外出、イベント等の開催自粛、あるいはファミリーマスクなどをお願いしてきたところでございます。
その結果、複数発生していた施設等のクラスターにつきましては収まりつつあり、感染者の数も減少傾向を示しております。
直近1週間当たりの感染者数は99名、人口10万人当たりでは12.2名と、ピーク時の半数程度まで減少してきており、感染者数はステージⅡ相当となっております。
また、病床使用率は高い水準にあるものの、今後、一定程度の退院が見込まれ、使用率は減少していくことが想定されますことから、医療提供体制への負担は抑制できるものと考えております。
さらに、本日、中北地域の高等学校におきましてクラスターが発生いたしましたが、軽症者、無症状者が多いことから、病床を圧迫する可能性は低いものと思われます。
以上のことから、現在の状況は、本県の感染制御に重大な脅威とは認められないため、臨時特別協力要請は延長せず、予定どおり今月20日をもって終了といたします。
県民の皆さまのご協力に感謝申し上げます。
しかしながら、感染経路不明の感染者の割合は依然として高い水準にとどまっており、感染のリバウンドが起きないように、引き続き高い警戒感を持って対応していく必要があります。
そのため、引き続き必要な対策につきましては、協力要請を改正し対応して参りたいと思います。
協力要請の改正点は3点であります。
まず第1点目。臨時特別要請でお願いをしていた行動規範の作成につきまして、引き続き協力要請におきまして、団体事業者等の皆さまに作成をお願いしたいと考えております。
2点目は、これまでの感染事例で明らかになりました、事業所等におきます飲食時、あるいは喫煙時の感染防止対策、清掃等委託業者も含めました事業所全体での感染防止対策の徹底などにつきまして、協力要請に盛り込むことといたしました。
3点目は、昨日、国の新型コロナ対策本部におきまして、緊急事態宣言及びまん延防止重点措置の期間延長、及び区域変更が決定されたため、本県の協力要請も、それに合わせる形で一部改正を行います。
なお、家庭内マスクの徹底、不要不急の外出、移動の自粛、イベント、会議等の開催自粛は、臨時特別協力要請の終了に伴いまして解除となります。
また、グリーン・ゾーン宿泊県民割りは新規の受け付けを再開することといたします。
次に、聖火リレーの実施についてです。
東京オリンピック聖火リレーが、来週末、26、27日に本県で開催されます。
先ほど申し上げましたとおり、感染状況は依然として警戒を緩める状況ではないことから、感染対策を徹底した上で、聖火リレーは予定どおり公道で実施したいと思います。
そのため、県民の皆さまと聖火リレー運営関係者の皆さまには、次の感染防止対策の徹底をお願いいたします。
まず、県民の皆さまへのお願いであります。
聖火リレーは、出発式及びセレブレーションも含めて、すべてインターネットで中継いたします。
このため、できるだけ自宅などで、ネット配信でのご覧をお願いいたします。
なお、ご家族や知人がリレー走者として走行される場合で、応援観覧する場合は、声を出さずに拍手による応援や、他の応援者との間隔を十分開けるなどのご協力をお願いいたします。
聖火リレーの運営関係者の皆さまには、基本的な感染対策の徹底とともに、運営におきましては、観覧者が密集しないよう、呼びかけを徹底していただき、観覧者の密集が確認された場合には、即時に応援グッズなどの配布を中止するなどの対策の徹底をお願いいたします。
対応につきましては、以上となります。
最後に、繰り返しではありますが、感染者数は減少傾向にあるとはいえども、引き続き気を緩めることなく、高い警戒感を持って対応していかなければならない状況ではあると考えます。
今後、感染が再拡大した場合には、改めまして、不要不急の外出、あるいは移動の自粛、イベント、会議等の開催自粛をお願いすることも検討しなければなりません。
感染のリバウンドが起きないようにするためにも、今一度、基本的な感染防止対策の徹底をしていただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
記者
今日の感染状況は、地域によって高いエリアがあると思いますが、臨時特別協力要請について、一部解除、一部継続といった選択肢はなかったのでしょうか。
知事
