知事記者会見(令和6年11月18日月曜日)

ページID:118293更新日:2024年11月19日

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知事定例記者会見(令和6年11月18日月曜日)

防災新館401,402会議室

16時30分から

発表事項

発表事項以外

241118知事記者会見

令和6年度12月補正予算案等について

知事

まず初めに、令和6年度12月補正予算案について御説明申し上げます。

12月定例県議会ですが、12月3日に招集を予定しております。

提出案件は、予算案3件、条例案8件などを予定しております。

うち補正予算の額ですが、一般会計で84億円程度となる見込みとなっています。

このうち人事委員会勧告を踏まえました職員給与等の改定に40億円程度、そして、地方消費税の清算に40億円程度を要する見込みです。

続きまして、計上予定の主な事業などについて御説明申し上げます。

いずれも県民生活強靱化に向け、喫緊の課題に対応するものと位置付けております。

まず、JR中央線の定時性確保に向けた取り組みについてです。

御案内のとおり、JR中央線は、山梨県にとりまして大変重要な路線ではありますが、県内においてはシカとの衝突、或いは都内においては事故などによりまして、度々、遅延が起きていますが、今般、県内におけるシカとの衝突事故の減少に向けまして、集中的な対策を行うこととし、総額約1億円の経費を補正予算に計上いたします。

具体的には、現在、一部地域で実施しております、シカの動態調査のエリアを、県内の中央線沿線全域に拡大するとともに、沿線における緊急捕獲事業を、関係自治体と連携して実施したいと思います。

言うまでもなく、繰り返しになりますが、中央線は、山梨県と首都圏を結ぶ唯一の鉄道路線でありまして、この定時性確保は、県民生活、或いは地域におけるビジネス環境の確保の観点から大変重要な課題であります。

今年度におきましては、シカとの衝突による中央線の遅延が例年を上回る頻度で発生しております。

本県が、定時性の確保に向けて真摯に取り組むことで、JR東日本にも、早急かつ本格的な対応を強く求めていきたいと考えております。

次に、女性デジタル人材の育成・就労支援についてです。

本件につきましては、6月補正に予算を計上いたしましたが、非正規雇用が多い女性のライフスタイルに寄り添った、人材育成、或いは就労支援のあり方を検証するモデル事業を現在進めているところであります。

先日、デジタルスキル習得のための研修受講生を募集いたしましたが、定員の6倍の応募がございました。

このため、全ての応募者が研修を受講できるように、追加で緊急的に予算を確保することといたしました。

昨今、物価高騰が続いておりますので、私どもとしては、非正規雇用の方々を中心に、その経済的安定が図られるような環境整備に向け、しっかり取り組みを進めていきたいと思っております。

次に、県産シャインマスカットの輸出拡大に向けた取り組みについてです。

今般、国内初となります、AIや光センサーにより糖度などを判別できる選果機の開発、そして、県内普及に向けまして、JA及び選果機メーカーと共同して実証を行いたいと思います。

近年、シャインマスカットですが、国際マーケットにおきましては、安価な韓国産、或いは中国産が増加し、大変競争が激化しております。

このため、本県産の海外輸出を視野に、差別化というものをしていかなければなりません。

そこで、山梨県の高品質なシャインマスカットを、糖度の保証をすることでさらに高付加価値化をさせ、海外の消費者に品質の高さを強力に訴求して参りたいと考えております。

来年の夏には実証を開始し、可能な限り速やかに生産者の所得向上につなげていきたいと、このように考える次第であります。

なお、詳細につきましては、後程、財政課長から改めまして説明を差し上げることとしたいと思います。

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富士山における新交通システム案について

知事

次に、富士山における新交通システムにつきまして、お話をしたいとと思います。

この度、富士山五合目の来訪者コントロールを行うための方策として、これまで検討を積み重ねて参りました鉄軌道を断念し、新たに「富士トラム構想」を提案することといたします。

この新提案におきましては、まず、鉄路に対しまして、深刻な懸念を示してこられました富士吉田市を始めとする皆様の御懸念というものをしっかりと受けとめて、鉄軌道に変えて、ゴムタイヤで走る新交通システムに転換するというものでございます。

次に、ゴムタイヤで一般道路も走れるという利点を生かしまして、富士山周辺のみならず、富士山とリニア新駅を接続することを考えております。

富士山とリニア新駅が繋がり、新駅を富士山の玄関口とすることで、リニアの停車本数の増加というものを目指して参りたいと思います。

更に、このリニア新駅をハブといたしまして、県内各地へこの富士トラムを延伸させることで、将来における県全体の2次交通網の抜本的な高度化を目指して参りたいと考えます。

