トップ > 組織案内 > 知事政策局 > 広聴広報グループ > 新型コロナウイルス感染症に関する知事からのメッセージ > 知事からのメッセージ(令和2年3月6日金曜日)
ページID:95299更新日:2020年6月18日
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本日は新型コロナウイルス感染症に関して2点、県民の皆様にご報告申し上げます。
1つは、本日午後県内において、新型コロナウイルス感染症患者の発生が確認されました。
患者は、県内在住の60代男性であり、3月6日に、山梨県衛生環境研究所において検査を実施し、陽性の結果が得られたものです。
新型コロナウイルス感染症の患者の発生が県内で確認されたのは、これが初めてです。
この患者さんは、先月21日から23日の間、大阪府、和歌山県に自家用車で旅行をしています。
同24日から27日は勤務をしており、28日に発熱等の症状があり、3月4日まで自宅にて療養しておられましたが改善せず、3月5日から本日にかけて受診し、2度にわたりウイルス検査を受けたところ、本日陽性が確認されたところであります。
現在は、感染症法に基づき入院措置をとっているところであります。
入院先は山梨大学医学部付属病院であります。
本件につきましては、現時点では濃厚接触は考えにくいものの、引き続き積極的な疫学調査を実施して参ります。
次に、長野県からの情報提供に関する本県の対応について申し上げます。
本日、長野県の2例目として確認された新型コロナウイルス感染症患者が、発症後の3月3日火曜日に山梨県内の医療機関を受診している旨の連絡がありました。
この患者は、長野県在住の50代女性です。2月19日に、大阪市内のライブハウス「ソープ・オペラ・クラシックス・ウメダ」で開催されたイベントに参加されていました。
既に管轄保健所において、本人等から複数回にわたり聴き取りを行い、濃厚接触者を把握し、健康確認及び経過観察のプロセスに入っているところです。今後、念には念を入れ、濃厚接触者の確認漏れがないかなど、さらなる積極的疫学調査を行います。
なお、医療機関の職員については、ウイルス検査を行った結果、陰性であることを確認しましたが、現在、診療の受付を休止し、院内の消毒等を行ったところです。
当該患者は、滝沢牧場(長野県南佐久郡南牧村)の従業員であり、2月22日土曜日から24日月曜日、2月28日金曜日から3月1日日曜日に当該牧場を訪れた方は、症状の有無にかかわらず、最寄りの保健所にご相談をお願いします。
また、大阪のライブハウスにおける患者クラスターの発生が確認されています。「大阪京橋ライブハウス・アーク」において、2月15日及び16日、「ソープ・オペラ・クラシックス・ウメダ」において、2月19日及び23日に開催されたイベントに参加された方についても、症状の有無にかかわらず、最寄りの保健所にご相談くださいますようお願いします。
周辺都県において感染者が発生し、さらに増加してもおかしくない状況と認識しております。多数の方が利用される施設などについては、施設の衛生管理や従業員の健康管理に一層配慮いただけるよう、保健所を通じて指導を行っております。
なお、医療機関への問い合わせ及び取材については、ご遠慮いただきますよう、慎重な対応をお願いいたします。
患者発生時の対応につきましては、専門家会議を組織するとともに県下医療機関を含め入念に対応・対策を準備してきたところであり、患者さんの快復のため万全の体制で臨みます。
県内での患者発生を受け、先ほど、庁内の対策会議を緊急に開催し、対策本部に格上げしたところであります。
県としても引き続き、国や関係機関とも密に連携し、感染の拡大防止に全力で取り組んで参ります。
県民の皆さまにおかれましては、手洗いとうがいによる「うつらない」ための注意はもちろんのこと、今後は身近な方、周辺の方にも「うつさない」ことを念頭に、さらなる慎重なご配慮をお願い申し上げます。
新型コロナウイルスの予防効果におきましてもっとも大切なことは、まずは何よりも日常の生活リズムを崩すことなく、食生活を含めた栄養と休養をしっかりとること、さらに、ご自身のご体調において決して無理をされないこととされております。
互いに互いを守ることを何よりも優先していただき、オール山梨で、全県民一丸となって、新しい感染症に立ち向かってくださいますよう、お願い申し上げます。
県としましては、国に先立ち創設いたしました休業助成金を含め、県民の皆様がご自身の健康を最優先に考えられる生活環境を築くため、あらゆる方策を検討し実施して参ります。
できうること、考えうること全てを、迅速に、丁寧に、そして的確に行い、新型コロナウイルスの県内患者の発生に伴う県としての決意をここに示し、県民の皆さまにお約束致します。