今回の臨時特別協力要請は、クラスターの同時多発によって医療提供体制に大変大きな脅威となるのではないかということを念頭に置いて、県民の皆さまにここ一番の気の引き締めどころということでお願いした次第であります。
したがって、先ほど申し上げましたように、感染制御の観点からは、現状においては脅威の程度はそこまで大きくない、低下してきたということでありますので、山梨県内どの地域で患者さんになられても、県内の病院で受け入れる体制ができておりますので、そこは地域を限ってという形ではやらないでよかろうという判断になりました。
記者
聖火リレーの要請文の中で、高い患者発生状況が認められる市町村では、応援グッズの配布などを中止すると書いてありますが、ちなみに、今の段階でどこというのはありますでしょうか。
次長
県の感染症対策センターで出しているモニタリング週報の中で、市町村別の患者発生状況がございます。その中で、週の累計の感染者が1万人当たり1.5人以上のところが基準と考えておりまして、そこで判断したいと考えております。
記者
新たに発生した中北地域の高校のクラスターについて、どのようなものなのかご説明願いします。
知事
ここは寮をお持ちの学校で、その寮生の中から陽性患者が発生したということで、現在は、全校生徒、全職員の関係者に対してPCR検査を行い、徹底した発見に努めている状況であります。
記者
規模はどのぐらいですか。
推進監
現在までに確認されている陽性者は17名になっております。
記者
17人はすべて生徒ですか、教職員も入っているのでしょうか。
推進監
職員が1名、生徒が16名でございます。
知事
ただ、少し増えそうな感じです。
記者
昨日と今日のコロナ患者の発生状況の発表を見ますと、年齢や発生地域からすれば、昨日の時点で、すでに5人以上の陽性者がこの高校では確認されていると思います。高校というのは、寮を持っていたとしても、色々な人が出入りするところだし、部活動とかで生徒や先生と交流もあります。寮に入っている生徒だとしても、外出することもありますし、このようなクラスターが発生した状況というのは、もう少し速やかに情報を県民に知らせるべきだと思いますが。
知事
昨日の時点では1名で、今日になって判明したということです。
記者
ただ、陽性判明日が昨日になっている人が5人ぐらいいましたが。
知事
それは遅い時間に判明しましたので、我々の通常の発表ルールに基づいて発表させていただいています。当該学校の生徒に対しては、外を出歩かないように指導するなど、保健所によって適切に対応しております。かつ、全校生徒あるいは教職員を対象に、幅広い検査を順次行っている最中で、また、無症状者も大変多くいますので、かなり早い段階で対応できているのではないかと思われます。そこは不安にならないように我々も最大限やっていきたいと思います。
記者
確認ですが、昨日陽性者が判明して、今日の時点で、職員1人、生徒16人の合計17人の陽性が確認されているということでよろしいでしょうか。
知事
はい。かつ、もう少し増えそうだという見込みになっているのは間違いないと思います。
記者
それにしても、現在時間は午後8時を過ぎていまして、判明が昨日の夜遅くかもしれませんけれども、今朝にはもうこのクラスターは判明したと思うのですが。
推進監
昨日の夜遅くに複数の方が確認されたことは事実でございますけれども、さらに検査等々をしているのは、今日になってからというところでございます。
記者
感染の状況にもよりますけれども、例えば寮の方が多いから比較的心配ないとか、あるいは自宅から通っている人が多いとか、特に高校で発生した場合には、こうしている間にもお知り合いの間で色々話も広まるだろうし、もう少し速やかな情報発表をお願いしたいと思います。これは去年の3月にコロナが県内で発生してから、私はずっと言っていることですけれども、今回に関しては非常に厄介な案件といいますか、多くの人が集まる場所ですから、もう少し敏感に行っていただけたらいいなと要望しておきたいと思います。
知事
要望は承ります。
記者
高校のクラスターについて、PCR検査をされて現在17人陽性者が見つかっているとのことですが、検査は全部で何人実施して、そのうち、陽性・陰性も含めて分かっているはどのぐらいかという全体像を教えていただけますか。
知事
現在も続々と結果が出ているところですので、現時点ではまだ全体像は申し上げられません。