この富士トラムですが、一言で申し上げますと、ゴムタイヤで走る電車の形をした新しいタイプのモビリティでございます。

電車とバスの両方のメリットを併せ持つ交通手段であります。

動力源には、本県が誇ります水素エネルギーの活用を想定し、エネルギーの地産地消の観点からも山梨県の産業基盤に貢献しうるものになるのではないかと考えております。

そして、この富士トラムのもう1つの特徴でございますが、道路上に設置をいたします磁気マーカー、或いは白線などを認識しながら、これに沿って走ることができる点であります。

もちろん、自動運転も可能であります。

この磁気マーカー、或いは白線があることで、法律上も軌道としてみなされるため、軌道法が適用され、一般車両の進入を規制することが可能となります。

これによりまして、来訪者コントロールというものを行うことができるということであります。

また、磁気マーカー、或いは白線の敷設というものは、当然のことながら大規模工事の必要がございません。

また、メンテナンスも軽微となることから、大幅なコストダウンを実現することができるのではないか。

まさに、電車とバスのいいとこ取りとなります。

ちょっとイメージを共有していただくために動画を作りましたので、この富士トラム構想で描く未来の山梨の形とは何か、是非、動画、御覧いただきたいと思います。

この新提案の目玉ですが、富士山の課題解決はもちろんのこと、それのみならず、県内2次交通網の抜本的高度化に寄与しうるものであろうということであります。

特に、リニア新駅と富士山を直結させることによりまして、このリニア新駅の乗降客数の増加が見込まれます。

そして、この乗降客数の増加を通じまして、停車本数が増えていけば、利便性の向上と利用者数の更なる増加といった効果を生むであろうと考えます。

これは、例えば、東海道新幹線の新横浜駅におきまして、かつて経験したような、こういうポジティブな循環が生まれるのではないかと考える次第であります。

そして、そのことによりまして、通勤、通学圏の拡大、或いは本県への本社の移転。

更には、副都心機能としても注目されうるなど、本県の地理的優位性の確保も期待できるのではないかと考える次第であります。

海外におきましては、既に複数の都市で、この富士トラムと同様のシステムが稼働しております。

それらの技術に着目しながら、県ではすでに国内メーカーとの接触を始めており、将来的には、国産化の期待もしているところであります。

これが成功すれば、今後、国内の地方都市の新たな2次交通の手段としての横展開の可能性も考えられるのではないか。

また、それに関する本県における産業化についても、視野に入れうるのではないかと考える次第であります。

今般の12月議会におきまして、技術開発や検証、或いは運行システムの地域適合性など、必要な調査に係る経費について御承認をいただいた後には、これまで鉄路に対して反対をされてこられました皆様も含め、県民の皆様に丁寧に説明し、御理解を得ていく。

こういう努力を積み重ねていきたいと思います。

記者

新交通システムに関して何点かお伺いいたします。

まず、一点目なのですけれども、これまで県としては、LRTをメインシナリオに推進してこられたというふうに理解しております。

今回提案されたものについては、ARTと呼ばれるものかというふうに思いますけれども、およそサブシナリオとされてきたものがメインシナリオに移行した、つまりこれまでメインシナリオであった鉄路については完全に断念するというふうに決定したのは、いつなのかお伺いいたします。

知事

まず、13日に反対されておられる3団体の皆さんと意見交換して、その時に来訪者コントロールが必要だという点については、皆さん意見の一致を見ましたが、やはり、鉄路の敷設に対する様々な懸念が大変強かったと。

富士山の移動手段をどうするかという問題はある意味、山梨県の重要な基盤というか、インフラでありますので、できる限り多くの皆さんの御理解、もっと言えば御賛同をいただく中で出発させるのが望ましいので、我々は、これまでも繰り返し述べましたように、LRTありきではなくて、様々な集合知を形成してきたということは、何度も言ってきましたが、まさにそういう御懸念を踏まえて、それであれば鉄路はやめて、こういう新しい技術の可能性を追求しようということで方針転換したものであります。

記者

そうすると13日の面会から、四日から五日の間に決定をされたということでしょうか。

知事

最終的に、判断したということです。

記者

LRTについても技術的には可能であるということで、断念した理由が反対をされる団体の皆様からの御懸念であるということであれば、当然、今後は地元とのコミュニケーションの部分をどう密に展開していくかということになるかと思います。

