トップ > 組織案内 > 知事政策局 > 広聴広報グループ > 新型コロナウイルス感染症に関する知事からのメッセージ > 知事からのメッセージ(令和4年12月28日水曜日)
ページID:107330更新日:2023年1月11日
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本県の感染状況についてですが、いよいよ、新型コロナウイルスとインフルエンザのツインデミックが、まさに目前に迫ってきている状況でございます。警戒感を最大限にしていかなければならないと考えております。
新型コロナウイルス感染症についてですが、昨日公表の病床使用率39.9%となっており、直近1週間では40%程度で推移しております。
また、昨日公表の新規感染者数は1395人と第8波で最多となりました。今月20日から25日まで6日間連続で1000名を超える新規感染者が確認されております。8月下旬の第7波のピーク時に匹敵するような状況となっております。
次に、季節性インフルエンザの患者さんについてですが、本県におきましては、定点観測する医療機関が41ございますが、今月19日から25日までの1週間に、これら医療機関におきまして59人の患者が発生しております。
国の基準によりますと、1医療機関当たりの患者数が1を超えますと、流行期入りの目安となっておりまして、本県は、インフルエンザの流行期に入りました。
近隣の都県におきましても、インフルエンザの感染が急拡大していることから、今後、本県におきましても、患者数の一層の増加が見込まれるところでございます。
年末年始を控えまして帰省、或いはお買い物、初詣など、人と人が接触する機会が大変増えて参ります。
冒頭に申し上げましたとおり、新型コロナウイルスとインフルエンザのツインデミック、まさに目前に迫っている状況でありますので、是非とも、最大限の警戒を持ってお過ごしいただきたいと思います。
このような観点から、県におきましては、県医師会、或いは各クリニック、病院のご協力をいただき、年末年始の診療体制を昨年の約2倍に拡充しております。しかしながら、急激な感染拡大が生じた場合には、医療機関に一時的にかかりにくいという状況も十分ありうると懸念されるところでございます。
このため、是非とも県民の皆様に何点かお願いをしたいことがございます。
一つ目は、この年末年始が感染拡大の契機となりませんよう、マスクの着用手指消毒などの基本的な感染防止対策、再度、徹底を何卒お願いを申し上げます。
特に、ここ数日、大変激しい冷え込みとなっておりますので、寒いことは寒いんですけれども、是非、定期的な換気の徹底をしていただくように心がけていただきたいと思います。
2点目ですが、急な発熱に備えまして受診可能な医療機関、或いは受診・相談センターの連絡先を、是非とも、あらかじめご確認いただきたいと思います。また、ご自宅に、抗原検査キット、或いは解熱鎮痛剤を早めにご用意いただければと思います。
3点目。救急車の適正利用についてであります。
もともと冬場は、心疾患、或いは脳疾患などによります救急搬送が大変多くなる時期でもあります。先週1週間の救急搬送困難事案ですが、これは第7波のピーク時の65件よりも多い、84件となっております。
ただ、現在は救急車の第7波のピーク時と比べまして、軽症の方の利用割合は少なくなっているということであります。これも多くの皆様のご理解をいただいている結果ではありますが、引き続き、是非とも、軽症の方のご利用というものは、できる限りお控えをいただければと思っております。
軽症の方が、安易に救急車を要請されますと、救急搬送困難事案の一層の増加をもたらす恐れがあります。これによりまして、結果的に救える命も救えなくなるという恐れも増して参ります。
コロナにかかったと思われた方で、救急車を呼ぶかどうか迷われた時は、119番通報の前に、まずはかかりつけ医、或いは受診・相談センターにご相談をいただきたいと思います。
是非とも、ご理解ご協力を賜りますようお願いを申し上げます。