記者
検査した総数は何人でしょうか。
推進監
まとめて後ほどお答えさせていただきます。(本日までに接触者として検査を実施した人数 298人)
記者
早めにお願いします。
記者
聖火リレーの応援グッズの配布について確認させてください。
密集が確認された場合には即時中止をするよう運営側に要請していますが、これについては運営側と既に合意していると考えてよろしいでしょうか。
知事
合意しています。
記者
配布の中止はあくまでも組織委員会というか、スポンサーが判断するということでしょうか。
知事
止めるというルールになっておりますので、我々がこういう状況ですという話をするということですよね。
次長
はい。こちらの方から大会組織委員会に申し入れを行っておりますので、あとは大会組織委員会から、スポンサーの方に周知いただくことになっております。前日や当日の会議の中でも、その点は再度お願いすることとなっております。
記者
その部分の合意ができているということですか。
知事
合意ができています。
記者
運営関係者というのは、どういった方たちが含まれるのでしょうか。
次長
運営関係者につきましては、聖火リレーは県の実行委員会が実施しますので、県の実行委員会も運営者に入ります。あと、実行委員会が委託している委託業者、また大会組織委員会も運営関係者に入っていると思っています。
記者
沿道の消防団のボランティアなども入っているということでよろしいでしょうか。
次長
はい。当日、ボランティアしていただく方たちにも、検温やマスクもお願いしておりますので、そこも含まれていると思っています。
記者
緊急事態宣言が9都道府県で解除されましたが、そこについて受け止めをお願いします。
知事
周りのことをかまっている余裕はありませんが、多くの皆さんの努力で緊急事態宣言が解除されたことは大変喜ばしい話で、このまま感染が終息することを希望いたします。
記者
聖火リレーの協力要請について、先ほど知事がお話しされていた、観覧する場合は拍手による応援であるとかマスクをつけるといったことは、協力要請には書かれてはいないと思いますが、これはお願いベースでということでよろしいでしょうか。
知事
お願いベースです。
知事
高校の寮生という問題が今回あぶり出されてきたわけですが、これはオールジャパンで共通する課題だと思います。これから夏休みに向かって、当然帰省されるわけで、その間、地域を行ったり来たりされるわけです。例えば、山梨県の高校で感染して、そのまま実家に気づかずに帰るということは十分想定できる話です。また、逆に帰省中に感染して、山梨に二学期に戻ってきたということも、十分あり得るわけであります。そういう意味からしますと、特に寮に入る高校生に関して、やはりワクチンの接種を行うことが望ましいだろうと考えています。今どういうことができるか、あるいは、そもそもできるのかどうなのかも含めまして、特にこの寮に入られている高校生に対しまして、ワクチンの接種を、特別に前倒しの対応ができないか検討したいと考えております。
明日も全国知事会がありますが、この問題は全国共通する問題でもありますし、また、夏休みがもうすぐ始まり悠長にやっていられない話だと思いますので、こういった点も呼びかけていきたいと思います。また、具体的な対応として本県で何ができるのか今後検討し、目処が立ったところで公表して参りたいと思います。
いずれにしても、これは去年からずっとそうですが、新型コロナ感染症への対応というのは、依然として手探り状況ということで、変異株が出た、あるいはワクチン接種が本格化したといった中で様々な課題も出てきています。ついこの前は、障害者施設、あるいは保育園といったところが実は感染の穴になっていて、なおかつワクチン接種の優先対象からも外れている。国も悪気があって外しているというのは絶対ないわけでしょうけれども、ただこういう様々な経験の中から、日本全体で手探りの状況なのでしょうけれども、その手探りの状況の中でも、我が山梨県としては、先延ばしせずに、できるところからしっかり最大限の対応をしていきたいと思います。
今回の件でもこういう問題が出ましたので、これは繰り返しになりますが、全国でシェアしながら、本県だけでどこまでできるのか、そういう道を最大限の努力で探して参りたいと思います。
以上