一点目は、富士吉田市の堀内市長には、今回の新交通システム案について、内々でお伝えするであるとか、意見交換をするようなことはございましたか。

知事

ありました。

内々にお伝えし、こういう方針で我々は考えますという話はお伝えしています。

記者

どのような御反応だったか。

知事

ポジティブな御反応をいただきましたが、市長さんの御感想は、是非、富士吉田市の市長さんに直接お伺いしていただければと思います。

記者

もう一点、今、お示しいただいたような動画ですとか提供されている資料を拝見させていただくと、この数日間で作ったものではないのではないかなというふうには思います。

13日の時点で、これまでもLRTありきではないというふうに知事はおっしゃっていたのですけれども、こういった別案として、こういうものがありますよというふうに反対される団体の皆さんにお示しされれば、よりイメージがわきやすかったのではないかなというふうに思うのですけれども、その時点ではこういった案を示されなかった理由は何でしょうか。

知事

反対される皆さんのお考えというのは、概ね情報は得ておりましたが、直接お目にかかって確認して、その上でこういうことですよねというのをお互い認識し合うというプロセスというのが、私は極めて重要だと思っています。

まず、LRTについてどうお考えになりますかと、我々はまずLRTありきではないのですけども、我々としては、これを提案していて、それについてどうお考えですかというお話に賛成・反対論が積み重なってこられましたので、まずしっかりと反対の御意見を聞いて、それを一区切りにすることがむしろ手順としては、私は正しいのかなと思っています。

反対されていることは知っていますので、代替案の準備というものは以前からやるべきだし、今回の案が果たして本当に受け入れられるのかどうなのか、それだってまだわからないわけなので、まず、その反対される本当の心のところを踏まえるのが出発点であり、一番重要なプロセスだと、こういう考えから、今回のような進め方をさせていただきました。

記者

最後にもう一点、今回の技術に関して、知事はこれまで集合知であるとか、最適解という言葉を、度々、今回の新交通システムに限らず、使われてきていますけれども、今回提案されたシステムは、現時点での県としての最適解であるというふうにお考えですか。

知事

(最適解に)なり得るのではないかと考えています。

そのために、今後、調査をするべく、議会にお諮りをして、調査費用を計上し、しっかり調査して、更になり得るのではないかではなくて、確信に変えていきたいと思います。

記者

二次交通としてリニアと富士山を直結するというお話がありましたけれども、開業時にそれが使えるようにするということを多分想定されていると思うのですが、第一には、富士山のスバルラインでそれをやると、その次に、二次交通という順番だろうと思います。

そうしますと、スバルラインでこのシステムが上手くいった場合に、いつ頃から実用化していこうというふうにお考えなのか。

リニアについては、2034年以降の開業ということになっていますので、それより前ということになると比較的、近未来なのかなというふうに受け止めますが、その辺は知事どのようにお考えでしょうか。

知事

まず、リニアの開通時に合わせて、リニアまで延伸されている姿が必要だろうとは思っています。

当然、それはしばらく先になるのですが、他方で、五合目とその麓の間に関しましては、来訪者コントロールはもう一刻も早くやることが必要であろうと思っています。

従って、なるべく急いで進めたいわけですが、様々な実証実験なども含まれると思いますが、まずは調査して、本当にこれが大丈夫だということが確認されることが一番必要なことですし、また、その運行主体のあり方をどうするかということも、また別の議論としてもやはりしっかりと議論してかなければなりません。

まだまだ、色々検討したり、様々な作業が残ったりしておりますので、こういうものをしっかりとやる必要があると思います。

なので、今この段階で具体的にどういうスケジュールというよりも、そもそも、重要な話は、住民の皆さん、或いは県民の皆さんに、我々がこれから説明をして、「概ねこれならいいよ」とそのような感触が得られることが大前提ですけども、今、申し上げたような手続きを踏まえて進めていかないといけないと思いますので、今の段階で「いつからやります」というのは、まだしばらくお話できるような段階にはならないのかなと思います。

