トップ > 組織案内 > 知事政策局 > 広聴広報グループ > 新型コロナウイルス感染症に関する知事からのメッセージ > 知事からのメッセージ(令和4年10月25日火曜日)
ページID:106517更新日:2022年11月1日
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まず現在の感染状況について申し上げます。
昨日まで直近1週間の新規感染者数、1685人となっておりまして、前週と比較いたしまして、115人の増加となっております。一方、1日当たりの新規感染者数に関しまして、今月19日から23日までの5日間ですが、こちらは連続して前週の同じ曜日を下回るということで、一進一退の状況だろうと認識しております。
病床使用率ですが、昨日時点で11.4%となっておりまして、医療提供体制には一定程度の余力を確保しております。
依然として多くの新規感染者が発生しております。警戒感を持って対応すべき状況にはあるものの、この新型コロナの感染症が長期化する中で、日常生活の回復に向けました取り組みを、感染状況に応じて弾力的に進めていくべき局面だろうと、このように考えております。
本日までに、進展した事項につきまして、以下、ご報告を申し上げます。
まず1点目、ワクチン接種の促進についてですが、先月下旬から始まっておりますオミクロン株対応ワクチンの接種につきましては、先週10月20日の時点で、約1万5千人の方に接種していただきました。
このオミクロン株対応ワクチンにつきましては、先週21日に、前回のワクチン接種から接種間隔の見直しが行われました。5ヶ月から3ヶ月に短縮されております。
これによりまして、年内に新たに本県で16万3千人の方、総数では66万5千人の方が、新たなワクチン接種を行うことが可能となります。
県の大規模接種センターにおきましては、現在、オミクロン株の「BA.1」対応ワクチンを接種しておりますが、来月からは、「BA.5」に対応したワクチンの接種も開始いたします。
新型コロナ第8波と季節性インフルエンザの同時流行が懸念されておりますので、各市町村におかれましても、接種間隔の短縮に伴い、接種券の発送準備を進めていただいておりますが、接種券が届きましたら、できるだけ早く、そして、できるだけ多くの皆様に、このオミクロン株対応ワクチンを接種していただきたいと思います。
次に、小児ワクチン接種の推進についてです。
小児ワクチンの接種につきましては、9月に新たに予防接種法の努力義務に位置付けられたということはご案内のとおりであります。
私ども山梨県といたしましても、接種を促進することといたしましたので、その進捗について、今日はご報告いたします。
まず、県では、保護者の皆様にワクチン接種に関する不安を解消していただくべく、県医師会・地区医師会の先生方のご協力を賜り、各学校におきまして、学校医の先生から保護者の皆様に、接種のメリット、また、安全性について説明する機会を設けていただくことといたしました。
明日26日に、県と県医師会・地区医師会の打ち合わせ会を開催し、その後、月末10月31日には、県教育委員会から学校設置者への説明会を開催いたします。
これら関係者との打ち合わせが済み次第、各学校におきまして、学校行事の日程や保護者の利便性等を勘案しながら、できるだけ早い時期に、保護者の皆様にご説明を差し上げたいと考えております。
繰り返しになりますが、第8波の備えといたしまして、まずは自らを守り、また、周囲の大切な方々を守っていくためにも、まずはワクチンに関する正確な情報、知識を仕入れていただいた上で、できるだけ多くの皆様に接種していただきますようお願いしたいと思います。
2点目ですが、グリーン・ゾーン認証基準について、弾力的な運用を行うことといたします。
先ほど、冒頭申し上げましたとおり、本県の現状ですが、医療提供体制に余力があり、病床使用率10%前後で安定的に推移していることを踏まえまして、オミクロン株による感染拡大には注意をしつつ、日常の回復をさらに進めて参りたいと考えております。
実際のところ、長期にわたる感染対策疲れと言うのでしょうか、各認証施設においては、一部疲弊も見られ、またその対策も一部疎かになっているようなケースもないわけではない、見られるところでございます。
また、先週の金曜日ですが、商工団体の皆様からも、感染対策の見直しについて、要望をいただいたところです。
これらを踏まえまして、感染防止対策の実効性、これを保っていくためにも、感染状況に応じて、メリハリのある対策を弾力的に運用していくことが適切だろうと判断する次第であります。
具体的には、グリーン・ゾーン認証基準を三段階にレベル分けいたしまして、県内の感染状況に見合った感染対策を迅速に行うことができるよう認証基準の運用を見直したいと思います。
これらレベルにつきましては、多くの飲食店、或いは認証店の皆様に、できる限り予見可能性を確保する観点から、病床使用率を目安に判断することといたします。
この目安として、まずレベル1におきましては、感染が小康状態であり医療提供体制に余力のある状態、そして、レベル2は、病床使用率が継続して30%を超えた状態、レベル3は、感染爆発が起き、病床使用率が50%を超え、かつ、更なる上昇が見込まれるような状態、このように分けたいと思います。
次に、これらレベル1から3に合わせた対策についてですが、現状をレベル2に位置付けたいと思います。
従いまして、レベル1におきましては、グループ内のパーテーションを外すこと、大皿料理の提供、お酌などを可能とすることといたします。
また、レベル3におきましては、会食人数の制限、或いは、まん延防止等重点措置、緊急事態宣言時の対応など、より厳しい対策を必要に応じて実施することといたします。
これら見直しによりまして、事業者と利用者ともに、感染状況に応じたメリハリのある感染防止対策を、適宜、速やかに行うことを可能にしていきたいと考える次第であります。
なお、現在の状況は、レベル1に該当いたしますので、本日からこの緩和措置を実施に移したいと思います。