トップ > 組織案内 > 県教育委員会の組織(課室等) > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.0207八幡神社遺跡
ページID:26720更新日:2017年5月30日
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甲府市の遺跡(甲府城関連・曽根丘陵公園を除く)
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縄文時代早期(今から約6,000~10,000年前)の押型文系土器が、5点出土しました。押型文系土器は、木の枝のような円い棒に彫りこみをいれて、それを器面に転がして模様をつけています。 (写真)ポジティブ楕円押型文はこうやって文様をつけた。 代表的な模様は、山形文、楕円文、格子目文と呼ばれるものです。八幡神社遺跡からは、山形文と楕円文が発見されました。楕円文には、ネガティブなものとポジティブなものがあります。 例えば、ポジティブな楕円文の場合は、丸い鉛筆くらいの太さの棒に、楕円を刻むと、土器面の文様が、盛り上がった楕円押型文になります。これとは反対に、楕円のまわりを刻むと、土器面では楕円が、くぼんだネガティブな楕円押型文になります。 (写真)出土したポジティブな楕円押型文土器 (写真)出土したネガティブな楕円押型文土器 (写真)出土した山形押型文土器たち 押型文系土器を出土する遺跡は多いのですが、まとまって出土することはほとんどなく、八幡神社遺跡でも、これらが全です。しかし、これらの土器が発見されたことで、旧石器時代から縄文時代にかけて、この近くに断続的に人々が生活していたことがわかりました。
★山梨県埋蔵文化財センターでは、学校関係または、グループへ土器の貸し出しだけではなく、模様をつけるための施文具セットの貸出もしています。是非、ご利用ください。
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