知事臨時記者会見(令和6年8月29日木曜日)
ページID:117178更新日:2024年8月30日
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防災新館401,402会議室 13時45分から 冒頭説明 発表事項 発表事項以外の質問事項 |
知事
まず初めに、台風10号の関係ですが、ご案内のとおりまだ進路が確定はしていない状況でありますが、台風の接近に伴いまして、県内の広い範囲で、降水量が多くなり、警報級の大雨となる可能性があるとされております。
今後、県のホームページ、或いは市町村の防災行政無線、さらには、テレビ、ラジオなどを通じまして提供される最新の情報に、是非とも十分ご留意をいただきたいと思います。
県といたしましても、気象情報に応じました配備体制を取って参ります。
必要に応じて、災害警戒本部体制の立ち上げを検討して参ります。
県民の皆様におかれましては、屋外の飛ばされやすいものを、是非ともあらかじめ固定される、或いは安全な場所に移動させていただく他、非常時の持ち出し品の確認など事前の備えを、早めに行っていただきますようお願い申し上げます。
また、ハザードマップにより、お住まいの地域の災害リスク、是非、あらかじめご確認をいただきたいと思います。
市町村から避難情報が発令された場合には、速やかに避難を始めていただきたいと思います。
また、農業従事者の皆様におかれましては、大雨により水路などの増水が予想されます。
転落などにより、命を失う危険もあり得ますので、大雨や強風が収まり、安全が確保できるまでは、田んぼ、或いは畑の見回りなどは、お控えいただきますようお願いをいたします。
さらには、農業用施設につきましては、強風に備え、事前の点検、或いは補強をしていただきますようお願いします。
特に、収穫の最中でありますブドウにつきましては、支柱による棚の補強など、できる限りの対策をお願いいたします。
なお、公共交通機関におきましてもJR各線の特急、或いは高速バスなどで計画運休が行われる可能性があります。
県民の皆様や観光客の皆様におかれましては、今後の気象情報をはじめ、鉄道、バス、そして道路などの最新の情報に、是非ともご留意をいただきたいと思います。
是非とも、ご自身の命はもちろんのことですが、大切な方の命を守るためにも、安全を最優先にお願いをしたいと思います。
記者
今回の台風非常にコースは読みづらいということと、スピードが遅いという特性があります。
山梨県ではまだ出ていないかと思いますけれども、土砂災害警戒情報が、お隣の静岡県では、もうレベル4が出ているというような状況で、早期の避難ということが必要になるかなというふうに思いますけれども、この避難に関しての知事のご所見をお伺いいたします。
知事
まず我々として情報を早めに提供し、特に市町村とのコミュニケーションを密にしながら、災害弱者の皆さんの安全を守るべく、早めの避難を促していきたいと思います。
知事
次に、警察官をはじめ、外回りの県職員に対する暑熱対策についてご報告いたします。
先般来この場で問題提起をいただき、幾つかご報告をしておりますが、まず取り急ぎの対応といたしまして、使い捨ての冷却タオル1万5,000枚程度を購入し、警察官、或いは外回りの業務に当たる職員に対し、来月頭に配布する予定となっております。
その他必要な物品、或いは装備品の改良などにつきましては、先般、お話したとおり、引き続き検討して参ります。
知事
まず、中央線における定時性確保の強化についてですが、この定時性確保に向けまして、JR東日本と沿線自治体の連携による新たな取り組みのスタートを行うことになりましたので発表いたします。
明日開催されます「中央東線高速化促進広域期成同盟会」、この定期総会の場におきまして、沿線自治体が一体となり、JR東日本に対しまして、定時性の確保、決まった時間に運行される、この定時性の確保に重点を置いた要望を展開していくとともに、本県としても、独自の対策を講じていくことといたしました。
ご案内のとおり中央線ですが、これまでも大変多く遅延が発生しております。
今年の6月以降は、特に顕著となっていると言えるのではないかと思います。
こちらのグラフのとおりでございます。
7月17日からの1ヶ月間におきましては、東京~松本間で30分以上の遅延が、2日に1回の頻度で発生している状況でございます。
この多発する遅延は、通勤・通学だけではなく、観光や、或いはビジネスにも多大な影響を与えております。
これは私だけではありませんが、もちろん私自身も中央線の遅延により、スケジュールの変更を余儀なくされたことが幾度とあります。
多くの皆さんもそういう経験をされているのではないかなと思います。
このためJR東日本に対しましては、まずは転落を防ぐためのホームドアの設置など、具体的な取り組みを早期に進めるよう強く働きかけて参りたいと思います。
一方で、山梨県内では、鳥獣との衝突、特に鹿との衝突が年間で約70件ございます。
これが遅延の主な要因となっております。
また、特に大月~笹子の間では、その3割にあたる20件程度の衝突が発生しており、県としても、早急に対策を行って参りたいと思います。
なお、今般の取り組みのスタートに合わせまして、この同盟会の名称も「中央東線高速化促進広域期成同盟会」から、「中央東線高速化促進・定時性確保広域期成同盟会」に改めることといたします。
