ページID:102014更新日:2021年11月11日
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防災新館401,402会議室 11時30分から
発表事項 発表事項以外の質問事項 |
知事
今回から毎週定例会見を行います。各部局の皆さんも、様々努力をして色々な成果を上げていますので、それらをよりタイムリーにメディアの皆さまを通じまして、県民の皆さまにお伝えしたいと思います。こういう趣旨でございますので、どうぞよろしくお願いします。
知事
県政の各分野における功績が顕著である個人及び団体を、毎年、県政功績者として表彰しておりますが、このたび、令和3年度の受賞者を決定いたしました。
受賞された方々は、まず通常分が53名及び2団体でありまして、特別功績者1名、1団体、特別感謝状1団体、そして県政功績者52名、うち女性が4名でありまして、いずれも極めて大きな功績を残された方々であります。
また、本年度は、特別に新型コロナウイルス感染症対策における功績が顕著でありました個人、及び団体の皆さまにつきましても、表彰することといたしました。大変困難を極めましたコロナ対応におきまして、昼夜を問わずご尽力をいただきました方々に、県として感謝の気持ちを捧げたいと考えまして、特別に表彰させていただくこととしたものであります。
コロナ対策に関する受賞者は、3名及び55団体です。特別功績者2団体、特別感謝状3名、53団体となっております。
受賞者のお名前、そして主要な経歴等につきましては、お手元にお配りいたしました県政功績者一覧表のとおりであります。
なお、表彰式ですが、通常分を11月20日、新型コロナ対策分を11月25日に実施することといたします。
記者
コロナ関連の表彰を今回設けたという理由と、来年度以降もこの表彰を残していくのか教えてください。
知事
まず今回、新型コロナウイルス感染症対策に対する医療従事者の皆さんのご尽力があってこそ、今の状況で収まっています。おかげさまで山梨県は、人口当たりの亡くなられた方や重症患者の方々は、あくまでも人口当たりですけれども、少ない状況を作っていただきました。これは何といっても医療従事者の皆さんの日夜問わずのご尽力の賜であって、やはりこの局面において、皆さまに対する感謝の念というのは、示すべきだろうと思います。
また、来年度以降も同様の状況であれば、当然同じことを考えていきたいと思いますし、このようなことがなければ一番いいわけですけれども、また何がしか類する様な別の出来事があったときにも、同様のことを考えていきたいと思います。
記者
改めてこの表彰を通じて、知事として県民にこんなメッセージを伝えたいというのはありますでしょうか。
知事
やはり、本当に日夜を問わず、寝食を忘れ、またご自身の命も時に危険にさらされながらも、多くの県民の皆さまのために働かれた、そういう公益に身を投じられた方々に対して、その尊い行為に対して、やはり私はしっかりと評価をして感謝をする、こういう山梨県であるべきだと考えております。
また、しっかりと評価し感謝を表すことによって、今後、子供たち含め次に繋がる人たちがやはり同じような思いを持って、山梨という社会に、あるいはもっと日本ですとかあるいは人類に、貢献していただけるようになれたらいいなと私は思っております。これがまず一番大きなメッセージじゃないかなと思います。
知事
本年10月30日に、国内外で活躍される2名の作曲家の先生から、北杜市の小淵沢で制作した楽曲の贈呈を受けました。楽曲のタイトルは、「夜はともだち」であります。
この楽曲の贈呈を受けた経緯ですが、今年の夏、北杜市小淵沢におきまして、カルロスKさんを中心とした作曲家などのクリエイターの皆さまによります、楽曲制作キャンプが行われました。そのキャンプで作られました曲の中の1曲を、県のプロモーションや子育て施策などに活用していただきたいというお申し出を、お2人の方からいただいた次第であります。
制作した方は、SMAPや嵐、安室奈美恵さんなど多くのアーティストのヒット曲の制作に参加をされましたカナタ・オカジマさんと、北杜市出身で、同市の観光親善大使を務め、西野カナさんのレコード大賞曲などを作曲されましたカルロスKさんのお2人であります。
この楽曲が生まれました経緯についてですが、オカジマさんは、以前ご友人から「赤ちゃんが眠る時に泣いてしまうのは、夜の闇に落ちていく感覚があるから、それが怖くて泣いている」というお話を聞かれたことがあったそうです。しかし、オカジマさんいわく、夜は決して怖いものではなく、この山梨で見られる星空がそうであるように、本当は友達になれる存在なんだということを伝えたくて、この曲を作られたとのことであります。
オカジマさんからは、「この山梨の大自然の中にいて、詞やメロディーが浮かんできた。ゆったりとした気持ちで聞いていただきたい」との言葉をいただいております。それでは、その曲をお聞きいただければと思います。
~楽曲披露~
