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ページID:49307更新日:2015年12月14日

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遺跡トピックスNo.0361プラ箱でつくったお米の量と県内の最も小さな区画された水田

 

甲府市の遺跡

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  • 0402 大坪遺跡-調査速報-
  • 0411 久保田・道々芽木遺跡-
 

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プラ箱でこんなに稲が育ちました

(写真は埋蔵文財公開活用事業の稲刈り体験の様子です)

稲刈りは、石包丁を使って穂首刈り(ほくびがり)で行いました。

プラ箱で稲ができるまでの記録

平成24年

5月8日 プラ箱に入れる土を確保し、プラ箱に詰める。

6月7日 プラ箱に水を入れ、土を安定させる。

6月8日 プラ箱に稲の苗を5本ひと束で箱の長い方に4か所、計8か所に植える。

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(写真左は、6月13日 写真右は6月25日の稲の成長状況)

17日間で、こんなに育ちました。毎日水をあげて、肥料もあげました。

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(写真左は、7月6日 写真右は7月18日の稲の成長状況)

7月6日 今年は暖かかったせいか、稲はすくすくと延びこんなになりました。

成長してくると、水を吸い上げる力が増えて、水が不足がちになりました。

毎朝、水を入れました。

田んぼでしたら、水を取り入れる口から豊かな水が入ってきますが、プラ箱だと水が淀(よど)んでしまいます。

そこで、数日が過ぎた頃、プラ箱の中の水をこぼして新しい水を入れてあげました。

7月18日 プラ箱に隙間なく、稲は更に延びました。プラ箱の高さよりももっと育ちました。

初めてプラ箱に苗を植えてからこの間、肥料を2回ほどまきました。

午前中は写真の場所だと木の影になってしまうので、日当たりのよい場所へ移動しました。

毎日水をあげ、よく見ると田んぼの中に生えている草なども出てきました。

7月下旬ころには、土用干しもしました。

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(写真左は8月8日、 写真右は8月22日撮影)

8月8日 スズメに食べられないように、稲に網をかけました。

でも、その必要はありませんでした。この周辺にはスズメがいませんでした。

台地上の周辺では、網をかけているところはほとんどありませんでした。

しかし、台地の下では網をかけているところがありました。

中には、田んぼの周辺だけ糸を巡らせていた田んぼもありました。

その理由は、田んぼの一番端は何もないためスズメが飛びながら稲の粒を食べてしまうからなのだそうです。

この頃になると、稲の葉にくるまって虫が入ってきます。そしてバッタは草につかまって上手に葉っぱを食べます。

上の写真左は、24箱のプラ箱で育てている稲の状況です。

8月22日 稲は、プラ箱からはみ出て、根はしっかりと張っています。

あまりうれしいことではありませんが、稗(ヒエ)も元気に育っています。

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(写真左は8月22日 稲の花が咲いた 写真右は9月30日 稲刈り体験の様子)

お米の収穫はどれくらい?

さて、お米はどれくらい収穫(しゅうかく)があったのでしょうか

籾(もみ)で4.3kg採れました。これを精米(せいまい)にかけたら何と3.2kgになりました。

3200gをプラ箱24箱で割ると、1箱で133g実りました。この数字が多いのか少ないのかはわかりませんが、6月~10月下旬まで5カ月かけて、プラ箱米をつくりました。


  富士見一丁目遺跡は弥生時代末~古墳時代初頭の遺跡ですが、このプラ箱水田よりも小さいですからお米がとれる量も少なかったものと思われます。

ですから、このプラ箱でつくったお米は結構貴重なお米だと思います。

皆さんもご飯を食べる時は、一粒残さずにお米を食べていただきたいなと思いました。

 

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