中央線の高速化だけではなく、定時性の確保も強化することで、県民の皆様だけではなく、観光、或いはビジネスで利用される方々にとりましても、利便性、そして信頼性の高い路線となるよう、私どもも取り組んで参りたいと思います。
この取り組みは、願わくは、JR東日本とそれから沿線自体が同じ方向を向いて、それぞれできることを最大限やっていこう、こういう取り組みのスタートに明日はして参りたいと思う次第であります。
記者
中央線における定時性確保の取組強化について、2点お伺いいたします。
まず1点目は、こちらでお示しいただいた30分以上の遅延があった日数が、これは1ヶ月のものになるかと思いますけれども、経年的なデータというものはありますか。
つまり、今年この時期が非常に突出しているということを示すような数字があるかどうかなのですけれども。
推進監
このデータにつきましては、私どもがJR東日本の遅延情報、遅延証明書という情報をもとに作成しているものでございまして、実はこれが1ヶ月しか交付されておりません。
今持っているデータにつきましては、このお示しているデータのみでございます。
記者
JR東日本の方に情報提供を求めるような形は、今後、県としても働きかけをされるということですか。
知事
求めていきたいと思います。
県も鹿などが線路に飛び込んで、それが原因で止まるようなことをできるだけ減らしていくという意味で、県としての対策を打たないといけないので、そういう意味では、県民の皆さん、納税者の皆さんのご理解をいただく上では、しっかりとしたデータが欲しいと。
これは今回もお願いはしているのですが、これからもしっかり出していただくように、引き続きお願いをしていきたいと思います。
記者
もう1点、この件に関してなんですけど、鹿との衝突件数がここで数字を出されていて、鳥獣との衝突ということが、遅延の大きな原因になっているのではないかというふうな見立てかと思います。
ただ、JR東日本の方でも、衝突したくて衝突しているわけでも、遅らせたくて遅らせているわけでも当然ないかと思います。
そうするとシカの衝突対策っていうのは、JR単体で行うには非常に厳しい対策になるかと思います。
県として、今後どのような鳥獣対策を進めていくのか、お考えをお願いいたします。
知事
1つは、他の鳥獣対策とも共通しますけども、防護柵を設置して、そこから捕獲をしていくということだと思いますが、この防護柵の方は、JR東日本に行っていただくと。
我々としては、鹿が出来るだけその近辺から居なくなるよう、捕獲対策を徹底していきたいと思います。
知事
次に、物価高騰対策・子育て世帯応援臨時交付金、これは仮称ですが、これを創設し、9月補正予算に計上する予定でありますので、その旨、発表をいたします。
県では、各市町村が子育て世帯を対象とした物価高騰対策などを拡充できるよう、国の対策を持たずに、県独自の支援を行うことといたしました。
これは各市町村から、物価高騰対策や人口減少・少子化対策の実施に当たり、県との連携・支援を求められ、今月8日、9日の両日に直接、大変強い要望をいただいたことを踏まえ、対応するものであります。
具体的には、市町村に対する交付金を臨時的に創設し、県が推奨メニューを示しつつも、趣旨に沿えば、幅広い事業に各市町村のご判断で充当可能とするものでございます。
所要額や制度の詳細は現在検討中でありまして、9月補正予算にはしっかりと計上して参りたいと思います。
本日は、住民生活の最前線に立たれます市町村における支援の開始を少しでも早く進めるため、市長会、町村会からご要望を受けた今月中に、補正予算全体の公表に先立って公表するものであります。
各市町村においても、可能な限り速やかな財政措置をお願いしたいと思います。
市町村を通じて行うものですので、各市町村においてもそれぞれの議会対応、予算編成作業、その実施、これに時間がかかるわけですので、そういうことを踏まえまして、今般、少し早めにアナウンスをさせていただくことといたしました。
引き続き、県民生活の現実を直視し、市町村と連携しながら、希望と期待ある生活を阻害する要因をひとつでも取り除いていきたい。
こうすることで、県民生活の強靱化を実現して参りたいと思います。
記者
臨時交付金について、額はこれから決めるということですけれども、例えば、最低いくら以上とか、そういう規模感みたいなものを示していただくことは可能でしょうか。
課長
現在、細かい精査をしているところではございますが、総額としては2億円程度を想定しております。
知事
例えば、このメニューとしては、給食費の無償化の支援ですとか、保育所の副食費の補助、或いは放課後児童クラブの時間延長に対する費用への補助など、こういうものを想定しております。
これらに限りませんが、各市町村の判断ということです。
記者
臨時交付金ということで、県とすれば市町村が行う事業に対して交付金を出すという形になるかと思いますけれども、間もなく9月の定例会が、それぞれの自治体で始まるような状況になっているかと思いますけれども、現時点で、手を挙げているような自治体、山梨県と市町村と連携しながらの事業となるかと思いますので、この交付金を活用したいというような申し入れ、或いは情報の発出等はございますでしょうか。
課長
この会見に合わせまして、各市町村には、現時点での趣旨や制度の想定をお示ししておりまして、各市町村既に議会が始まっているところもございますけれども、市町村によっては、この現在行われている、ないしは今後行う9月議会での交付金の活用というものを検討している自治体も複数ございます。
