トップ > 組織案内 > 県教育委員会の組織(課室等) > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo0321榎田遺跡
ページID:40512更新日:2017年5月9日
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甲府市の遺跡(甲府城関連・曽根丘陵公園を除く)
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片山より榎田方面を望む
奈良時代、平安時代
古墳時代の甑(こしき)榎田遺跡から出土した「甑」 古墳時代の住居あとから発見された変わった形の土器。左右からのびた腕のような形に目をうばわれます。この土器には底はなく水をためることができません。
朝鮮半島からきたお米文化が大陸から日本へ来たように、甑もまた大陸からやってきました。甑の使い方を見てみると現代にもこれに似ている調理器具がありますね。甑はのちの「蒸篭(せいろ)」にあたるといわれています。手を使って甑で蒸したお米を食べていた時代では、食べやすいようにお米を丸めて食べたのが餅のはじまりだったかもしれませんね。 健康に良いの!?今は「お米=白い」ですが当時のお米は「赤米(あかまい)」という種類のお米を食べていたようです。名前にあるように米の外側は赤く、赤色の部分にはポリフェノールが含まれています。近年の健康ブームで注目をあびた赤米ですが、古墳時代の食生活で栄養バランスの取れた食事がとれていた?・・・とても疑問です。もしかしたらこの「赤米」のポリフェノール効果で健康を維持していたかもしれませんね。
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