記者

調査費用は、補正予算の中でどれぐらいの額を見込んでいるのでしょうか。

課長

650万弱を今現在、想定しております。

記者

今後、反対派の方も含めて地元の方に説明されていくということですけれども、納得していただくような自信といいますか、その辺についてはいかがでしょうか。

知事

概ね、色々な方と事前にどうですかというアナウンス、サウンディングはしていますけれど、そうした中で、これならば反対する理由がないよね、という反応はいただいておりますので、多分これならばいけるのではないかと私は考えています。

記者

メインのものからサブのものへと、また、他のものを検討していたということですが、例えば、道路交通法自体を変えるように要望するとか、そういったことの検討というのは、今はされているのでしょうか。

知事

全く考えていません。

記者

今回の新しい構想についてですけれども、これは知事としてやはり地元の意見を聞いた中で、技術的にも色々あったけれども、やはり地元との合意というのは一番大事にしたという認識でいいのでしょうか。

知事

まさにおっしゃるとおりです。

先ほど申し上げた、やはりこれは県の1つの基盤的なシステムになりますので、こういうものを新たに構築する場合は、できる限り多くの皆さんの御理解と、そして御賛同をいただくのはやはり望ましいので、私としては、LRTは技術的には可能であったとしても、やはりより多くの方々に御理解をいただけるようなやり方の方が望ましいと。

そういう判断のもとに、今回の新システムに変えようと考えたわけですが、加えてよくよくいろいろ考えてみると、利点も沢山ある。今までLRTでは想像できなかった、考えられなかった、考えにくかったような利点もある。

それがまさにリニアとの直結ということでもありますので、そういうメリットも総合判断すれば、LRTよりもむしろ良いアイデアにしうるのではないかと、こういう思いもありまして、こちらの可能性を追求しようと考えた次第であります。

記者

今回のトラム案というので、電車とバスのいいとこ取りという話で、たくさんメリットをおっしゃっていただいたのですけれど、逆に導入に向けた技術的な課題とか、或いはデメリットとか、今現状で、何かこう頭の中にあるものがあったら教えてください。

統括官

現時点では、情報収集が十分できない状況。

この議会で御承認いただいた中で、調査検討をしっかりやって、課題等があるかないか、その辺をしっかり検討して参ります。

知事

あと一つ、現状、外国産に限られておりますので、これを我々としては、是非、日本メーカーに、国産化に向けて御尽力いただきたいと思っておりまして、その辺が1つ大きな課題になってくるかなと思っております。

ただ、要素技術は、ほとんど国内で、例えば、燃料電池ですとか、画像認識、或いはその磁気マーカーを読み取るセンサーですとか、めちゃくちゃ高度な技術が使われているとはちょっと考えにくいところもありますので、あとはメーカーさんの判断がどうなのか、未知数ですけれども、期待はしていきたいと思います。

記者

今、車両についてのお話があったのですけれども、一部観測で、中国中車の車両、或いは技術を使うのではないかという報道もございましたが、それについては、確定していないということでよろしいですか。

知事

現状においては、この技術、実績を持っている唯一のメーカーはCRRCという中国の会社になっています。

ただ、この会社は、そもそも欧米におきましては、北米ですとかヨーロッパにおきましては、グリーンエネルギーを推進する先進企業と、こういう認識なのだそうです。

現状でいくと、オーストラリアのパースですとか、シカゴ、或いはスイス、などでも導入の議論がある、こういうような状況のようではありますが、私どもとしてはこういう先進企業に敬意を払いつつ、できればやはり日本の企業の中で取り扱っていただきたいし、できれば、その製造拠点が山梨になったらなおよしと。

そういうものを目指すことができないだろうか。

こういうことを今、考えているところです。

記者

もう一点、富士山登山鉄道構想に関しては、山梨県の一大プロジェクトであると同時に、長崎知事の最初の公約でもありました。

今回の判断については、長崎知事の政治的な決断ということの理解でよろしいですか。

知事

そうですね。

私としては、やはり多くの皆さんの祝福とまではいかないまでも、少なくとも御賛同、御理解はいただく中で、行政は進めていきたい。

そういう意味からするとそういう政治的な価値観というか、それが反映されたという側面は否定できないと思います。

記者

地元の反対する首長さんとの対談、意見交換というのも近く予定されているようなお話を伺っていたので、今回これを受けて、それがどう変わるのかということをお伺いできますでしょうか。