各市町村によって事情が違いますので、必ず9月というわけではないかもしれませんが、我々としては可及的速やかな財政措置を求めております。
そのために、我々はこの制度の発表を本日行わせていただいたところですので、引き続き、市町村に働きかけて参りたいと思っております。
記者
先ほど使途に関して給食費等というようなお話がありましたけれども、他に何かこういった使途を想定しているということがあれば、お伺いします。
知事
これはあくまでも例示ですけれども、先ほど申し上げました給食費の無償化支援、保育所などの副食費への補助、放課後児童クラブの時間延長に対する費用の補助、チャイルドシートやジュニアシートの購入費、或いはレンタル費用の補助、レジャー施設や習い事にかかる費用、学用品や学校指定制服の購入費等の補助、子供の居場所づくりの整備などでございます。
記者
物価高騰対策・子育て世帯応援臨時交付金という名称かと思いますけれども、子育て世帯に絞り込んだような内容になるのか、それとも物価高騰対策、もう少し広い、例えば高齢の方も含めた支援制度になるのか。
知事
基本的には、子育て世帯を念頭においております。
課長
加えまして、説明させていただきますと、基本的には新規事業、ないしは拡充事業に対しての充当、交付金の活用を想定しております。
知事
最後、明るい話ですが、県民栄誉賞について表彰者を正式に決定いたしましたのでご報告申し上げます。
先に開催されましたパリ2024オリンピックにおいて、我が県出身の選手の皆さんが大変な活躍をされ、多くの県民の皆様がこの感動を共有したところでございます。
改めて選手の皆さんに心から敬意を表する次第でございます。
特に立派な成績を上げられ、県民の励みとなり、明るい希望をもたらしていただきました次の3名の選手の皆さんに、県民栄誉賞を贈呈することといたしました。
お一方目は、レスリング男子グレコローマンスタイル60キロ級金メダルの文田健一郎選手。
そして、柔道混合団体銀メダル、女子柔道57キロ級銅メダルの舟久保遥香選手。
お三方目は、卓球女子団体銀メダルの平野美宇選手のお三方でございます。
いずれの選手の皆様も、大変な繰り返しの努力、そして情熱、そして不屈の精神、これをいかんなく発揮され、私たちに大変大きな感動を与えていただいたと思っております。
これらの選手の方々の偉業ですが、個人の成功にとどまらず、県全体の誇りでもあり、まさに県民栄誉賞にふさわしい方々と考えております。
なお、表彰の打診をしたところ、すべての選手の皆さんに受賞をご快諾いただきました。
このうち、平野美宇選手につきましては、この会見の終了後、別館正庁におきまして授与式を挙行いたします。
また、文田選手、舟久保選手の表彰の日程につきましては、ご本人のご都合を伺うなどして、追ってお知らせをすることとしたいと思います。
記者
先日の記者会見で、県産フルーツの消費拡大についてご発表いただいて、その時に県のメディアを通じてということがありましたけども、その後、知事の動画への出演という発表がありましたが、動画出演のご感想と、今後の効果に対する期待みたいなことを一言いただいていいでしょうか。
知事
自分で言うのもなんですけど、意外と美味しそうに撮れているかなと言ったら怒られてしまいますが、いい仕上がりの動画になっているのではないかなと思います。
コメントを見ても、美味しそうだから作ってみるよ、なんて話も出ていましたので、実は今日もこれから、さらに今度はブドウバージョンを撮ろうということになっています。
いろんな形で県産のフルーツを食べることが、すごく楽しいことだよという印象、イメージを多くの国内外の皆さんにできる限り共有をしていただくことで、山梨県産フルーツを食べてみたいという思いを高めていきたいと思います。
記者
知事は普段から厨房に立ち入って料理というのはなさっていられる方なのですか。
知事
やっていると思います。
自分で言うのもなんですけど。
記者
料理は得意とされていますか。
知事
美味しいかどうかは別として、無心になってやれるので、結構空いた時間は好んでやっています。
記者
富士山の登山規制に関してですが、先日報道で、静岡県の方でも来夏の入山料、或いはその時間帯の規制を検討しているというような報道がなされました。
山梨県として、山梨・静岡の両県、静岡県側が県有地ではないということも含めて、国と三者でこういったことに関して、料金の設定であったり、時間帯の設定に関して協議をしたりするお考えがあるかどうかということをお伺いいたします。
知事
できる限り足並みを揃えるのはいい、これはもう間違いない話ですので、是非、国と静岡県と山梨県で協議する機会があれば積極的に参加をしていきたいと思います。
記者
山梨県側から働きかけるというようなことを今のところ予定は特に考えていないということでよろしいですか。
知事
静岡県の状況が分からないというのもあるので、我々から静岡県にやってくださいというのは、同じ自治体同士の関係でいうとはばかられるものだと思います。
静岡県は間違いなく静岡県のなすべきことをなされてきたわけだし、これからもなされていくのはもう疑いようのないことだと思いますので、私たちとしては何がしかお手伝いを求められれば、それは積極的に貢献していきたいと思いますし、何がしか持てる知見があれば、それはもう全て全面協力していきたいと思います。