トップ > 組織案内 > 知事政策局 > 広聴広報グループ > 新型コロナウイルス感染症に関する知事からのメッセージ > 知事からのメッセージ(令和4年6月28日火曜日)
ページID:105174更新日:2022年7月5日
ここから本文です。
感染状況ですが、昨日までの直近1週間、新規感染者数は354人でありまして、前の週と比較いたしまして24人の減となっております。また第6波が始まった1月初旬と同じ水準にまで低下をしております。
病床使用率ですが、6月第2週に1桁台となり、その後も安定的に推移をしております。医療提供体制に相当程度の余力が確保できていると認識をしておりまして、当面、県民の皆様にはご安心いただける状況になっていると考えております。
こうした点を踏まえまして、これまで講じて参りました感染症対策のうち、見直すべきは柔軟に見直し、日常への回復を加速して参りたいと考えております。この観点から以下2点の見直しにつきましてご報告いたします。
1点目は病床確保フェーズの見直しと、宿泊療養施設の一部運用の休止であります。
本日をもちまして病床につきましては、フェーズⅢからフェーズⅡに切り換え、165床の水準に引き下げます。
これによりまして、これまで負荷がかかっておりました新型コロナウイルス感染症以外の一般医療への影響というものを抑制して参りたいと考えている次第であります。
また、現在8施設・1135室を確保しております宿泊療養施設につきましても、最近では入所者数が100人前後となっており、大幅に余裕が生じております。
このため4施設・419室につきまして一時運用を休止いたします。
こうした見直しが許されるのも、コロナへの対応に寝食を忘れてご尽力をいただきました医療従事者の皆様のご貢献あってのものであります。
また、長きにわたり感染防止対策にご理解・ご協力を賜りましたすべての県民の皆様のお力によるものであり、心から感謝を申し上げる次第であります。誠にありがとうございます。
2点目ですが、ホームケア或いは宿泊療養の運用見直しとこれに伴う「新型コロナウイルス・ホームエイド給付金」の終了について申し上げます。
この1月、患者さんの療養中のQOL、すなわちクオリティオブライフ・生活の質を確保するため、医療の目が行き届いた本県独自の「やまなしホームケア」を創設したところであります。
第6波の感染急拡大に直面した場面におきましては、これに伴います医療提供体制の逼迫に対応していくため、ホームケアでの療養を積極的に勧めてきたところであります。
ホームケア・退所後ケアの決定を受けた方を対象といたしまして「新型コロナウイルス・ホームエイド給付金」を支給いたしまして、自宅で療養する際の感染拡大防止対策や生活の不便さの解消を支援して参りました。
この度、先ほど申し上げましたように、宿泊療養施設に十分な余裕が生じていることや、オミクロン株に重症化しにくい特徴があることなどを踏まえまして、療養場所につきましては、患者さんご本人が「ホームケア」と「宿泊療養施設」のいずれかを選択できるように見直し、7月4日から運用を始めて参ります。
これに伴いまして、ホームケアなどで療養される方に支給してきました「ホームエイド給付金」は使命を終えたものと考えまして、7月3日までにホームケア・退所後ケアの決定を受けた方をもって終了したいと考えます。
今回の運用見直しによりまして、患者さんご自身の希望にかなう場所で療養をしていただくことが可能となり、療養中のQOLのさらなる向上に繋がるものと考えております。
今後も、県民の皆様の命と健康を守ることを第一義とした上で、感染状況に応じ柔軟かつ機動的に見直しを図って参りたいと考えます。