知事

また改めて、御説明に上がりたいと思いますし、必ずや御賛同いただけるのではないかと、期待しています。

記者

今、近く具体的な日程があるわけではないっていうことでしょうか。

知事

また、これからお時間をいただいて、対話しに行きたいと思います。

もちろん反対されている、鉄軌道に対して反対されていた自治体だけではなくて、関係する自治体には、改めて、また御説明と意見交換。

それは、市町村長さんだけではなくて、できれば住民の皆さんとも、そういう説明会をしながら対話をしていきたいなと考えています。

記者

細かい話になるのですが、今まで「富士山登山鉄道構想」という名前で、我々も紹介させていただいたのですけれども、構想自体の名前は変わるものなのですか。

知事

一応、「富士トラム構想」とちょっとまだこなれてはいないのですけれど、仮称では、そういう構想の名前に変えるかとは思っておりますが、鉄道ではないのですもんね。

ただ、目指すところは一緒です。

来訪者コントロールをしっかりしながら、富士山のある意味、名誉をしっかり守っていくということは一緒ですので、名前は、何か良いアイデアがあったら、是非いただければと思います。

記者

今回のアイデアについて、理解得られるだろうという自信があるということだったのですけれども、事業主体として、どういうような形になるというふうに、知事は今、イメージされているのか、それも踏まえての事業主体は。

知事

運行事業主体ですか。

記者

はい。

知事

それはこれからしっかり検討していく必要があろうかと思っています。

記者

先ほどおっしゃられた、地元に理解を得られるだろうという、そこは技術的な面でというところに留まるという認識でよろしいでしょうか。

知事

今、まだ事業主体をどうするかとかいう議論はまだしておりませんので、技術的とか、モビリティの技術的な側面というか、概要については、御理解はいただけるのではないかと、こう考えています。

記者

今の時点でそうしますと、民間がやっぱり運営するという、そういう基本的なところは変わらないということでよろしいですか。

知事

そこもちょっと議論かなとは思っていまして、今まで、鉄路を敷くので、要は下のインフラの部分は公が関与し、上は完全にもう民間でやってくださいという形だったのですが、今度は、白線敷くだけあるいは磁気マーカーを敷くだけなので、そういう費用負担のあり方としてどうあるのが一番良いのか、もう一度立ち帰って、しっかり議論する必要があると考えています。

いずれしても官民で、力合わせてやるべき話だと思いますので、力の合わせ方について、ここは議論していきたいと思います。

記者

新しい交通システムについては、県は今年4月から検討を始めて、夏頃には中国の会社と連絡を取り合って、9月には中国企業が視察に来たり、県の職員がマレーシアに視察に行かれたりという説明がありました。

今年4月には反対団体が署名を集め始めて、今月、県に提出するといった経緯がありましたけれども、そういった半年もの間、そういった県の検討状況を知らずに、署名を集め続けてきた県民の労力についてはどのようにお考えですか。

知事

先程から申し上げていますが、あくまでもこの案は我々にとってバックアッププランであって、本命はLRTを中心に提案をしていたし、その事業モデルについて議論していたわけですが、今回のこのバックアッププランも準備として当然すると。

これも、繰り返し述べていますが、我々は何もLRTありきでやって、それ以外は何もありえないというスタンスは最初から取ってないわけですから、優先度はLRTだったのだけれども、ここまで多くの皆さんと真剣な議論を交わし、その結果、深刻な懸念が表明される中で、強行するのは決していいやり方ではないことと判断いたしましたので、そのバックアッププランに変えたと。

ただ、単純に次善の策というのは知恵がない話だと思いますので、そこにどういう付加価値、発展可能性を考えられるか。

色々調べ、議論を重ねたところ、路線の設置費用が安いということであれば、まず、リニアに繋げるのが、色々な意味で県内全体に富士山の恵みを波及させることにも繋がるし、色々なメリットがあるだろうということも考えられましたので、これも併せて提案するという形で、新たな提案したということです。

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発表事項以外の質問事項

兵庫県知事選挙の結果について

記者

昨日投開票があった兵庫県知事選挙について、様々な経緯がありましたけれども、斎藤知事が出直し選挙で再選されたということで、この選挙のプロセスについて、知事は一有権者というか、どのように捉えていらっしゃるか、もしコメントができることがあれば教えていただけますか。

知事

まず、御当選に祝意を述べたいと思います。

大変な選挙だったと思います。

あとは、兵庫県内における話ですので、私からどうこう言うのはあれですけども、色々伝聞だとか憶測だとかそうではなくて、分かりませんが恐らくこれからちゃんとした真実が明らかにされるプロセスになってくるのかな、こんなようなことを想像しています。

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