トップ > 組織案内 > 知事政策局 > 広聴広報グループ > 新型コロナウイルス感染症に関する知事からのメッセージ > 知事からのメッセージ(令和4年3月4日金曜日)
ページID:103503更新日:2022年3月11日
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まず感染状況ですが、昨日の新規感染者数は261名で、先月25日から昨日までの1週間当たりの新規感染者数は1628人と、前週と比較いたしまして146人減となっております。
全体としては減少の方向に向かっているのではないかと認識をしている次第であります。感染拡大をさらに抑え込んでいくため、現在、高齢者施設、あるいは学校・保育所など子供に関連する施設でのクラスター対策を重視し、取り組んでいるところであります。
まず高齢者施設についてですが、施設職員及び入所者とも、先月末の時点で、ワクチン接種が可能な方への接種は概ね完了しております。まだ残された方は若干いらっしゃいますが、大宗は完了しているところでございます。
また、学校・保育所等につきましては、今週から検査範囲の拡大、いわゆる「新山梨方式」を開始いたしました。検査範囲の拡大によりまして、感染連鎖を防いでいこうという取り組みでありますが、これは現在、鋭意実行中であります。
こうした取り組みによりまして、直近では、これらの施設におけるクラスターの発生は相当程度抑えられつつある状況だろうと思っております。
このような状況の好転をとらえまして、できる限り早期に経済回復に向けて舵を切って参りたいと考えているところではありますが、そのためには、病床使用率を50%以内に抑えていくことを一つの目安とするべきだろうと考えております。
現時点におきましては、まだ50%を上回っている状況でございます。また、新規感染者数の減少スピードが穏やかな状況でもありますので、あと1週間、感染状況と病床使用率の推移を慎重に見極めて参りたいと考えております。
この1週間の間に、ぜひワクチンの3回目の接種を促進していきたいと考えております。現時点でワクチン接種3回目を終えられた県民の皆様は約21万人いらっしゃり、対象の約3割に達しております。接種間隔6ヶ月の到来によりまして、今月末までにはさらに接種済みの方が増加していくものと見込んでおります。
これはすでに公表しておりますけれども、3回目接種を終えられた方の感染率が著しく低減することが、本県のデータによりましても明らかでありますので、この接種の流れを加速させることによりまして、御家庭も地域社会も新型コロナ感染症に対して強い体質を獲得していくことができると考えております。
ワクチン接種の進展、それから冒頭申し上げましたクラスター対策によりまして、新規感染者数の減少の加速化と、病床使用率50%以内の状況を実現いたしまして、その上で経済回復に向けた舵を切る考えでありますが、その場合は、会食における人数制限はぜひ撤廃したい、それからグリーン・ゾーンの宿泊割も再開するべきだろうと考えております。
こうした観点から、現在、県民・事業者の皆さまにお願いをしている協力要請ですが、時限的に6日までを要請期間としている3つの項目のうち、「外出や他の市町村への移動に当たって、県からの感染状況等の情報を把握し、慎重な判断と行動をお願いするもの」、そして「同一グループの、同一テーブルでの5人以上の会食の自粛をお願いするもの」、これら2点につきましては、1週間延長させていただきまして、今月13日までとさせていただきたいと思います。
なお、まん延防止等重点措置が、18都道府県におきまして今月21日まで延長される見込みでありますので、この重点措置対象区域への移動自粛の要請につきましては、21日まで延長します。
これから、年度末あるいは年度初めに向かいまして、送別会、歓迎会あるいはお花見のシーズンがやってくるわけですが、ぜひ、今年は県民の皆さま、私ももちろんそうですけれども、このような会合がそろそろ恋しくなってきているわけでもありますし、このようなことを通じて、人との繋がりなどを取り戻していかなければならないタイミングに差しかかっていようと思います。
ですので、この歓送迎会シーズン、花見シーズンを楽しんでいただくためにも、ぜひ、この協力要請を遵守していただくとともに、種接券が送られてきた方につきましては、ぜひとも早く第3回目のワクチンを打っていただきたいと思います。
県民の皆さまのご理解とご協力をよろしくお願いします。
なお、最後に信玄公祭りに関してですが、信玄公祭りにつきましては来月の開催に向けまして準備を進めて参りましたが、今般、東京都はじめ近隣都県のまん延防止等重点措置が延長となりますので、これに伴いまして、出陣団体29団体中15団体が参加を辞退されるという申し出がありました。
また、協賛金に関しましても例年の50%以下と、著しく減少する状況となっております。例年、東京圏から多くの出陣団体・企業をお迎えしているわけですし、そのような会社から協賛金もいただきながら、このお祭りを催しているわけでありますが、今年はまん延防止等重点措置が延長されたということで、そのような会社から辞退させて欲しいという旨のお申し出を多くいただいています。
こうした中、私は実行委員会会長でありますので、こうした状況踏まえて、延期の検討をして実行委員会にお諮りするように、事務局に指示をしたところであります。
なお、本日、一部報道におきまして、祭りの延期が決定事項のように報じられておりますが、念のため申し上げておきますが、開催の是非というものは、実行委員会が決定するものであります。
現時点におきまして、まだ会議の開催通知すら出していないものですから、これはすでに方針が決定されたということではなく、これから決定されるものです。様々議論があろうかと思います。そうは言ってもやはり行うべきだという議論もあろうと思いますし、私も個人的にはそのような心情もないわけでもありません。
ただ、今申し上げたような事情をどう捉えるか、あるいは収まったとはいえども、まだ感染状況の見込みについて、先ほども1週間延長し様子を見たいというような話もいたしましたが、準備の関係でぎりぎりのタイミングの中でこの状況どう捉えるか、様々なことを実行委員会の委員の皆さんにご議論いただいた上で決めるべきものでありますので、この点につきまして申し添えをさせていただきたいと思います。