大変素敵な曲で、八ヶ岳から見る星空が思い浮かぶような感じでありますし、大人が聞いてもリラックスできるような素敵な曲だと思います。改めまして、この素敵な曲をいただきましたお2人と、関係者の皆さまのご好意に感謝を申し上げたいと思います。
また、オカジマさんとカルロスKさんから、「小淵沢の山梨の大自然の中にいたからこそ生まれたこの曲を、山梨県のオリジナルソングとして、県内のみならず、全国の子育て世代の皆さまや、保育・発達教育の場、教育関連の場などでも活用していただきたい」とのメッセージをいただいております。
子育てのしやすさ日本一を目指しております本県といたしましても、この曲を、子育て関連施設への提供をはじめ、多くの皆さまに聞いていただけるように、様々な場面で活用して参りたいと考えています。
また、カルロスKさんからは、この曲を贈呈された際に、「山梨のこの自然から生まれる何かがあると思っており、将来的には世界中のクリエイターが山梨に集まって作品を作るようになると良い。この山梨で生まれた曲が、世界中の子供たちに届いてくれたらうれしい」とのお話もありましたのでご紹介をいたします。
山梨県には、浮世絵など様々な文化芸術を育んだ富士山をはじめといたしまして、豊かで美しい自然景観など、訪れた人、あるいは滞在される方々の心を動かし、クリエイターの感性あるいは創作意欲を刺激する環境があります。今後、こうした楽曲づくりをはじめ、またジャンルを問わず、様々な創作活動が県内で盛んに行われるような、文化立県を目指して参りたいという思いを新たにしているところであります。
記者
子育て関連施設への提供ということでしたが、もうちょっと具体的に、どういうふうに使っていただきたいのでしょうか。
もう一つ、例えばNPOの方とか、子育て中のお母さんとかが、この曲を聴きたい、使いたいという時に、どのように音源を入手するのか、あと、著作権、使用料はどのようになっているのか確認させてください。
課長
まず活用についてでございますけれども、例えば、公立民間の保育所ですとか子育て関連施設へのCD配布、あるいは県のYouTubeチャンネルへの楽曲アップロード、ホームページへの楽譜・歌詞の掲載などが考えられ、そういったことの検討を始めております。
また、県以外の個人、団体が楽曲を使用する場合には、県に使用申請を行っていただき、子育てに関する利用であることを確認させていただいた上で、音源CDを貸し出す対応をしたいと考えております。
また、著作権につきましては、基本的に制作者でありますカルロスKさんとオカジマさんが保有されていますが、商業的な範囲に及ばないもので、山梨県のプロモーションに関連する事業・イベントでの音源使用や演奏ですとか、山梨県が許可する全国での発達教育、教育関連の場での音源使用や演奏、あるいは山梨県が許可する子育て関連目的での第三者の利用などが、著作権フリーで可能と確認をしております。
知事
基本的に子育て関係であれば、それを確認させていただければ、山梨県としては許可をいたしますので、ぜひ積極的に使っていただきたいと思いますし、うちの子はもう大きくなっちゃいましたけど、ご家庭でもお子さんを寝かせるのに効果があるんじゃないかなと思いますので、どうぞ使っていただければと思います。
記者
例えば、普通に子育てしているお母さんが使いたい場合も、対応はしていただけるということでしょうか。
課長
はい。YouTubeとかホームページで公表することを考えておりますので、そちらの音源を使っていただければと考えております。
記者
岐阜県と長野県で、リニアの工事で事故が相次いでいる状況があります。山梨ではまだそういった事故は起こっていませんが、それに対する知事の受けとめと、県内での工事に対してJR東海に求めたいことがありましたらお伺いできますでしょうか。
知事
まず、事故で被害を受けられた方々に対しまして、心からのお見舞いを申し上げます。
当初の事故が起こりました時には、JR東海の金子社長から詳しい状況説明をいただいております。また、再発防止に向けた取り組みのあり方といった説明もいただきましたので、その取り組みをしっかりやっていただきたいというのが、私がこの事故に関して思うところであります。
大変な難工事ではあるのでしょうけれども、さはさりながら、作業される方々の安全を最優先に考えていただくべきであって、JR東海、あるいはこの工事に参加されている建設会社さんには、その点をしっかり肝に銘じていただいて、取り組みをしていただくことを強く求めたいと思います。
記者
ちょうど1年ほど前に、東京・山梨間の先行開業の話が主に静岡県から上がってきて、沿線の自治体でいろんな意見が出ていたということがあったと思います。その後、その議論が、沿線自治体やJR東海などと話が進んでいるのでしょうか。
また、昨年の段階では、知事は名古屋までの開業が最も効果があって望ましいとおっしゃっていましたが、その点について変更がないか確認させていただいてもよろしいですか。
知事
