トップ > 組織案内 > 知事政策局 > 広聴広報グループ > 新型コロナウイルス感染症に関する知事からのメッセージ > 知事からのメッセージ(令和4年3月29日火曜日)
ページID:103772更新日:2022年4月1日
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まず始めに、先週発表させていただきましたオウンドメディア「やまなしin depth」におきまして、本日のこの記者会見からライブ配信を行うことといたしましたので、ぜひよろしくお願いいたします。記者クラブの皆さまのご理解に心からの感謝を申し上げますとともに、今後も県民の皆さまに対しまして、積極的な情報発信を行って参りたいと思います。
新型コロナウイルス感染症への当面の対応につきましてご報告申し上げます。
まず、感染状況と現状認識ですが、昨日までの直近1週間の新規感染者数は1266人と、前週と比較いたしまして99人の減少となっております。ただし、昨日の公表後、現時点までに判明している新規感染者数はすでに300人を超えておりますので、一進一退の状況を繰り返しています。
また、感染力が強いとされているBA.2系統への株の置き換わりも進んでおり、警戒感を持って注視すべき状況でございます。
一方におきまして、病床使用率ですが、昨日時点では43.4%と、50%を下回る水準を維持しております。
また、ワクチンの接種状況ですが、27日現在、3回目接種を終えられた方は34万人と、対象者の49%に増加し、こちらは順調に進展をしております。
こういった状況を踏まえまして、今後の当面の方針につきまして申し上げます。
ご案内のとおり、本県ですが、病床使用率50%以下という点を重要指標とした上で、「ウィズコロナ」で経済と生活を回していくことが基本的な考え方となっております。
現下の状況に関しましては、経済回復あるいは生活回復に向けて、段階的に歩みを進めていくことが許される水準だろうと考えております。
県民の皆さまに日常を取り戻していただくとともに、経済を回し続け生活を守っていく観点から、まずは、基本的な感染防止対策を粘り強く継続し、徹底をしていただくこと。そして、ワクチン接種が可能となった方から、速やかに接種を受けていただくこと。この2点が大変大切な条件となって参ります。
その上で状況が許す限り、県民の皆さまの行動に係る制約をなるべく取り除き、併せて、経済回復に向けた打ち手をタイムリーに打っていくことを基本方針といたします。
以上の考え方に基づきまして、協力要請の内容の見直しと期間の延長、そしてグリーン・ゾーン宿泊割りの期間の延長と対象エリアの拡大、無尽でお助けキャンペーンの期間の延長など、これら3点を実行に移して参ります。
以下、順次お話をさせていただきます。
まず、協力要請の期間延長ですが、先ほど申し上げました直近の新規感染者の発生状況、あるいは病床使用率の推移から、県民の皆さまには、感染防止対策の徹底を引き続きお願いせざるを得ないと判断をいたしました。
このため、今月末までを期間としております感染拡大防止への協力要請につきましては、2ヶ月間延長いたしまして、5月31日までといたします。
なお、学校関係者に対する要請のうち、分割授業やオンライン授業の実施、分散登校、部活動の自粛につきましては、解除することといたします。
これは学校での感染者数が現在落ち着いていることに加えまして、何よりも、新年度を迎え、新学年、新しいクラスで、新しいお友達との出会いがあって然るべきときに、全員が顔を合わせる機会がないというのは、教育上弊害の方が大きいと考えたところでございます。
より良い学びのためには、子供たちがクラスの友人みんなと、あるいは部活の仲間と、普段どおりに過ごせる環境を可能な限り確保することが大切です。そのためにも、改めて周囲の大人の皆さまにお願いをいたしますが、子供たちを感染から守るためには、ぜひとも基本的な感染防止対策の徹底と併せまして、お父さん、お母さん、周囲の大人の皆さん、先生方には、3回目のワクチン接種を打てる状況になった方から速やかに実施をしていただきたいと思います。
次に、やまなしグリーン・ゾーン宿泊割りの拡充についてです。
グリーン・ゾーン認証施設を対象に宿泊料金の割引を支援いたします、宿泊割り事業につきましては、4月1日から28日の宿泊分まで期間を延長いたします。
併せて、ワクチン3回目接種や検査の陰性証明を要件とした上で、割引対象を茨城、群馬、埼玉、千葉、長野の各県からお越しいただく皆さまに拡大をいたします。
県民限定で行う場合に比べまして、マーケットの拡大により格段に旅行需要の取り込みが充実するということでありますので、これまで厳しい思いをされてこられた観光関係の皆さまには、しっかりとこの機会をとらえていただければと考えております。
私どももしっかりサポートをして参ります。
次に無尽でお助けキャンペーンについてです。
こちら先般ご報告いたしましたように、今月31日までを期限に上乗せ率30%で実施をしております、無尽でお助けキャンペーンに関しましては、歓迎会、あるいはお花見シーズンにも大勢の皆さんにご利用していただけるよう、4月も継続して実施をいたします。
併せて、申請が少し複雑で大変だという声もいただきましたので、こういう声も踏まえまして、クーポン券の発行を飲食店が代理で行えるようにして、この事業の使い勝手を上げて参ります。これによりぜひ多くの皆様に利用をしていただきたいと思います。
ここでも繰り返しになりまして大変恐縮ですが、感染防止対策には、ぜひとも、最大限の留意をしていただいた上で、ぜひ食事を楽しみ、またお仲間、親しい方々との豊かな時間を楽しんでいただければと思います。
繰り返しになりますが、送別会そして歓迎会、さらには桜の花・桃の花の季節でありますので、この楽しい季節をしっかりと感染防止対策を徹底していただいた上で、より豊かな時間を過ごしていただきますようにお願いをする次第であります。
最後に、これまでのお願いと改めて繰り返しになりますが、感染を制御しながら、経済そして生活を回し続けるというチャレンジは、県民の皆さまそして事業者の皆さまのご理解とご協力があって初めて成り立つものでありますし、初めて継続できるものであると考えております。
先日の県立中央病院のデータによりますと、本県では7割の方がすでにオミクロンのBA.2に移行しているということでもありますので、現在の経済回復あるいは生活回復に向けた流れというのは、ある意味薄氷の上を歩いているような状況であります。
再びブレーキを踏まなくてもいいように、ぜひとも、繰り返しになりますが、基本的な感染防止対策、3密の回避、マスクの着用、手洗い、そして換気といった、これまで繰り返しお願いをさせていただきました予防策を、ぜひ徹底していただくように改めてお願いをいたします。
そしてまた、3回目のワクチンを打つことによりまして抗体価というのは飛躍的に上昇するわけでありますので、どうか3回目を打てる方は、速やかに3回目の接種をしていただきたく思います。
特にお子さんがいるご家庭のお父さん、お母さんにおかれましては、お子様を守っていただく上でも、速やかな接種を改めてこの場をお借りいたしましてお願いします。