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ページID:123837更新日:2025年12月11日
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【山梨県産業技術センタープロポーザル】
産業技術センターをより活用していただくため、センターの研究や設備などをわかりやすく紹介します。
■JKAの補助事業
山梨県産業技術センターでは、公益財団法人JKAから2025年度公設工業試験研究所等の機械設備拡充補助事業による補助金(競輪の補助金)の交付を受け、「プラスチック射出成形機」と「落下衝撃試験機」を導入しました。今回は、令和7年12月に富士技術支援センターに導入された「プラスチック射出成形機」についてご紹介します。
■プラスチック射出成形機とは
ペレット状のプラスチック材料を、シリンダー内で加熱して溶融させ、スクリュで混練した後、金型へ射出し冷却・固化することで、プラスチック製品を大量に成形する装置です。容器、自動車部品、家電、医療機器など幅広い分野で利用され、寸法精度や表面品質の確保に優れています。

プラスチック射出成形機 本体
■装置の特徴
本装置は型締力30トンの小型タイプの射出成形機です。プラスチック製品の試作や、樹脂材料開発のための試験片作成などに活用できます。また、本装置は、成形データの取得・活用に優れており、得られたデータを活用することで、成形不良の低減などの取り組みにも活用が期待されます。操作盤は、ボタンと大型のタッチパネルで使いやすい仕様となっています。
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| ダンベル試験片の金型 | 成形したダンベル試験片 |

操作盤
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| 温調機(新規付帯設備) | 乾燥炉(既存設備) |
・主な仕様
| メーカ・型式 | ファナック(株) ROBOSHOTα-S30iB |
| 最大型締力 | 30トン |
| 型厚(最大-最小) | 330-150mm |
| 型開閉ストローク | 230mm |
| タイバー間隔(横×縦) | 310×290mm |
| プラテン寸法(横×縦) | 440×420mm |
| エジェクタストローク | 60mm |
| スクリュ径 | 18mm |
| スクリュストローク | 75mm |
| 最大射出体積 | 19cm3 |
| 最大射出圧力 | 280MPa |
| 最大保圧力 | 260MPa |
| 最大射出速度 | 600mm/s |
■装置の用途
プラスチック製品は、食品容器などの身近な製品から、医療介護関連機器や航空・宇宙関連機器などにいたるまで、多くの製品に使用されています。これらの製品の製造や開発現場においては、成形時の不良対策、材料選定のための物性評価、樹脂材料開発などに取り組まれているかと思います。このような取り組みを支援するため、次の用途の活用が期待できます。
■担当からひとこと
成形データの取得・管理の機能が充実しています。ぜひご活⽤下さい。
■連絡先
富士技術支援センター 機械電子技術部
TEL 0555-22-2100(代)