リニア中央新幹線に関しましては、今、国交省あるいは静岡県さんをはじめ、関係者の皆さんが様々知恵を出しながら議論を深め、ご尽力いただいているところでありますので、私としてはその動向をまず見守りたいと思います。
当然のことながら、東京から山梨、そして名古屋、さらには関西に向けて繋がることが最も望ましいわけでありまして、1日も早く、静岡県の皆さんも納得されるような、あるいは周りの皆さんも納得されるような解を見つけていただきたいと強く希望しております。
そのプロセスにおいて、甲府までの先行開業という話が川勝知事からも出されているわけですが、ちょっとそこはわかりません。
山梨から岐阜までの間のトンネル工事というのは、極めて大変な事業だという話も伺っておりますし、また、中部横断道の事例を踏まえても、地盤ですとか、予期せぬ様々な事象というのが起こりうる、そういうエリアではないかなと思います。そうだとすると、東京の品川を含めて、JR東海さんも巨大な投資をされているわけですから、全線開通されるまで待っているというのは、JR東海さんのそういう経営判断もあるかもしれませんが、我々としては、例えば甲府までの姿形が見えました、そこから先のトンネルに今、苦労していますという状況の時に、そこが何年も雨ざらしになっている、何も通らないというのはどうなんだろうか、ちょっともったいなくないでしょうかと、こういう思いを持っています。
繰り返しになりますが、当然全線開通に向けた努力を、私どもとしては最も尊重すべき立場ですが、全線開通するまでの間の話としては、十分イメージができるかなと思いますので、もうしばらく状況を見守りたいと思います。
記者
都留市長選が告示されて、2人の方が立候補されています。知事は、過去には市長選、市町村長選で、特定の候補を支援されるというケースもありましたけれども、今回に関しては、どういったスタンスをとられるのでしょうか。
知事
それぞれしっかりと施策あるいは市政に対する思いを訴えていただいて、都留市民の皆さまのご理解を勝ち取っていただくことを希望いたします。
記者
先月31日の衆議院議員選挙の所感と、今日岸田新内閣が発足しますけれども、改めて期待するところをお伺いできればと思います。
知事
所感は、先般申し上げたとおりですが、各メディアの皆さんの予想というのが当たったりはずれたりで、一体どうなっちゃうのだろうと、今後何をどこまで信じていいのかわからないみたいな印象も持ちましたけれども、結果に関して申し上げますと、自民党、公明党の与党で安定多数を獲得され、そして、政策推進に対する安定性、あるいは我々からすると見通しのしやすさというのは維持されたし、確保されたということです。
もうすでに中央において様々議論されていますけれども、まだまだコロナの対策に関しては予断を許さない、第6波が十分あり得るというのは専門家の皆さんの懸念事項でもありますし、我々がそれに対していかに体制を維持、構築していくかという大問題が一つあります。また、相当程度傷んでしまった経済、あるいは県民生活の回復、復興に対しまして、国・県・市町村一体となった取り組みが必要となって参りますので、我々としては、中央で混乱されると大変困るということもありますので、いずれにしても、安定した形ができたというのは、今後の山梨にとっても喜ばしい話ではないかなと考える次第です。
記者
3回目のワクチン接種のスケジュールが具体化してきましたけれども、改めて県として、市町村が中心になると思うのですが、3回目のワクチン接種に臨む姿勢ですとか、今までの1回目2回目の接種を踏まえ、どういうところを3回目接種に活かしていきたいとか、そういったことがあればお伺いできればと思います。
知事
3回目の接種について、早くスキームをもう少し詳細に示していただきたいと思います。今、世の中には、ファイザーとモデルナ、そして一部アストラゼネカの3種類のワクチンを打たれた方がいらっしゃるわけですけれども、市町村がこれまでやってきたのは、ファイザーを使ったものであります。モデルナを打った方に対する3回目の接種はどうするのかといったことは、少なくともまだ私のところに報告が来ていなくて、さて一体どうするのでしょうかと、また職域接種に係る体制を県が構築しないといけないのでしょうか、それとも違うやり方ができるのでしょうか、さらには、交互接種をどうするのですかと、こういう問題もまた出て参ります。少なくとも私が承知している限りは、そういうところが全く決まっていないというのは、ちょっといかがなものかと正直言って思います。
早くスキームを示していただいて、全体像を、工程表を示していただいて、その中でこういうステップをこれだけやっていきましょうという対応を取るようにさせていただきたいと切に希望する次第です。
ワクチンが足りる足りないなんて話で振り回されるのは二度とごめんです。こういう経験があるわけですから、国においてはしっかりと、最終的に大きな目標達成に近づいてはいますけれども、全国自治体そうだと思いますが、市町村あるいは県の関係者の大変な尽力があって、国の足らざる部分をみんなで努力して頑張って補ってきたわけであって、この足らざる部分があるというのは今申し上げた点だけでも明らかです。しっかりと早く検討して結論を出して、実行できるような体制を整えていただきたいと強く思って希望いたします。
