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ページID:4370更新日:2017年5月19日
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甲府市の遺跡(甲府城関連・曽根丘陵公園を除く)
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遺跡トピックスNo.140榎田遺跡[えのきだいせき](甲府市) 榎田遺跡は、片山や湯村山の山裾(やますそ)を東南流する荒川左岸の扇状地上、千塚四つ角の北側約600m程の地点に位置しています。 山梨県住宅供給公社の宅地造成により平成4年度に発掘調査が実施され、弥生時代後期(約1800年前)、古墳時代前期末・後期(約1700~1500年前)、奈良~平安時代(約1100~1000年前)の住居跡28軒の他、4基の古墳時代前期末(約1,700年前)の方形周溝墓(ほうけいしゅうこうぼ)が確認されています。 榎田遺跡(一部)上空より
所在地:甲府市千塚5丁目9番地内 時代:弥生時代後期、古墳時代前期末・後期、奈良~平安時代 報告書:山梨県埋蔵文化財センター調査報告書第105集 調査機関:山梨県教育委員会山梨県埋蔵文化財センター 特殊な形の文様(籠目文)の土器 調査風景
写真の土器は、方形周溝墓の周溝部分から出土し、祭祀(さいし)だけに使われたとされる特殊な形の土器です。籠目(かごめ)が施されたこの土器は、底部(ていぶ)が故意に抜かれており、このことからも日常生活以外の特別な時にだけ使用していたと思われます。 この他にも榎田遺跡の方形周溝墓等でたくさん遺物が出土しており、山梨県立考古博物館の常設展示(古墳時代)のコーナーで見ることができます。
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