記者
本日開催された地球温暖化対策推進本部会議ですが、知事として、県の2030年度の目標について、どういったイメージなのでしょうか。国の46%削減というイメージよりも高い目標を掲げるつもりなのか、どういうふうにあるべきだとお考えでしょうか。
知事
まずは、国が掲げる目標ですら並大抵の話ではないと思いますので、国が掲げる目標の達成に向けて、山梨県としてはしっかり貢献していきたいと思います。
山梨県の貢献を語る前に、まず私ども事業体としての山梨県庁は、実は反省しなければならない現状にありますので、この点に関して、全庁のLED化、これでもまだ足りないわけなので、さらなる施策も含めて本気で取り組んでいこうということを、今日の会議で部局長の皆さんと意思を確認し合ったところです。
やるべきことは当然やった上で、なお私どもとしては、CO2削減に対して、様々な有益なリソースあるいは取り組みを現に行っているところです。
先般も新潟県でやりましたけれども、新潟、長野、静岡そして山梨県の中央四県の知事サミットを行い、このカーボンフリー、カーボンニュートラルについての意見交換をいたしましたが、各県で参考となる取り組みもありましたので、私どももぜひ、まず山梨県でも取り組めるものは、どんどんお知恵を教えていただいて、知恵を取り込んでいきたいと思っています。
他方で、私どもが取り組んでおります、例えば、4パーミル・イニシアチブについても、県内でもさらに進めていきたいと思いますし、またこの知見を中央四県のみならず、日本全国に対しても差し上げて、こういう運動を増やしていきたい。ちなみに、私どもの坂内農政部長が、本日日本国を代表して、この4パーミル・イニシアチブの会合で、参加するのは各国大臣ですけれども、大臣級としてプレゼンすることになっておりますので、ご取材いただければと思います。
それはちょっと余談ですけれども、更に今、私どもが取り組んでおります燃料電池ですとか、あるいはP2Gシステム、パワー・ツー・ガスシステムなど、こういういわゆるカーボンフリー、カーボンニュートラルを実現するための産業に関しては、我々山梨県は、やはり一日の長があるという状況も確認しましたので、それを活かして、他の近隣県に対しても参加を呼びかけて、より大きな輪にしていきたいと思います。また、こういうものを通じて、カーボンフリー、カーボンニュートラルを目指すことが経済の好循環に繋がる、地球環境を保全するという利他の行為が我々の経済という利益に繋がる、こういう循環の流れをより太く大きくすることに、山梨県として貢献していきたいと考えております。
記者
経済再生というところで、政府でGoToトラベルの再開が検討されていると思いますが、知事として、どのぐらいに再開して欲しいのかお考えがあれば教えてください。
知事
今、感染状況がまさに収まっている時ですので、第6波が来るかもしれませんけれども、そうしたらまたそれなりに対応するべきであり、今この収まっている段階、場面において、速やかにGoToトラベルを実行していただけることを期待したいと思います。
今回の第5波収束以前から県民割をやっているところですが、これを隣接県と合意の上で相互乗り入れができないだろうかという話もして、観光庁も感染状況が収まったら考えましょうねという話をしてくださっていたわけなので、できるところから早く実行していただければありがたいと思います。
記者
一部報道でもありましたが、日本修学旅行協会が出した中学校の都道府県別の行き先で、山梨県が13位から3位に上がりました。その受けとめと、知事なりにどういう要因があると考えているか教えていただきたい。
知事
まず、京都と奈良に次ぐ第3位になったということは、私としては素直に喜びたいと思います。その背景、あるいはここに至る経緯は、もちろん関連する関係者の皆さんのご尽力が最大だったと思いますが、その送り出す学校側、あるいは親御さんの気持ちを考えるに、やはり比較的感染症が蔓延しているまっただ中に送り出すというのは、なかなかこのタイミングでは難しいんじゃないだろうかと。やはりそういう意味では、ある程度しっかりと感染制御が効いている山梨県というものが、安心して自分たちの大切なお子さんを送り出すにふさわしい場として選んでいただけたのかなと思っています。
私としては、これが一過性にならないように、引き続きみんなで努力を重ねて、安全性のさらなる確保はもちろんのこと、せっかくの機会に、やっぱり山梨ってよかったなと、修学旅行に行って正解だったね、と思っていただけるようにすることで、次に繋がってくることになろうかと思いますので、これを一つ大きなきっかけとすることができるように、引き続き観光関連も含めて様々な施策を考えてやっていきたいと思います。
以上